シメに大福2007-11-13 00:15:02

 whyさんのコメントで、ソンナノカンケーネだけでなく、いろいろな珍名のお馬さんを思い出しました。

 変わった馬名と言えば、僕の場合、マチカネの冠号で知られる細川さんと、あの小田切さんを、まずは思い出します。


 マチカネコンニチハ、マチカネニコニコ、マチカネピッカピカ、マチカネコンチキチ、マチカネツチノコ、マチカネタマテバコ......
 はい、まさになんでも出てくる玉手箱ですな。

 そのマチカネ族、待ちに待った初のG1ホースは、言わずと知れた菊花賞馬・マチカネフクキタルです。
 確かに長年待ってようやく降臨したおおきな福でしたが、同じ年にいたマチカネワラウカドも重賞を勝つほどの活躍で、細川さんにとって、2頭で1セットのこのペア?は、大成功な命名だったのでしょう。


 小田切さんも、もちろん忘れてはいけません。
 氏は命名には信念を持っているそうで、流行には流されません。

 エガオヲミセテ、ゲンキヲダシテ、オレハマッテルゼ、この馬たちの名前を見ると涙が出てしまいそうです。
 エガオヲミセテは重賞を勝ち(厩舎の火災で焼死?)、オレハマッテルゼに至っては堂々のG1ホースです。(なぜかうちの6歳の子供は、やたらと「オレハマッテルゼ」に反応して、「走るなら待つな!」と突っ込む)

 とは言え、メロンパン、ドングリコロコロあたりに至ると、さすがに走りなさそうな気がしますが。


 もちろん、この二方の持ち馬に限らず、珍名馬はほかにもたくさんいます。
 モチとか、クマサンノホシとか。

 しかし、いままで一番仲間内で受けていたのが、題名の「シメニダイフク」です。
 10年以上も前に走っていて、1勝もできなかった関西馬なので、ほとんどの人は知らないか忘れているかと思いますが、僕にはいまも忘れられない馬です。

 最初は関西遠征したJさんが偶然耳にしたこの馬名に感銘?を受け、馬名入り単勝馬券を配ったことから、仲間内に浸透してきた馬でした。

 その頃の「週刊ギャロップ」は毎週に何かの投票を募集して、一番「女傑」の名に相応しい馬とか、一番強い長距離馬とか。ある週、それが「珍名馬」の投票になっていたので、我々「悪魔の館」のメンバーは迷わず「シメニダイフク号」を押しました。
 幸い?あまりヒット企画ではなかったようで、たぶん我々の十数票だけで、大福くんは、写真が載る10位にめでたくランクインしました。

 ほかの馬はみんなレース時の写真でしたが、大福くんは、残念ながら、レースでの晴れ姿はなく、坂路を駆け上がったときに撮った、調教時の写真でした。

 それでも我々は喜んだ。
 居酒屋に集まったときなども、「とりあえずビール」と「シメに大福」は、しばらくはごく内輪的な流行語になっていました。

コメント

_ xing ― 2007-11-14 21:02:09

「あ、悪魔の館」 すごい!そういえば、随分女性に失礼な名前の馬もいましたよね。私はもっぱら、名前で選んで応援してま~す。

_ why ― 2007-11-14 22:01:55

ユニークな名前勢ぞろいですね。
しめに大福、なんかほのぼのとしてちょっとハッピーな気分にさせてくれますね。気に入りました。

名づけで思い出したのは先日の記事にも登場したポケモン。クサイハナとか、フシギダネとか、どうもいい加減につけた名前ではないかと思ってしまいますが、どうしてあんなに人気があったのでしょうね。
ストーリーが面白かったのかしら。

_ T.Fujimoto ― 2007-11-14 23:29:21

xingさん、確かに名前で選ぶのは、ありますね。
海外では両親の馬名から連想される単語を付けることが多く、なるほどこう出たかと、手を打ったり頷いたりする名前に出会うと、ちょっとうれしくなります。

もちろん日本的な馬名にも、印象深いものがあります。例えば、パドックで「朝吉親分!」の大声が響き、アサキチ号がカルト的な人気になったのは、そうですね、17年前ぐらいですか。

ところで、改めて聞くのも失礼にあたるかも知れませんが、女性に失礼な名前とは、なんでしたか?

_ T.Fujimoto ― 2007-11-14 23:58:48

whyさん、ダイフク号の名前を気に入って頂き、なんだかうれしいです。
あとで知ったのですが、福士さんという馬主さんの持ち馬すべては、シメニなんとか、とう名前だったそうです。

ポケモンの名前は、まあ結構適当でしょうね。カタカナ5文字に制限しているうえ、全部470種類以上も存在するものだから、むちゃくちゃな名前が入っているのもむべなるかな、と思ったりします。
ちなみに、フシギダネは進化するとフシギソウになり、最終進化するとフシギバナになります。

バルキーという格闘タイプのポケモンは、育て方によって、サワムラー(沢村忠?)、エビワラー(海老原博幸?)やカポエラー(capoeira?)に進化するのは、名前的に面白いと思います。

_ sharon ― 2007-11-15 10:36:21

そういえば、前堀江もんの愛馬は現在まだ健在かな?

_ xing ― 2007-11-15 22:13:39

エヘヘ、え~っと、「あげ…」なんとか?本当は潮の流れからきているらしいけど。

_ T.Fujimoto ― 2007-11-16 00:01:10

sharonさん、こんばんは。
一瞬「堀江もん」は誰だと思いました。時代は忘れっぽいものですね。(あれ、僕だけですか... ^^;)

はい、調査しました。
堀江さんが共同馬主からはずれた後も、馬のホリエモンは、元気に高知の地方競馬で走っているようです。
#地方競馬の規定により、デビュー済みの馬は改名できないので、オーナーが変わっても馬名はそのまま、だそうです。

_ T.Fujimoto ― 2007-11-16 00:04:58

xingさん、そんな馬は知りませんでした。
あげあげな馬名で、成績も上がればいいんですが。

でも、潮の流れから来たなど、もしかすると、後付けで考えた理由かも知れませんね。

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