オルフェーヴル、バンザイ (3月18日の中央競馬観戦記)2012-03-19 22:50:42

 3月18日は、いつもの用事のない日曜日と同じ、競馬中継を流すテレビの前に鎮座しました。


 話題騒然となった阪神大賞典(G II)も、もちろん見ました。名牝ファビラスラフインの仔ギュスターヴクライの初重賞勝ちのレースでもありますが、やはり今年の阪神大賞典は、昨年の4冠馬オルフェーヴルが大迷走したレースとして、記憶されるのでしょう。


 一旦止まってから鋭く巻き返すあたり、凄いものを見た気も確かにしますが、やはりこういうのはダメだと思います。
 そうではないと信じて切っていますが、内容的には不正騎乗(八百長)の疑いさえかけられるもので、国によっては暴動が起きてもおかしくないレースです。

 何が起きたのでしょうか?
 いつもと違って、向こう正面の直線で早々と先頭に立ち、早く行き過ぎたと慌てた騎手が抑えたせいもあって、そこでレースが終わったと馬のほうが勘違いしたのでしょう。現に3コーナーに向かわず、外目に寄りながら走りを一旦止めてしまいました。
 前走の有馬記念(2500M)とほぼ同じ距離を走りましたし。

 いろいろな見方があるかと思いますが、抑えるか行かせるかの指示が曖昧だったところ、やはり池添騎手の騎乗ミスでしょう。残念ながら、弁解の余地は少ないと思います。

 気性の荒い馬で、巷では騎手交代の声も上がっていますが、僕はしかし、もう一度、池添騎手を載せてほしいと思います。実際、去年連勝をしたのはこのジョッキーのエスコートがあってのものだし、チャンスはもう一度あっても良いような気がします。


 一方、中山競馬場のほうは、皐月賞トライアルのスプリングステータスが無事に行われました。
 アグネスタキオン産駒のグランデッツァが、重い芝の上を実に爽快な足で駆け抜けました。これは来月の本番、ワールドエースのような豪傑を相手に伍しても、とても楽しみな存在であることを、満天下に示しました。

 人気薄で気づかなかったのですが、1月に新馬、若竹賞を連勝したバンザイも出走してきました。
 この名前でよく馬名審査を通ったな、と前から思っていました。

 いや、決して悪い命名だと思ったわけではないですが、何しろ過去にも同じ名前の名馬がいました。
 父ダイヤモンドウェデイング(Diamond Wedding)、母がサラ系の宝永のバンザイは、いまから98年前にデビューし、旧4歳から5歳まで計13戦11勝という素晴らしい成績を上げ、大正時代を通じての名馬というにはばかりません。

 手元の「日本の名馬」(サラブレッド血統センター)でも、(時代順ですが、)一番最初に取り上げたのが、そのバンザイ号でした。

【レース予想】今年はクリスマス決戦 2011有馬記念2011-12-20 23:16:21

 金に縁なき衆生にも年の瀬。と3年前もこのように書き始めましたが、なんだかんだ一年の締めくくり、例年通り、否応無く、今年も有馬記念がやってきます。

 例年通りでないのは、クリスマス決戦となった今年の有馬記念は、考えるだけで興奮してしまう、豪華絢爛なメンバーが出走を予定しています。
 ジャパンカップを快勝して改めて満天下に実力を示した女帝・ブエナビスタに、日本競馬史上7頭目の牡馬クラシック三冠馬となった若い英雄・オルフェーブルが挑戦する図式が、巷の好事者で囁かれています。しかしそう簡単に括れないのが今年の出走馬たちです。

 例えば、アーネストリー。夏の宝塚記念では現実にブエナビスタを斥け、エイシンフラッシュ、ローズキングダムと言った4歳の看板馬も従え、堂々のG1制覇を果たしていました。
 例えば、トーセンジョーダン。強敵を相手に一歩も引かなかった天皇賞、JCの走りは現在の充実さを物語っています。実は17戦9勝、何気に安定していて崩れません。去年の5着から前進があって当然の状態です。
 例えば、ヴィクトワールピサ。久々となったこの前のJCは凡走しましたが、東日本大震災で愁雲が日本を覆っていた3月、ドバイワールドカップ制覇の喜報を伝えたのはこの馬だったことを忘れてはなりません。それに去年の有馬記念の勝ち馬で、中山競馬場は大の得意です。
 例えば、エイシンフラッシュ。春の時点では史上でも最も層の厚い世代とまで語られた現4歳馬、まさかの全馬伏兵扱いに成り下がりましたが、逆襲がありそうな雰囲気が出ていて怖いです。なかでもこの馬、去年のダービー馬ですよ。軽視しないほうが良いでしょう。
 例えば、ヒルノダムール。例えば、レッドデイヴィス。例えば、ローズキングダム...

