【馬関係の本】「天馬駆ける」 (永田雄三、鈴木八郎 共著)2007-06-20 00:00:28

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 このシリーズも、数えれば7回目です。
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 本の題材をあまり限定していないので、ネタは探せばいっぱいありますが、どちらかというと、そろそろ気力のほうが尽きてきました (^^;)


 ちょっと軽めな1冊。
 1991年北海道タイムス社より発行されたこの「天馬駆ける」を、僕が本屋で見つけて入手したのは、十年前ぐらいだったと思います。
 あるいは、もうちょっと前かも知れませんが。


 本書は2つの部からなります。

 第1部は「ウマい話にはのろう きみだってウマ通になれる」という、いささかふざけた題名をつけていますが、ほとんど自由気まま、そしてかなりフランクに、いろいろな馬関連の話を、計86篇の短文として綴っています。

 「左足と右足どちらが大きい」とか、「ウマ語ってナニ語」とか、「長男と次男どちらが強い」とか、「馬の金の玉」とか、どうでもいいとは言わないが、言わないけれど、ほとんどどうでもいいような話が結構あります。

 それがどうして、読んでみると結構おもしろかったりします。
 肩凝らずに軽く読めるエッセイとしては楽しいし、案外おもしろいデータや知識もなかに含まれたりします。


 第2部「馬と人と」は一転して真面目な伝記ものです。

 鎌田三郎、下河辺孫一、吉田善哉、岡田繁幸という、いずれも日本のサラベレッド競馬史に残る、残るであろう4人を、
取り上げています。
 社台の吉田さん、ビッグレッド等の岡田さんはともかく、下河辺牧場の創設者について詳しく書いているものを、ほかのところでは読んだことがないので、おもしろく読めました。


 ちょっと軽めな1冊だと書いてしまったが、改めて読み直すと、実際はそうではなく、いろいろな素材が積み込まれた、ぎっしりと重みのある書物であります。