ムムタズマハル(Mumtaz Mahal) ― 2007-11-01 00:45:46
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山野浩一さんの名作「伝説の名馬」は、ムムタズマハル(Mumtaz Mahal)を歴史的な名馬100選に入れています。
一見奇抜のようにも感じますが、繁殖成績や後世への影響を加味すれば、なるほどと頷ける見地と選択です。
しかし、次のような記述は、博覧強記を誇る山野先生にしては、ちょっとしたボケ(?)だったかも知れません。
「ムムタズマハルという馬名はアガ・カーン殿下の母国のウルド語で "名高き宮殿" を意味するが、あるいはムムタズ宮殿という名の宮殿があるのかも知れません。」
中学生の歴史の教科書か参考書あたりにも載るかと思いますが、タージ・マハルとは、ムガール帝国五代皇帝シャー・ジャハーンが、その愛する皇妃「ムムタズ・マハル」の死を悼んで建てた、イスラム建築の粋を集めた墓廟です。
そもそも、「ムムタズ」がつまって、「タージ」という愛称になったとも言われています。
写真は、妹尾河童氏の「河童が覗いたインド」という文庫本です。
この本は、全編が作者の手による精密画と手書き文字によって構成され、まさしく愛すべき労作です。
前作の「河童が覗いたヨーロッパ」も所持していますが、絵はもうちょっと荒く、素朴な感じでした。それはそれでよかったのですが、やはり「インド」のほうが、迫力が倍増しています。
絵だけではなく、インドの地べたを這うようにして書かれた記述も含めて、抜群な面白さです。
本のカバーを飾っているのは、見ての通り、あの美しいタージ・マハル。 高さが67メートルもある、白大理石の大宮殿です。
たった一人の女性のために建てた墓にしても、あまりケタはずれにスケールが大きかったのですが、そこは当時隆盛を極めていたムガール帝国の最高権力者、毎日2万人を動員して、22年間かかった大工事だと言われています。
それに、このシャー・ジャハーンは、どうやら長城や阿房宮を建てた秦の始皇帝にも負けないぐらい、かなりの建築狂であったらしく、アグラ城の宮殿、デリーの城となかの宮殿など、あたらと建てまくったそうです。
ムガル帝国と言えば、「中央アジア歴史群像」 (http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/05/04/1483287)にも書かれていますが、チムールから数えて5代目の孫、バーブルがインドの地で創設したイスラムの王朝です。
ムガルは、中央アジアの言葉で「モンゴル」の意味だそうで、なるほど、中央アジアの英雄(暴君?)チムールも、5代目の先祖はモンゴル人だったそうです。
タージ・マハルを見ても、われわれの多くは、ただその美しさに感嘆の声を発するぐらいでしょうが、モンゴル、ウズベク、インド、実に多くの歴史や興亡の流れが、その混沌の大地に生きてきたものですね。
いつものように脱線しがちですが、馬のほうのムムタズマハルに話を戻しますと、これは、確かに素晴らしい名馬に数えられるべきサラブレットです。
手元の「Biographical Encyclopaedia of British Racing」(Macdonald and Jane's Publishers Ltd, 1978)では、以下のように紹介しています:
「Popularly known as 'the Flying Filly', Mumtaz Mahal was one of the fastest two-years-olds ever seen on an English racecourse and captured the imagination and affection of the racing public in a remarkable way.」
2歳、3歳時のみ走り、合わせて10戦7勝の競走成績は、歴史的名馬というには実績がやや劣るほうですが、その瞬間的なスピードは、過去のどの馬にも見られない驚異的なものがあったそうです。
