謹賀新年 ― 2007-01-01 00:42:57

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あけましておめでとうございます。
2007年は、このブログを訪れるすべての方にとって、平和で幸せな一年がありますように、お祈りします。
あけましておめでとうございます。
2007年は、このブログを訪れるすべての方にとって、平和で幸せな一年がありますように、お祈りします。
世界の歴代最強馬(1) ― 2007-01-02 07:49:00
史上最強馬はどの馬か?
ちょっとだけでも競馬に詳しくなれば、しょせんまじめな答えが出ない問題だと理解できるはずです。
しかし、競馬ファンなぞ、答えのないクイズこそが興味津々で大得意とする人種であり、かくして古今東西、様々な最強馬論議が出されてきました。
古くは19世紀、英国の「The Sporting Times」誌が1886年6月、有名なオーナー、調教師、騎手、ジャーナリストなど約100人を対象にしたアンケートが残っています。
質問は2つ、1つ目は、19世紀の優れた競走馬ベスト10を挙げる、というもので、集計すると、以下の結果になっていたそうです:
19世紀と言っても、このアンケートが行われたのは1886年ですので、近代競馬黎明期の19世紀初頭も除けば、対象はほとんど半世紀のみ。
9位にOrmonde(オーモンド)が登場していますが、これは、まだダービーを勝つ前の現役馬でした。クラシック3冠を達成して、16勝無敗のままで引退したあとの調査なら、もっと順位があがったかも知れません。
40位タイまでの42頭中、牝馬は、7位のVirago、12位のPlaisanterie、20位のCrucifix、22位のBlin Bonny、26位のWheel of Fortune、27位のAchievement、37位のAlice Hawthorn、37位のKincsem、計8頭です。
英国で行われたアンケートなので、英国で調教していた馬がほとんどで、例外は12位のPlaisanterie(フランス)と、37位のKincsem(ハンガリー)の牝馬2頭だけです。
但し、1位に選ばれていたGladiateurも、基本的に、フランスオーナーのフランス産馬です。
このなか、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」(1994年頃選)にも選ばれているのは、1位のGladiateur、2位のWest Australian、4位のSt Simon、6位のThe Flying Dutchman、9位のOrmonde、22位のTouchstone、22位のBend Or、37位のKincsemです。
逆に山野さんに選出されて、前記アンケートのランキングに入っていないこの時代のヨーロッパ馬は、Birdcatcher(1833)と Hampton(1872) の 2頭です。
原田俊治さんの「世界の名馬」(1972年頃)、「新・世界の名馬」(1993年頃) に、選ばれているこの時代の馬は、Gladiateur、St Simon、Kincsemの3頭だけです。
「Notable English and Irish Thoroughbreds」(1984年出版)という書物がありますが、なんと、50頭のうちに、半分の25頭までが19世紀に生まれた馬を選出しています。上のアンケートの馬に含まれているのは、Gladiateur、West Australian、Isonomy、St Simon、Blair Athol、The Flying Dutchman、Virago、Stockwell、Bay Middleton、Plenipotentiary、Stockwell、Galopin、Crucifix、Touchstone、Blink Bonny、Wheel of Fortune、Priam、Velocipede、Alice Hawthornの19頭。
IsinglassやSceptreなど後に生まれた名馬もいますので、この本に選ばれてアンケートのTop40に含まれていないのは、Beeswing(1833)の1頭だけです。
ちなみに、1886年のアンケート、2つ目の質問は、1頭だけベストホースをあげる、というものですが、同じ人たちが選んでいるので、上位の顔ぶれはさすがにあまり変わりません:
時代は一気に下って、記念すべき200回目の英国ダービーを迎える1979年、「Pace Maker」誌に「歴代ダービー馬ベスト6」というのを掲載しました。
「Pace Maker」は、僕も1998年から 2年間ぐらい定期購読していて、100ページちょっとぐらいの月刊誌ですが、英国の競馬界ではかなり権威を持っている雑誌だと思います。
英国ダービーの歴代優勝馬から選出されたのは以下の6頭:
19世紀のアンケートで最良の馬とされたGladiateurとWest Australianは、いずれも英国3冠馬なので対象に含まれているはずですが、時代の流れというべきか、選から漏れました。
ちなみに、6頭のなかでもベストの1頭は、Gladiateurと同じフランス馬のSeabirdが推されたそうです。
6頭のうち、Pinza以外の5頭は、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」にも選ばれています。
また、Seabird、Nijinsky、Mill Reef の3頭は、原田俊治さんの「新・世界の名馬」に入れられています。
以下、(2)に続く。(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/01/02/1087228)
ちょっとだけでも競馬に詳しくなれば、しょせんまじめな答えが出ない問題だと理解できるはずです。
しかし、競馬ファンなぞ、答えのないクイズこそが興味津々で大得意とする人種であり、かくして古今東西、様々な最強馬論議が出されてきました。
古くは19世紀、英国の「The Sporting Times」誌が1886年6月、有名なオーナー、調教師、騎手、ジャーナリストなど約100人を対象にしたアンケートが残っています。
質問は2つ、1つ目は、19世紀の優れた競走馬ベスト10を挙げる、というもので、集計すると、以下の結果になっていたそうです:
