【素人写真】「親と子」2007-06-14 01:21:15

 カリール・ジブランはいう:

あなたの子供は、あなたの子供ではない。
彼らは、人生そのものの息子であり、娘である。
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるものではない。
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
(中略)
あなたがたは弓のようなもの。
その弓からあなたがたの子どもたちは、
生きた矢のように射られて前へ放たれる。


 弓と矢がいつまでもくっついては前に進めない、ということでしょうか。



1993年8月 小岩井牧場




2001年11月 小田原




2006年2月 上海



別シリーズの写真が1枚紛れ込まれたので、削除しました。(2007.06.16)

コメント

_ MOUSE ― 2007-06-14 21:12:25

あら、ステキ♡
小岩井牧場、いいところですよね。
中学生のころ、父が岩手に単身赴任してました。
懐かしいなぁ。

_ why ― 2007-06-14 22:44:21

多麼温馨的風景啊。
等孩子長大了,總有一天他會恍然大悟,這些點點滴滴的回憶,原來是一筆如此寶貴的財富。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-15 00:40:58

MOUSEさん、いらっしゃいませ。岩手にも詳しいでしょうか?
もしかして、「小岩井農場」が正しい名称ですね。自分が撮った写真をよく見れば... (^^;)

まあ、競馬ファンにはどうしても牧場で覚えてしまいます (笑)
戦後サラブレッドの生産中心が北海道に移るまで、小岩井は、千葉県の下総御料牧場と並ぶ、日本の2大サラブレッド生産牧場でしたので。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-15 00:48:43

whyさん、こんばんは。
樹欲静而風不止、気づくのに時すでに遅し、ということも往々としてあるかも知れませんが、
感謝の気持ちだけは、忘れたくないですね。

_ hanausagi ― 2007-06-15 09:51:43

私はひねくれものだからか、自分の子供時代を「温馨」とも「寶貴」とも思ったことがありません。
でも、少女のころ、この詩のように「私はあなたを通じて生まれてきたが、あなたたちもものではない。私はあなたとともにいるが、あなたに屈しない。」と強くおもいました。だから親離れできたのかもしれません。
もし、この詩に私の感性で写真をつけるなら、たぶん、まったく違った写真をつけるかなあ(反抗期のすさんだ目をした子供とか)。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-16 05:01:46

花うさぎさん、ご指摘の通り、とってつけたようなシブランは、あまり適切でなかったかも知れません。

素人写真は、どこにもある風景を捉えただけです。
若いwhyさんが、子供の立場から、暖かい子供時代の記憶を懐かしく思い出すのは、僕にもとても共感できます。
人の親になっている僕が、ジブランの「子供について」を思い出すのは、その先やがて訪れる別れのときも、頭に出てきてしまったがためです。
子供の親離れというよりも、むろん、親の子供離れを説いているものですが。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-16 05:17:41

預言者の日本語版は持っていなく、この日本語訳は、ネット上に落ちているやつを拾ってきたんですが、「あなたに屈しない」というのはちょっと強すぎて変かも知れません。

原文は「And though they are with you yet they belong not to you.」なので、
手元にある中国語訳(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/01/11/1105773)で「雖然他們和你同在、却並不属於你」としているのが、まあ普通かと思います。

弓と矢の話は初見して以来印象深い例えですが、弓は矢を深く抱き込んでうえで突き放す、だからこそ、矢は力強く遠くまで飛ぶことができる。そう解釈しています。

_ つぼみ ― 2007-06-16 09:13:47

子どもを社会への送り出しているのは正にこの弓と矢ですね。
一番下の場所は懐かしい!

_ why ― 2007-06-16 09:38:07

樹欲静而風不止・・・
この言葉、なんか切なくなりますね。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-16 23:23:26

つぼみさん、こんばんは。
よくはわかりませんが、おっしゃる通りかも。
原文ではさらに、親を通して矢を射る射手が神様であるとしていますが、汎神論信者の立場で、僕はそれを自然の摂理だと解釈してみています。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-16 23:31:28

whyさん、湿っぽくするのは本意ではないですが、確かに切なくなりますね。
木猶如此、人何以堪!