引退後、アイルランドとフランスで繁殖生活を送り、現代のスピード競馬の主流ラインを築くぐらいの大成功を収めましたが、第2次世界大戦が始まり、ナチス軍がフランスに侵攻すると、すでに高齢となったムムタズマハルも、ドイツの管理下に置かれました。
戦争が終わり、繋養されていたマリラヴィユ牧場が、元オーナーのアガ・カーン殿下の手に戻ったときに、すでにムムタズマハルの姿はなかったそうです。
ここでも、人間の歴史や興亡の大きな流れが、否応なく個体の運命を動かしていたような気がしてなりません。
山野浩一さんの名作「伝説の名馬」は、ムムタズマハル(Mumtaz Mahal)を歴史的な名馬100選に入れています。
一見奇抜のようにも感じますが、繁殖成績や後世への影響を加味すれば、なるほどと頷ける見地と選択です。
しかし、次のような記述は、博覧強記を誇る山野先生にしては、ちょっとしたボケ(?)だったかも知れません。
「ムムタズマハルという馬名はアガ・カーン殿下の母国のウルド語で "名高き宮殿" を意味するが、あるいはムムタズ宮殿という名の宮殿があるのかも知れません。」
中学生の歴史の教科書か参考書あたりにも載るかと思いますが、タージ・マハルとは、ムガール帝国五代皇帝シャー・ジャハーンが、その愛する皇妃「ムムタズ・マハル」の死を悼んで建てた、イスラム建築の粋を集めた墓廟です。
そもそも、「ムムタズ」がつまって、「タージ」という愛称になったとも言われています。
写真は、妹尾河童氏の「河童が覗いたインド」という文庫本です。
この本は、全編が作者の手による精密画と手書き文字によって構成され、まさしく愛すべき労作です。
前作の「河童が覗いたヨーロッパ」も所持していますが、絵はもうちょっと荒く、素朴な感じでした。それはそれでよかったのですが、やはり「インド」のほうが、迫力が倍増しています。
絵だけではなく、インドの地べたを這うようにして書かれた記述も含めて、抜群な面白さです。
本のカバーを飾っているのは、見ての通り、あの美しいタージ・マハル。 高さが67メートルもある、白大理石の大宮殿です。
たった一人の女性のために建てた墓にしても、あまりケタはずれにスケールが大きかったのですが、そこは当時隆盛を極めていたムガール帝国の最高権力者、毎日2万人を動員して、22年間かかった大工事だと言われています。
それに、このシャー・ジャハーンは、どうやら長城や阿房宮を建てた秦の始皇帝にも負けないぐらい、かなりの建築狂であったらしく、アグラ城の宮殿、デリーの城となかの宮殿など、あたらと建てまくったそうです。
ムガル帝国と言えば、「中央アジア歴史群像」 (http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/05/04/1483287)にも書かれていますが、チムールから数えて5代目の孫、バーブルがインドの地で創設したイスラムの王朝です。
ムガルは、中央アジアの言葉で「モンゴル」の意味だそうで、なるほど、中央アジアの英雄(暴君?)チムールも、5代目の先祖はモンゴル人だったそうです。
タージ・マハルを見ても、われわれの多くは、ただその美しさに感嘆の声を発するぐらいでしょうが、モンゴル、ウズベク、インド、実に多くの歴史や興亡の流れが、その混沌の大地に生きてきたものですね。
いつものように脱線しがちですが、馬のほうのムムタズマハルに話を戻しますと、これは、確かに素晴らしい名馬に数えられるべきサラブレットです。
手元の「Biographical Encyclopaedia of British Racing」(Macdonald and Jane's Publishers Ltd, 1978)では、以下のように紹介しています:
「Popularly known as 'the Flying Filly', Mumtaz Mahal was one of the fastest two-years-olds ever seen on an English racecourse and captured the imagination and affection of the racing public in a remarkable way.」
