【レース回顧】2007マイルチャピオンシップ2007-11-19 06:31:52

 勝ったのはダイワメジャー、マイルチャピオンシップ2連覇、一昨年も2着だったので、3年連続連対することになり、G1(JPN1)5勝目と併せる偉業です。

 それにしても衰えはほとんど見えず、先行や好位から早めの抜け出し、相手を待ってからの追い出し、どこまで行っても交わさせない余裕、いつもの強いときのダイワメジャーのレースでした。


 ダイワメジャーのレースというが、妹のダイワスカーレットのレースぷりでもあります。
 この兄妹、今年だけでG1(JPN1)を5つも勝ち、両方を跨っている騎手のアンカツもろとも、まったく手が付けられない勢いです。

 エリザベス女王杯の勝ち馬は、おもしろいことに、お兄さんも同じ秋に大活躍するケースが度々あったような気がします。
 いま思いつくがままであげても、タレンティドガールの兄ニッポーテイオーは天皇賞・秋とマイルチャピオンシップを連勝したり、ミヤマポピーの兄タマモクロスが天皇賞・秋を勝って、JCでも連対したりするなど。
 思わぬ馬券のヒントになるかも知れません。


 さて、ほかの入着馬も、めいめい力は出し切っているように見えます。
 新興勢力(と言っても元々朝日杯2着)のスーパーホーネットあたり、今後にも繋がる好走でした。
 但し、今日の所、ダイワメジャーの貫禄勝ちでした。

【素人写真】「カップル」2007-11-20 00:12:43


 ふたりの世界。
















【音楽】「ローカル・ヒーロー」 Mark Knopfler2007-11-21 23:03:06

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 映画のサウンドトラックは、わりと好きです。
 心に残る映画とならば、その映像も思い出しながら音楽に耳を傾けると、感情投入もしやすく、一層楽しいものです。

 写真は、数多くある映画サウントラのなかでも、個人のベスト5に間違いなく入る1枚です。
 古い映画なので、最初に聞いていたのはカセットテープのほうで、CDはその後に追加で購入したものです。


 近頃、ローカルヒーローと言えば、離島戦隊タネガシマンなど、地元の活性化などを目的とする様々なご当地スーパー戦隊を連想されますが、表題のローカルヒーローはもちろんそういうものではありません。
 邦題は「ローカル・ヒーロー 夢に生きた男」という、二十数年前に公開された古い洋画です。

 あらすじは以下の通りで、ガオレンジャーもどき、仮面ライダーもどきも出てきません。
< http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD11026/story.html >


 スコットランドの大自然や星空の素晴らしい映像も忘れがたいものですが、やはりこの映画の魅力は、Mark Knopflerの手による素晴らしい音楽に負うところが大きい、と僕は思います。

 「The Rocks and The Water」、「The Mist Covered Mountains」、「Going Home: Theme of The Local Hero」...
 この素敵なメロディの数々は、夜の暗闇に身を置き、目を閉じて聞くべし。なんとなく悠久な大自然に心が溶け込んでゆく感じは、くせになるぐらい気持ちのいいものです。

 ベスト5に入ると冒頭で書きましたが、もしかしてNO.1かも知れません。
 それぐらい気に入っているお勧めの1枚です。

やれんのか!大晦日2007-11-22 22:40:22

 びっくりしました。
 あの熱狂的な空間が今年の大晦日に帰ってきます。

 UFCに身売りして、すっかり解体してしまったPRIDEですが、そのスタッフたちが再び集結して、一夜限りの復活を果たすそうです。


 PRIDEの強さの象徴であるエメリヤーエンコ・ヒョードル、最末期に現れた希望の星・青木真也、柔術の伊達男・ヒカルド・アローナ、ヨアギム・ハンセンに三崎に桜井に石田...
 選手だけでなく高田本部長、宣伝部長、リングアナ。すべての去年の今頃のままでした。

 こちら公式ホームページ(↓)
<http://www.yarennoka.com/>

 見ればと分かりますが、「PRIDE」や「男祭り」の文字は一切使っていなく、UFCとの契約には慎重に対処しています。
 ということで、あの心を沸き立たせるテーマソングもたぶん使えないでしょう。