 どこから買っても、実はそれぞれ理屈が付けられてしまうひとかどでない強豪たちが、ずらりと並んでいます。

 もうこうなると、勇気と愛情と気迫で決めるしかないでしょう。

◎ オルフェーブル
○ エイシンフラッシュ
▲ ヴィクトワールピサ
△ ルーラーシップ


 
 引退レースとなるブエナビスタには、ありがとうと、お疲れ様の声を掛け、来年もエキサイティングな競馬が見たいという願望を込めての予想、もしくは理想です。

 波乱に満ちた一年と相成りましたが、終わりよければすべて良し、どうか冬枯れの芝を、どの馬も怪我なく完走してほしいものです。そのうえ、なんとか予想も当てて良い気分で新年を迎えられれば、こんなに嬉しいことはないです。

【レース予想】2009ダービー2009-05-31 00:41:29

 さんざん懲りたはずなのに懲りていなく、年々歳々馬があらたまって、またもダービーの季節となりました。

 忙しくて予備知識の蒐集に時間が掛けられなくなっても、未来のダービー馬探しから、なんだかんだ約一年分です。競馬キチの一年はダービーで終わるというので、熱くなっていることに変わりはありません。

 先見の明だったか、浅見の迷だったのか、答え合わせまであとわずですが、前売りの単勝一番人気は、言うまでもなくアンライバルドです。
 皐月賞ですでに本命に推し、レースでも期待に違わぬ力強い走りを見せてくれた、たぶん名前通り、天下無敵の豪傑です。

 しかし、こちらダービーで逆転まで期待したい馬が1頭います。
 青葉賞を勝ってきたアプレザンレーヴです。
 早めに抜け出して、並ばれてもう一度伸び出す内容は、将来の超一流馬の素質が見出されます。先物買いではなく、ここで買わないとすでに遅れてしまいそうな気がします。

 アプレザンレーヴの馬名はフランス語で「夢の後で(Après un rêve)」、だそうです。馬名にも縁を感じました(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/10/09/553642)。


◎ アプレザンレーヴ
○ アンライバルド
△ アイアンルック
△ リーチザクラウン
△ ナカヤマフェスタ
△ トライアンフマーチ
△ ブレイクランアウト


 ダービーのあと、夢が終わるかと言うと、打ちのめされないタフな馬キチたちは、きっとすぐにも来年のダービー馬探しに精を出すのでしょう。競馬キチの一年はダービーの翌日から始まるのです。

【レース予想】2009オークス2009-05-24 06:11:59

 本日、第70回優駿牝馬が府中の東京競馬場で行われます。

 いわゆる日本オークス、1着の本賞金は9700万円。来週の東京優駿(日本ダービー)の1着賞金は1億5000万円ぐらいだと思いますので、約三分の二です。
 本家イギリスのオークスだと、去年の1着賞金は22万2千ポンド余り、ザ・ダービーの80万ポンドと較べて、3割も満たないです。
 なにかと言うと、日本にいて、リスクを冒してダービーに出走しなくても、ブエナビスタはオークスで十分稼げますね。


 新馬戦で後の皐月賞馬に破れた以外、ブエナビスタは目下4連勝中です。無論牝馬には遅れを取ったことがなく、実力が抜けているのは衆目するところです。
 前日の単勝オッズは1.7倍ぐらい、当日でだいぶ下がると思いますが、桜花賞の単勝120円と比較して、なぜか人気が落ちています。

 すでに阪神ジュベナイル・フィリーズでコース実績があった桜花賞と較べて、東京の1.5マイルは未知の距離、新興勢力に食指が動くのも理解はできます。
 但し、ブエナビスタのほうは決してマイルまでの馬ではないです。大はずれした桜花賞予想で書いた通り、むしろ距離が伸びて真価がはっきりすると考えています。


 相手も月並みですが、トライアルを勝ったディアジーナ、レッドディザイアあたりで考えています。
 本当はオークスのイメージに、小柄でレースキャリア豊富な関西馬がよく好走して来ますが、今年の場合、該当しそうなのが見当たりませんでした。



◎ ブエナビスタ
○ ディアジーナ
△ レッドディザイア
△ ヴィーヴァヴォドカ
△ ルージュバンブー

【レース回顧】2009ヴィクトリアマイル2009-05-18 07:48:34

 月並みの表現ですが、恐れ入りました。昨日のウオッカは、桁違いに強かったのです。

 思い出したのは昨年の安田記念、内目をうまく抜け出した後は、すでに勝利を確信して、悠々とその余韻を楽しんでいるような風情でした。
 これで4年連続にして5つ目のG1(Jpn1)、獲得賞金も歴代牝馬の1位に躍り出たそうです。いまさらですが、名牝というより歴史的な名馬として、記録と記憶の両方に名を残すのでしょう。

 さて、次は安田記念の連覇へ挑むのでしょうか。この調子を維持できれば、可能性は十分にあるのでしょう。

 離されはしましたが、ブラボーデイジーは上がり馬の勢いを見せて、軽快な、よい走りを見せました。
 一方、ウオッカ以外のG1(Jpn1)馬、カワカミプリンセス、レジネッタ、リトルアマポーラはいずれも掲示板に載ることができず、結果としては期待はずれだったと言わざるを得ません。