2歳、3歳時のみ走り、合わせて10戦7勝の競走成績は、歴史的名馬というには実績がやや劣るほうですが、その瞬間的なスピードは、過去のどの馬にも見られない驚異的なものがあったそうです。
引退後、アイルランドとフランスで繁殖生活を送り、現代のスピード競馬の主流ラインを築くぐらいの大成功を収めましたが、第2次世界大戦が始まり、ナチス軍がフランスに侵攻すると、すでに高齢となったムムタズマハルも、ドイツの管理下に置かれました。
戦争が終わり、繋養されていたマリラヴィユ牧場が、元オーナーのアガ・カーン殿下の手に戻ったときに、すでにムムタズマハルの姿はなかったそうです。
ここでも、人間の歴史や興亡の大きな流れが、否応なく個体の運命を動かしていたような気がしてなりません。
【レース予想】2007アルゼンチン共和国杯 ― 2007-11-04 01:28:30
G1レースの谷間のG2、バリバリのG1ホースは出走してきません。
それでもフルゲートの18頭で、すでにG2を勝った馬も何頭かはいる、そこそこの布陣です。
実績上位なのは、トウショウナイト、トウカイトリック、ネヴァブション。
トウショウナイトとネヴァブションは秋2走目の上がり目が見込まれ、トウカイトリックもG2になれば途端に堅実性が生きます。
そこはハンデ戦、57.5キロか58キロを背負う3頭です。
同じ重章1勝ながら、久々の前走をそこそこの内容でこなして56キロに落ち着いたハイヤーゲームが、前売りの1番人気になったのは、そういう意味では頷けます。
とは言え、ハイヤーゲームの場合、前々走から1年以上の間隔が空いた前走、俗に言う2走ボケも視野に入れて考量してみたいところです。
ハンデ戦なら、という前提が付きますが、もっと軽量で生きのいいのがないかを探したら、なぜか(地)が付いている4歳、カゼノコウテイに目が行きました。
4月から使い詰めで、お釣りがあるかどうかですが、前走は惜敗したが、内容はよく、まだ疲れは見れず、なんとか一発はないかと狙ってみました。
但し、そう見た人も多いようで、オッズみたらそう差のない5番人気になっているようです。
◎ カゼノコウテイ
○ トウカイトリック
▲ ネヴァブション
△ ダークメッセージ
△ ハイヤーゲーム
それでもフルゲートの18頭で、すでにG2を勝った馬も何頭かはいる、そこそこの布陣です。
実績上位なのは、トウショウナイト、トウカイトリック、ネヴァブション。
トウショウナイトとネヴァブションは秋2走目の上がり目が見込まれ、トウカイトリックもG2になれば途端に堅実性が生きます。
そこはハンデ戦、57.5キロか58キロを背負う3頭です。
同じ重章1勝ながら、久々の前走をそこそこの内容でこなして56キロに落ち着いたハイヤーゲームが、前売りの1番人気になったのは、そういう意味では頷けます。
とは言え、ハイヤーゲームの場合、前々走から1年以上の間隔が空いた前走、俗に言う2走ボケも視野に入れて考量してみたいところです。
ハンデ戦なら、という前提が付きますが、もっと軽量で生きのいいのがないかを探したら、なぜか(地)が付いている4歳、カゼノコウテイに目が行きました。
4月から使い詰めで、お釣りがあるかどうかですが、前走は惜敗したが、内容はよく、まだ疲れは見れず、なんとか一発はないかと狙ってみました。
但し、そう見た人も多いようで、オッズみたらそう差のない5番人気になっているようです。
◎ カゼノコウテイ
○ トウカイトリック
▲ ネヴァブション
△ ダークメッセージ
△ ハイヤーゲーム
博物学者の歩く鼻 ― 2007-11-07 23:05:32
先日、美しい図書館の写真に驚きました(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/10/18/1859458)が、追って見ると、その「Curious Expeditions」というブログ(http://curiousexpeditions.org/)は、おもしろいというか、実に凄いです。