_ why ― 2007-06-17 00:57:11

自分ではいつも若い若いと騒いでいますのに、Fujimotoさんに言われると、なんだか照れてしまいますね(それが狙い?)。
多分、上級生下級生程度の差だと思いますよ。

時は流れ、人は変るのが世の常で、こればかりはあらがうことが出来ません。せめてそのひと時ひと時を大切にしたいものです。

_ tianshu ― 2007-06-19 01:21:04

こんばんは!

  私のブログへのコメントをありがとうございます。

  弓矢の関係を親子だとたとえる文句は初めて拝見させていただきました。耳にも心にも響いています。これからもしばらく響くでしょうね。
  美しいというより、現実を直視するお言葉の数々に、親になった方々は、どんな思いをするのでしょうね。
  子供はお宝ですが、個人の宝ではありません。知らされる気がしています。
  今夜はパパと飲み過ぎました、あはは。
  ありがとうございます。

_ tianshu ― 2007-06-19 01:21:48

今のお言葉を勝手にお借りしますね。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-19 12:26:37

梅さん、こんにちは。
いつの間にか、「心霊家園」が「月のたより」に変わりましたね。
カリール・ジブランは中国でも人気があるようで、「預言者」ならたぶん訳本も出ているので、時間があれば読んでみてください。

_ mouse ― 2007-06-21 00:13:42

大変失礼しました。牧場でしたか。丑年生まれのワタクシとしたことが。。。

_ mouse ― 2007-06-21 00:16:40

じゃなかった!農場だっ!!!やっぱりワタクシは丑年なのね。牧場牧場って。。。

_ T.Fujimoto ― 2007-06-21 02:28:51

mouseさん、その1つ上の子年ではなかったんですね?
手元の「競馬読本」(山口瞳 編)に収録されている高橋勝四郎の伝記によれば、小岩井農場は大農式農業を目指して、明治24年に設立されたものです。
はじめに桑を作り、葉を青森から仙台にかけての養蚕家に売ろうとしていたが、馬の背に載って盛岡や仙台まで行くと時間がかかって、葉が売り物になかったそうです。
それで漆の生産に乗り替えたが、漆の木を植えて数年待たなければところ、翌年すぐ採取してしまったために、木がだめになってしまいました。
それで米作に切り替えようとしたら、土地が合わなく水田では稲が実らなかったなど、挫折の連続だったようです。
経営不振の農場を引き受けた、洋行帰りの岩崎久弥氏は、畜産を主体にするほかないと、そのとき、方針を転換したそうです。

_ つぼみ ― 2007-07-29 23:09:19

入院中暖かいコメントをいただき誠にありがとうございました。
この感銘を与えてくださった記事をリンクさせていただきたいのですが、大丈夫でしょうか。不都合があればぜひ教えてくださいね。

_ T.Fujimoto ― 2007-07-30 00:40:44

つぼみさん、退院おめでとうございます。
とは言え、念のためにはまだあまり無理なさらないほうがいいかも知れません?
お留守の間はと言えば、ブログを覗いて、お子さんの素晴らしい言動に感銘しきりで、素晴らしいものですね。

こちらは基本的にリンクフリーなので、不都合なぞありません。

_ つぼみ ― 2007-07-30 09:13:28

おはようございます!
朝起きてまずご了承を伺いに参りました、上のコメントありがとうございます!
この詩の中国語訳はどこにあるのでしょうか、我昨天没找到。

_ T.Fujimoto ― 2007-07-31 06:54:50

おはようございます。
探してみたら、いくつかヒットしました。それぞれ訳文が多少違っていますが、ご参考ください。

http://www.wretch.cc/blog/kittylee0203&article_id=8480356
http://teacher2.hkjh.kh.edu.tw/haubrey/rest/a03.htm
http://bsd.wkjh.tpc.edu.tw/~pub15/text/text36.htm
http://www.wretch.cc/blog/thalamus&article_id=8625501

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/06/14/1578747/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。