 そんなのは、この際、まあよいでしょう。
 UFCの放送も見れない、一気にMMA二流国に陥った日本では、最近になく、非常にうれしいニュースでした。


 台湾の友人のブログにも大きく載っています。(↓)
<http://graciehunter.netfirms.com/?p=33>

【レース回顧】2007ジャパンカップ、 ジャパンカップ・ダート2007-11-27 00:32:00

 珍しい3日連続開催で、3連休もあっという間に終わってしまいました。


 土曜日のジャパンカップ・ダート、武豊騎乗のヴァーミリアンが人気に応えて快勝しました。

 ヴァーミリアンは、前走のジャパン・ブリダーズカップ・クラシックも圧勝と言える内容で、元々好きな馬でしたが、ここまで強くなっているとは思いませんでした。
 世界を知って強くなった、と言ってもいいかも知れません。
 来年もドバイ・ワールドカップへの遠征計画があるそうで、今年以上の好走を期待したいし、期待できそうです。

 2着のフィールドルージュも、去年の3着馬なので、一時期の不調から復活したので、これぐらい走っても不思議ではない強豪です。
 3着のサイライズバッカスも今年のフェブラリーステークスを勝ったG1馬ですし、こうして見ると、とても簡単に取れそうな馬券です。

 残念ながら、3歳馬のドラゴンファイヤーに目移りして、いつものようにはずしてしまいました。
 若いドラゴンファイヤーは、同世代で出られなかったログプライドともども、来年以降に期待したいものです。

◎ ドラゴンファイヤー 6着
○ サンライズバッカス 3着
▲ ヴァーミリアン 1着
△ ワイルドワンダー 5着
△ ブルーコンコルド 7着
△ フィールドルージュ 2着


 しかし、日曜日のジャパンカップのほうは、奇跡が起こり、競馬必敗学の正統継承者だと自認するブログ主には、もしかしてまたとないぐらいの大当たりでした。

 勝ったのがアドマイヤムーンです。

 ドバイで勝って、香港で2着、宝塚記念を勝って、あののシェイク・モハメドに見初められ、40億円でトレードされた世界的な名駒です。
 前走天皇賞・秋は直線で不利を被り、6着に負けていましたが、圧倒的な人気になったメイショウサムソンを宝塚記念では下していました。同じように天皇賞で不利を訴えていたダイワメジャーがマイルCSを快勝したように、人気が下がった今回こそ馬券の妙味があると読んで、これは珍しくヒットしました。

 2着のポップロックも、超のつく安定株です。
 ここ2年、十数レースも走って、たぶん一番着順が悪かったのが前走、天皇賞・秋の4着です。去年の有馬記念はディープインパクトの2着、今年の宝塚記念もアドマイヤムーン、メイショウサムソンの3着。
 前走からの距離延長は誰から見てもプラスになるタイプで、誰もが考えるとおり、やはり抑えるべき1頭でしょう。

 メイショウサムソンは前走の圧勝で抜けた断然人気になっていました。
 しかし、秋の天皇賞は斜行する馬がいて、多くの有力馬があおりを食って、力が出せていなかったようです。イメージとして、同じ秋の天皇賞で後続を引き離したメジロマクイーンを思い出しました(但しマクイーンは降着)。そのメジロマクイーンはJCで負けていて、勝ちぷりほど力が抜けていないだとすれば、圧倒的な人気は逆に危険だと思いました。
 とは言え、今回のJCでも、結果的にメイショウサムソンは強かった。
 あのペースであの位置から3着に入ったのはやはりさすがです。
 最後方からメンバー中最速の上がりを記録して4着まで上り詰めたウオッカにも言えることですが、やはり素晴らしい優駿であり、今回は展開が向かなかっただけかも知れません。

◎ アドマイヤムーン
○ インティライミ
▲ ポップロック
△ メイショウサムソン
△ アルティストロワイヤル
△ ドリームパスポート

ゴダイバ夫人のチョコレート2007-11-30 00:39:36

 朝、出勤前にNHKのニュースをつけたら、高級チョコレート「ゴディバ」の製品に金属の異物が混入されているのが見つかり、商品の回収をしている、というニュースが流れていました。

 いま調べたら、ゴディバ・ジャパンのホームページ上にも、「お詫びとお知らせ」で出ています。


 ニュースそのものには、それほど興味があったわけではないですが、NHKのニュースで読まれて、改めてやっぱり「ゴディバ」だったのか、と気付かされました。

 実は、だいぶ前に、友人との雑談でこのチョコレートの話が出てました。
 話題そのものは失念しましたが、たぶん海外出張のお土産はなにかいいか、というような話の流れで、職場若い方で「ゴディバのチョコレートがいいじゃないか?」という声があがったかと思います。
 その場で、「それを言うなら、ゴダイバでしょう。」と余計なことに、僕が訂正してしまいました。