ブダペストに暮らしているアメリカ人男性のDと、女性のM。ふたりによる共同ブログですが、その内容たるや、上は天文、下は地理、森羅万象を包含する奇想天外な博物誌だと言えます。
見れば、現在の最新ページ(11月4日、<http://curiousexpeditions.org/?p=102>)は、あのハラルトの鼻行類を取り上げているのではないでしょうか。
鼻で歩いたり、捕食したりする Nasobema lyricumの標本(?)やスケッチ、実にユーモラスではありませんか。
鼻行類を発見したのは、第2次大戦中に日本軍の捕虜収容所から脱走した1名のスウェーデン人捕虜だとされ、ハイアイアイ群島のひとつHiddudify島に流れつきその動物たちを目にしたとか。
ちなみに、この時に彼が持ちこんだ流感のために島民は数ヶ月で全滅し、島自体も核実験によって引き起こされた地殻変動により沈没、少なくとも189種類は存在していた鼻行類は、すべて絶滅したと考えられています。
眉唾だと一蹴するのもいいでしょうが、一度ぐらい、素晴らしい幻想世界に思いを馳せるのもまた、おもしろいじゃないかと思います。
ブダペストに暮らしているアメリカ人男性のDと、女性のM。ふたりによる共同ブログですが、その内容たるや、上は天文、下は地理、森羅万象を包含する奇想天外な博物誌だと言えます。
見れば、現在の最新ページ(11月4日、<http://curiousexpeditions.org/?p=102>)は、あのハラルトの鼻行類を取り上げているのではないでしょうか。
鼻で歩いたり、捕食したりする Nasobema lyricumの標本(?)やスケッチ、実にユーモラスではありませんか。
鼻行類を発見したのは、第2次大戦中に日本軍の捕虜収容所から脱走した1名のスウェーデン人捕虜だとされ、ハイアイアイ群島のひとつHiddudify島に流れつきその動物たちを目にしたとか。
ちなみに、この時に彼が持ちこんだ流感のために島民は数ヶ月で全滅し、島自体も核実験によって引き起こされた地殻変動により沈没、少なくとも189種類は存在していた鼻行類は、すべて絶滅したと考えられています。
眉唾だと一蹴するのもいいでしょうが、一度ぐらい、素晴らしい幻想世界に思いを馳せるのもまた、おもしろいじゃないかと思います。
太極拳 VS 白鶴拳 ― 2007-11-08 23:36:57
宣和堂さんのブログ(http://sengna.com/)で、酒見賢一氏「中国雑話 中国的思想」の紹介があり(http://sengna.com/log/eid1112.html)、1954年マカオで行われていた「呉陳比武」の話も引用されました。
呉派太極拳総帥の呉公儀が、白鶴拳でボクシングの心得もある?若い陳克夫の挑戦を受け、リングで公開他流試合をした話は、前に台湾の某格闘技系掲示板で聞き、映像も見ました。
全然知らなかったのですが、この試合をきっかけに「大公報」の記者であった陳文統と査良鏞が武侠小説を書き始め、梁羽生と金庸を名乗るようになったそうです。
だとすれば、武侠小説の歴史から見ても、重要な意味を持つ試合であったわけです。
こちらが僕が見ていた映像です(↓)。どうやらYouTubeにも上がっているようです。
< http://www.sheenpeak.com/NgvsChan.WMV >
あとは、この映像を見て、武侠小説や太極拳や白鶴拳のイメージが沸くかどうか、ですけどね。
呉派太極拳総帥の呉公儀が、白鶴拳でボクシングの心得もある?若い陳克夫の挑戦を受け、リングで公開他流試合をした話は、前に台湾の某格闘技系掲示板で聞き、映像も見ました。
全然知らなかったのですが、この試合をきっかけに「大公報」の記者であった陳文統と査良鏞が武侠小説を書き始め、梁羽生と金庸を名乗るようになったそうです。
だとすれば、武侠小説の歴史から見ても、重要な意味を持つ試合であったわけです。
こちらが僕が見ていた映像です(↓)。どうやらYouTubeにも上がっているようです。
< http://www.sheenpeak.com/NgvsChan.WMV >
あとは、この映像を見て、武侠小説や太極拳や白鶴拳のイメージが沸くかどうか、ですけどね。