【レース予想】2009年天皇賞・春2009-05-03 09:36:53

 3200メートルの天皇賞は好きです。

 近年、スピード競馬がもてはやされ、多くの重賞は距離が短縮され、新設されたG1も中、短距離のレースばかりです。確かにスピード重視の配合が多くなるにつれ、重厚なスタミナ型が少なくなってきましたが、何もマラソンを走らせるわけでなく、16ハロンぐらいなら問題はないと思います。
 一息つく向こう正面、人馬の呼吸、折り合いはどうか。そろそろ仕上げに入る二周目の3コーナー、騎手の駆け引き、仕掛け所はどこか。そういう見方も楽しめるのは、長距離戦ならではです。


 今年のメンバーは、よく言えば百花繚乱、多士済々ですが、悪く言ってしまえば、ドングリの背比べ、そんな気がします。信頼が置けるスーパースターがいなく、どこからでも買える、どう買えても安心できない、出馬表を見ながらそういう溜息が出ます。
 能力だけ押し切れてしまう中心馬がいないから、ステイヤーが活躍する古き良き時代の天皇賞を思い出しても、まあ、よいでしょう。

 古き良き時代のスタミナの権化と言えるのが、メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンの血統。去年(http://tbbird.asablo.jp/blog/2008/05/04/3453481)同様、ここでは改めてホクトスルタに期待したいです。
 対抗は、中途半端な一番人気になりましたが、菊花賞を勝っているアサクサキングス。
 去年1、2着したアドマイヤジュピタ、メイショウサムソンが引退したいま、3、4着にそれぞれ粘ったアサクサキングス、ホクトスルタが、ここで大威張りして不思議はないはずです。


◎ ホクトスルタ
○ アサクサキングス
▲ ジャガーメイル
△ モンテクリスエス
△ アルナスライン
△ スクリーンヒーロー
△ ネヴァブション

【レース予想】2009皐月賞2009-04-19 10:00:47

 先週の桜花賞では、主役と伏兵たちがそれぞれ良い走りを見せて、今年のクラシックは素晴らしい幕開けとなりました。

 そして今週は牡馬による皐月賞、数ある大レースのなかでも、僕が特に好きなレースのひとつです。

 アンライバルドが勝った新馬戦は、リーチザクラウンが2着、ブエナビスタが3着に入ったことで、早く伝説化されてきました。デビュー戦の結果だけでそれぞれの能力を判断するのは早計ですが、のちのレースで見せたスケールあふれる走りは、紛れなくクラシック級の姿です。
 アンライバルドの新馬戦以上に、リーチザクラウンを圧倒したのが年末のロジユニバースでした。完成度が高いから、という感じだけはなく、こちらもやはりスケールの高い本格派です。1番という難しい枠に入ってしまいましたが、先行できる自在な脚を持っているので、そつなくこなせてしまうような気もします。


◎ アンライバルド
○ ロジユニバース
▲ リーチザクラウン
△ ベストメンバー

【レース予想】2009桜花賞2009-04-12 00:04:52

 頭が悪いからこそ、その事実に確証を持つのに二十年もかかりました。
 いや、競馬を真剣に初めてから二十年余り、そうではないかと前から薄々感づいていたのでとかくショックはないし、逆にわかってしまえば、いろいろと気楽に開き直ることできます。


 さて、年々歳々季節があらたまっていき、例年通り、春の訪れとともに桜花賞がやってきました。
 今年の桜花賞は、誰が考えてもブエナビスタの桜花賞です。
 そりゃレースにアクシンデントは付き物で、強い馬だって負けることもあります。ブエナビスタが勝つ桜か負ける桜かで、ほとんどの馬キチが頭をひねてそう考えている状況から見て、もう結果が出る前から、ブエナビスタの桜花賞だと言えましょう。

 では、その勝つか負けるかですが、前売りの単勝オッズは1.2倍なのだから、ほとんどの人は前者だと見ているようです。
 ここ3戦の走りを見れば当然と言えば当然ですが、本来はもっと距離が長いほうが合う、と主戦騎手が言ったのに引っかかっています。
 3走を続けてマイル戦で快勝しているのに何を今更ですが、印象のなかではもの凄い強い勝ち方だったのに、印象点ほど突き放していないのはこの距離だからではないでしょうか?チューリップ賞の道中でいくぶんもたついたように見えたのも、この距離だからではないでしょうか?
 いや、説得力がないのは重々承知していますが、歴史的名牝にこれからなっていくはずの馬にしては、記録に表れる数字もとくに抜けたものではありません。この距離なら互角近い走りができる相手は、もしかしているのではないでしょうか?

 狙いはいかにもマイルまでのワンカラットとサクラミモザです。ルージュバンブーも意外とスケールがある走りをしています。


◎ ワンカラット
○ サクラミモザ
▲ ルージュバンブー
△ ディアジーナ
△ コウエイハート

 ブエナビスタに◎以外の記を付けるのは、それこそ失礼のような気がして、強いのを承知したうえで今回は無印とさせて頂きます。

 馬券は、でも弱気の「ワイド」中心かも...(^^;)