 僕は、この「GODIVA」は、ずっと「ゴダイバ」と読んでいました。

 ゴダイバ夫人とピッピングトムの話は有名ですし、チョコレートの包装紙などに描かれた図案は、どう見ても、馬に跨った裸のゴダイバ夫人をモチーフにしたように見えたためです。


 ところが、その場では「なるほど」と納得してくれた同僚が、翌日になって、「調べたら、社名はゴディバ・ジャパンとして正式登録されているよ」と、わざわざ教えてくれました。

 聞けば、日本の消費者の大半は、Godivaを「ゴダイバ」や「ゴダイヴァ」ではなく、「ゴディバ」と読むであろう、との予測に基づき、社名を決めたんだ、という説が有力だそうです。


 本当に消費者に分かりやすい名前だと思ったのでしょうか?
 僕は決して「原音主義」ではなく、むしろ翻訳に正確な発音は求められないだと考えているほうですが、このケース、すでに聖書やほかの書籍に「ゴダイバ夫人」と通訳されていたものを、無理にローマ字読みさせるのも、どうかなと思います。

 ゴダイバはただの英語読み、ゴディバのほうが原音に近い、という見地の元に、悪しき慣習を変えようとするなら、別ですが。

ふたたび翻訳の原音主義について2007-11-30 07:40:32

 昨夜の記事(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/11/30/2465299)で、僕はあまり原音主義ではない、と書いたのは、sharonさんから頂いたコメントの通り、翻訳の難しさを一応認識しているためです。


 佐藤正人さんの本で読んだだけですが、翻訳家の青山南に「ピーターとペーターの狭間で」という著書があるそうです。

 題名の由来は、
 「ある小説の登場人物を "ピーター"と訳していたら、途中でドイツ人だということがとつぜん判明してあわてて "ペーター"と訳し直した。ロシア人だと分かってたら "ピョートル" とでもしなけりゃまずいのだろう。」

 原音主義はかくして難しくて、やっかいなものですね。


 アイルランド・ダービーとキング・ジョージを勝った'90年代初期の名馬St.Joviteを、普通は「セントジョヴァイト」だと訳され、紹介されてきましたが、山野浩一先生あの記事で「サンジョヴァイト」と訳し、オーナーはフランス語系の人なので、この発音だろうと、わざわざ書いていたのを思い出しました。
 確かに競馬の世界、正式の命名者はオーナーなので、さすがに山野さんの説は一理ありますが、この馬はアメリカ産で、調教しているのはアイルランドのJim S.Bolger氏だったと思います。
 こうなると、関係者はどのように呼んでいるか、なかなか知るのは難しいですね。

 Prince Chevalierという馬がいましたが、プリンスシュヴァリエだと日本では訳されていますが、プリンスは英語読みで、シュヴァリエはフランス語読みなので、なんとなく座りが悪いです。
 プランスシュヴァリエなのかも知れません。
 オーナーはフランス語系の人ではなさそうですが、だからと言ってフランス語がしゃべれないと、だれが決めつけられるのでしょうか?


 ということで、あまり細かいことにに拘らずに、基本的に分かればいいかと思います。
 と書いてみたが、わからないぐらい違ってくる場合も、なかにはあります。
 
 前に、エイシンワシントンなどの父 Ogygianについて書きました(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/11/02/583426)が、競馬界では最近「オジジアン」という訳で落ち付いたようですが、初期は「オガイジン」という訳も目にして、最初は同じ馬のことを指しているのだとわかりませんでした。
 そもそも、僕は「オギュギアン」と読んでましたし。


 音訳ではなく、元の綴りのままで表記すればいい、という場合も多いですが、読者への要求が高くなり、やはり難しい場合が多々あります。

 Krzysztof Włodarczyk

 なんかの暗号だと思いませんか?
 先日「格闘野郎A」さんのブログで見たのですが、クリストフ・ウダルチャクと訳されている、ポーランドのプロボクサーでした。

 タイの選手になると、残念ながら僕には読んだところで頭に入らなく、識別もできません。そもそも印刷さえなかなか難しいかも知れません。
 

 趣味関係で、競馬と格闘技の例ばかりになってしまいましたが、結局のところ、やはり固有名詞の翻訳、通訳が難しい、それだけの当たり前の結論でした (^^;)


 中国語と日本語の翻訳、漢字というほぼ共通のツールが介在して、逆に話をややこしくする場合もあります。

 このへんは、このブログを読んでくださった方、詳しい方が多いと思いますが、またいつか書くかも知れません...