【レース予想】2007エリザベス女王杯 ― 2007-11-11 00:30:52
百花繚乱とはこういうことを指すのでしょうね。
14頭立てで、フルゲートには満たないですが、クラシックなどを戦った3歳牝馬と、それこそ歴戦の女傑古馬、それぞれ精鋭が集まった感があります。
3歳牝馬のレベルが高いという評判が巷で立ち、前売りでも3歳の二強が、人気面で古馬をリードしています。
牡馬に対して、3歳牝馬が優勢に戦ってきたのは確かですが、牝馬の先輩にも勝てるかと言えば、その保証はどこにもないわけです。
このレース、古馬に解放してから、2年続けて好走するパターンが多いです。そういう意味でも、ここ2年の勝ち馬、スイープトウショウ、フサイチパンドラが出てきているのは、3歳のウオッカとダイワスカーレットにとっては容易ならぬ相手だと思います。
特にフサイチパンドラは、前走で惨敗したせいか人気落ちしていますが、その前の札幌記念では天皇賞・秋で好走したアグネスアークを下しています。ダート戦を度外視すれば、評価を割り引く必要はないかも知れません。
スイープトウショウのほうは、調教で見せた気性難はあいかわずだと言えましょうが、年齢的な衰えも、もしかして出てきたかも知れません。
3歳の2強では、秋華賞を勝ったダイワスカーレットのほうではなく、相変わらずウオッカのほうが人気面でリードしています。
本来このパターン、オッズの妙味を追求したい性分ですが、どうも今回こそ、ウオッカが逆転しそうな気が、僕もしてきます。
距離延長分もありますし、アサヒライジングなど捌くべき強力な先行馬が現れてきたのも、ダイワスカーレットにとっては一応マイナスでしょう。
無理に穴を狙わず、ウオッカからの馬連4点に、135倍はちょっと美味しいと思う ○-▲を加えておきます。
◎ ウオッカ
○ フサイチパンドラ
▲ アドマイヤキッス
△ ダイワスカーレット
△ アサヒライジング
14頭立てで、フルゲートには満たないですが、クラシックなどを戦った3歳牝馬と、それこそ歴戦の女傑古馬、それぞれ精鋭が集まった感があります。
3歳牝馬のレベルが高いという評判が巷で立ち、前売りでも3歳の二強が、人気面で古馬をリードしています。
牡馬に対して、3歳牝馬が優勢に戦ってきたのは確かですが、牝馬の先輩にも勝てるかと言えば、その保証はどこにもないわけです。
このレース、古馬に解放してから、2年続けて好走するパターンが多いです。そういう意味でも、ここ2年の勝ち馬、スイープトウショウ、フサイチパンドラが出てきているのは、3歳のウオッカとダイワスカーレットにとっては容易ならぬ相手だと思います。
特にフサイチパンドラは、前走で惨敗したせいか人気落ちしていますが、その前の札幌記念では天皇賞・秋で好走したアグネスアークを下しています。ダート戦を度外視すれば、評価を割り引く必要はないかも知れません。
スイープトウショウのほうは、調教で見せた気性難はあいかわずだと言えましょうが、年齢的な衰えも、もしかして出てきたかも知れません。
3歳の2強では、秋華賞を勝ったダイワスカーレットのほうではなく、相変わらずウオッカのほうが人気面でリードしています。
本来このパターン、オッズの妙味を追求したい性分ですが、どうも今回こそ、ウオッカが逆転しそうな気が、僕もしてきます。
距離延長分もありますし、アサヒライジングなど捌くべき強力な先行馬が現れてきたのも、ダイワスカーレットにとっては一応マイナスでしょう。
無理に穴を狙わず、ウオッカからの馬連4点に、135倍はちょっと美味しいと思う ○-▲を加えておきます。
◎ ウオッカ
○ フサイチパンドラ
▲ アドマイヤキッス
△ ダイワスカーレット
△ アサヒライジング
シメに大福 ― 2007-11-13 00:15:02
whyさんのコメントで、ソンナノカンケーネだけでなく、いろいろな珍名のお馬さんを思い出しました。
変わった馬名と言えば、僕の場合、マチカネの冠号で知られる細川さんと、あの小田切さんを、まずは思い出します。
マチカネコンニチハ、マチカネニコニコ、マチカネピッカピカ、マチカネコンチキチ、マチカネツチノコ、マチカネタマテバコ......
はい、まさになんでも出てくる玉手箱ですな。
そのマチカネ族、待ちに待った初のG1ホースは、言わずと知れた菊花賞馬・マチカネフクキタルです。
確かに長年待ってようやく降臨したおおきな福でしたが、同じ年にいたマチカネワラウカドも重賞を勝つほどの活躍で、細川さんにとって、2頭で1セットのこのペア?は、大成功な命名だったのでしょう。
小田切さんも、もちろん忘れてはいけません。
氏は命名には信念を持っているそうで、流行には流されません。
エガオヲミセテ、ゲンキヲダシテ、オレハマッテルゼ、この馬たちの名前を見ると涙が出てしまいそうです。
エガオヲミセテは重賞を勝ち(厩舎の火災で焼死?)、オレハマッテルゼに至っては堂々のG1ホースです。(なぜかうちの6歳の子供は、やたらと「オレハマッテルゼ」に反応して、「走るなら待つな!」と突っ込む)
とは言え、メロンパン、ドングリコロコロあたりに至ると、さすがに走りなさそうな気がしますが。
もちろん、この二方の持ち馬に限らず、珍名馬はほかにもたくさんいます。
モチとか、クマサンノホシとか。
しかし、いままで一番仲間内で受けていたのが、題名の「シメニダイフク」です。
10年以上も前に走っていて、1勝もできなかった関西馬なので、ほとんどの人は知らないか忘れているかと思いますが、僕にはいまも忘れられない馬です。
最初は関西遠征したJさんが偶然耳にしたこの馬名に感銘?を受け、馬名入り単勝馬券を配ったことから、仲間内に浸透してきた馬でした。
その頃の「週刊ギャロップ」は毎週に何かの投票を募集して、一番「女傑」の名に相応しい馬とか、一番強い長距離馬とか。ある週、それが「珍名馬」の投票になっていたので、我々「悪魔の館」のメンバーは迷わず「シメニダイフク号」を押しました。
幸い?あまりヒット企画ではなかったようで、たぶん我々の十数票だけで、大福くんは、写真が載る10位にめでたくランクインしました。
ほかの馬はみんなレース時の写真でしたが、大福くんは、残念ながら、レースでの晴れ姿はなく、坂路を駆け上がったときに撮った、調教時の写真でした。
それでも我々は喜んだ。
居酒屋に集まったときなども、「とりあえずビール」と「シメに大福」は、しばらくはごく内輪的な流行語になっていました。
変わった馬名と言えば、僕の場合、マチカネの冠号で知られる細川さんと、あの小田切さんを、まずは思い出します。
マチカネコンニチハ、マチカネニコニコ、マチカネピッカピカ、マチカネコンチキチ、マチカネツチノコ、マチカネタマテバコ......
はい、まさになんでも出てくる玉手箱ですな。
そのマチカネ族、待ちに待った初のG1ホースは、言わずと知れた菊花賞馬・マチカネフクキタルです。
確かに長年待ってようやく降臨したおおきな福でしたが、同じ年にいたマチカネワラウカドも重賞を勝つほどの活躍で、細川さんにとって、2頭で1セットのこのペア?は、大成功な命名だったのでしょう。
小田切さんも、もちろん忘れてはいけません。
氏は命名には信念を持っているそうで、流行には流されません。
エガオヲミセテ、ゲンキヲダシテ、オレハマッテルゼ、この馬たちの名前を見ると涙が出てしまいそうです。
エガオヲミセテは重賞を勝ち(厩舎の火災で焼死?)、オレハマッテルゼに至っては堂々のG1ホースです。(なぜかうちの6歳の子供は、やたらと「オレハマッテルゼ」に反応して、「走るなら待つな!」と突っ込む)
とは言え、メロンパン、ドングリコロコロあたりに至ると、さすがに走りなさそうな気がしますが。
もちろん、この二方の持ち馬に限らず、珍名馬はほかにもたくさんいます。
モチとか、クマサンノホシとか。
しかし、いままで一番仲間内で受けていたのが、題名の「シメニダイフク」です。
10年以上も前に走っていて、1勝もできなかった関西馬なので、ほとんどの人は知らないか忘れているかと思いますが、僕にはいまも忘れられない馬です。
最初は関西遠征したJさんが偶然耳にしたこの馬名に感銘?を受け、馬名入り単勝馬券を配ったことから、仲間内に浸透してきた馬でした。
その頃の「週刊ギャロップ」は毎週に何かの投票を募集して、一番「女傑」の名に相応しい馬とか、一番強い長距離馬とか。ある週、それが「珍名馬」の投票になっていたので、我々「悪魔の館」のメンバーは迷わず「シメニダイフク号」を押しました。
幸い?あまりヒット企画ではなかったようで、たぶん我々の十数票だけで、大福くんは、写真が載る10位にめでたくランクインしました。
ほかの馬はみんなレース時の写真でしたが、大福くんは、残念ながら、レースでの晴れ姿はなく、坂路を駆け上がったときに撮った、調教時の写真でした。
それでも我々は喜んだ。
居酒屋に集まったときなども、「とりあえずビール」と「シメに大福」は、しばらくはごく内輪的な流行語になっていました。
背番号24(鉄腕逝く) ― 2007-11-14 00:25:25
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今朝のニュースを知ったのですが、あの鉄腕と呼ばれた名投手・稲尾和久さんが亡くなられたそうです。
リアルタイムでは見ていたわけではないですが、ごく普通の野球ファンとして、「神様、仏様、稲尾様」の名はさすがに知っています。
調べてみれば、1961年のシーズン42勝、1957年からの3年連続30勝越え、1958年の日本シリーズ4勝は、いずれもプロ野球記録(42勝はあのスタルヒンとタイ記録)であるようです。
新人の年に作った防御率1.06の数字も、たぶんいまもパ・リーグ年間最優秀防御率の記録に残っています。
本当にすごい投手でした。
現役時代の背番号24、いまはなき、西鉄ライオンズの永久欠番でした。
関係ないですが、そのむかし某草野球チームに所属していた僕も、ユニホームが残っていて、写真の通り、実は背番号が同じ24でした。
まったくのベンチ選手でしたが、そういう意味で光栄です。
ご冥福を祈ります。
今朝のニュースを知ったのですが、あの鉄腕と呼ばれた名投手・稲尾和久さんが亡くなられたそうです。
リアルタイムでは見ていたわけではないですが、ごく普通の野球ファンとして、「神様、仏様、稲尾様」の名はさすがに知っています。
調べてみれば、1961年のシーズン42勝、1957年からの3年連続30勝越え、1958年の日本シリーズ4勝は、いずれもプロ野球記録(42勝はあのスタルヒンとタイ記録)であるようです。
新人の年に作った防御率1.06の数字も、たぶんいまもパ・リーグ年間最優秀防御率の記録に残っています。
本当にすごい投手でした。
現役時代の背番号24、いまはなき、西鉄ライオンズの永久欠番でした。
関係ないですが、そのむかし某草野球チームに所属していた僕も、ユニホームが残っていて、写真の通り、実は背番号が同じ24でした。
まったくのベンチ選手でしたが、そういう意味で光栄です。
ご冥福を祈ります。
ブルー武士道、ブラック刀、ピンク芸者 ― 2007-11-16 00:05:14
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どうも、ゲーム機のWiiが流行っているようです。
手頃な値段も効いているのでしょうが、PS3が誇るハイクォリティな画質などよりも、Wiiの多彩なインタフェースが市場では受けているようです。
そのへんはDSと同じ路線で、任天堂さんのうまいところです。
全体的にみれば、技術的にはたぶんPS3のほうが上ですが、開発者の自己満足だけで商品が売れるわけではない例です。業界は全然異なりますが、考えさせられる話ではあります。
話が変わりますが、写真は海外の怪しいサイトで売られている、Wii用の取り替えケースです。
人にないマシンを持てるのは、いかにもマニアが喜びそうなアイテムです。もちろん、任天堂さんの正規品でないし、トラブルがあってもメーカは保証してくれなさそうなので、やるなら自己責任で頑張るしかないです。
僕は、別にWiiは持っていないし、購入する予定もありません。
こんな写真を貼るのは、この物自体も怪しいですが、なにより名前の怪しさに心を引かれているだけです。
武士道、手裏剣、短刀、浪人、芸者...
Wiiが日本製品であることを意識しているか、ただの東洋趣味なのか、正直わかりませんが、この怪しさ、嫌いではありません。
どうも、ゲーム機のWiiが流行っているようです。
手頃な値段も効いているのでしょうが、PS3が誇るハイクォリティな画質などよりも、Wiiの多彩なインタフェースが市場では受けているようです。
そのへんはDSと同じ路線で、任天堂さんのうまいところです。
全体的にみれば、技術的にはたぶんPS3のほうが上ですが、開発者の自己満足だけで商品が売れるわけではない例です。業界は全然異なりますが、考えさせられる話ではあります。
話が変わりますが、写真は海外の怪しいサイトで売られている、Wii用の取り替えケースです。
人にないマシンを持てるのは、いかにもマニアが喜びそうなアイテムです。もちろん、任天堂さんの正規品でないし、トラブルがあってもメーカは保証してくれなさそうなので、やるなら自己責任で頑張るしかないです。
僕は、別にWiiは持っていないし、購入する予定もありません。
こんな写真を貼るのは、この物自体も怪しいですが、なにより名前の怪しさに心を引かれているだけです。
武士道、手裏剣、短刀、浪人、芸者...
Wiiが日本製品であることを意識しているか、ただの東洋趣味なのか、正直わかりませんが、この怪しさ、嫌いではありません。
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