1. Gladiateur (1862) = 65票 2. West Australian (1850) = 63票 3. Isonomy (1875) = 62票 4. St Simon (1881) = 53票 5. Blair Athol (1861) = 52票 6. The Flying Dutchman (1846) = 49票 7. Virago (1851) = 36票 St Gatien (1881) = 36票 9. Ormonde (1883) = 34票 10. Robert the Devil (1877) = 31票 11. Cremorne (1869) = 30票 12. Foxhall (1878) = 27票 Plaisanterie (1882) = 27票 14. Stockwell (1849) = 24票 15. Bay Middleton (1833) = 22票 16. Barcaldine (1877) = 21票 17. Thormanby (1857) = 16票 18. Plenipotentiary (1831) = 15票 19. Galopin (1872) = 14票 20. Crucifix (1837) = 13票 Teddington (1848) = 13票 22. Touchstone (1831) = 12票 Blink Bonny (1854) = 12票 Springfield (1873) = 12票 Bend Or (1877) = 12票 26. Wheel of Fortune (1876) = 11票 27. Priam (1827) = 9票 Fisherman (1853) = 9票 Achievement (1864) = 9票 30. Velocipede (1825) = 8票 Voltigeur (1847) = 8票 Blue Gown (1865) = 8票 33. Favonius (1868) = 7票 34. Surplice (1845) = 6票 Hermit (1864) = 6票 Sterling (1868) = 6票 37. Don John (1835) = 5票 Alice Hawthorn (1838) = 5票 Macgregor (1867) = 5票 Doncaster (1870) = 5票 Kincsem (1874) = 5票 Bendigo (1880) = 5票
19世紀と言っても、このアンケートが行われたのは1886年ですので、近代競馬黎明期の19世紀初頭も除けば、対象はほとんど半世紀のみ。
9位にOrmonde(オーモンド)が登場していますが、これは、まだダービーを勝つ前の現役馬でした。クラシック3冠を達成して、16勝無敗のままで引退したあとの調査なら、もっと順位があがったかも知れません。
40位タイまでの42頭中、牝馬は、7位のVirago、12位のPlaisanterie、20位のCrucifix、22位のBlin Bonny、26位のWheel of Fortune、27位のAchievement、37位のAlice Hawthorn、37位のKincsem、計8頭です。
英国で行われたアンケートなので、英国で調教していた馬がほとんどで、例外は12位のPlaisanterie(フランス)と、37位のKincsem(ハンガリー)の牝馬2頭だけです。
但し、1位に選ばれていたGladiateurも、基本的に、フランスオーナーのフランス産馬です。
このなか、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」(1994年頃選)にも選ばれているのは、1位のGladiateur、2位のWest Australian、4位のSt Simon、6位のThe Flying Dutchman、9位のOrmonde、22位のTouchstone、22位のBend Or、37位のKincsemです。
逆に山野さんに選出されて、前記アンケートのランキングに入っていないこの時代のヨーロッパ馬は、Birdcatcher(1833)と Hampton(1872) の 2頭です。
原田俊治さんの「世界の名馬」(1972年頃)、「新・世界の名馬」(1993年頃) に、選ばれているこの時代の馬は、Gladiateur、St Simon、Kincsemの3頭だけです。
「Notable English and Irish Thoroughbreds」(1984年出版)という書物がありますが、なんと、50頭のうちに、半分の25頭までが19世紀に生まれた馬を選出しています。上のアンケートの馬に含まれているのは、Gladiateur、West Australian、Isonomy、St Simon、Blair Athol、The Flying Dutchman、Virago、Stockwell、Bay Middleton、Plenipotentiary、Stockwell、Galopin、Crucifix、Touchstone、Blink Bonny、Wheel of Fortune、Priam、Velocipede、Alice Hawthornの19頭。
IsinglassやSceptreなど後に生まれた名馬もいますので、この本に選ばれてアンケートのTop40に含まれていないのは、Beeswing(1833)の1頭だけです。
ちなみに、1886年のアンケート、2つ目の質問は、1頭だけベストホースをあげる、というものですが、同じ人たちが選んでいるので、上位の顔ぶれはさすがにあまり変わりません:
1. Gladiateur (1862) = 11票 2. Isonomy (1875) = 10票 3. West Australian (1850) = 9票 4. St Simon (1881) = 8票 5. Blair Athol (1861) = 6票 Virago (1851) = 6票
時代は一気に下って、記念すべき200回目の英国ダービーを迎える1979年、「Pace Maker」誌に「歴代ダービー馬ベスト6」というのを掲載しました。
「Pace Maker」は、僕も1998年から 2年間ぐらい定期購読していて、100ページちょっとぐらいの月刊誌ですが、英国の競馬界ではかなり権威を持っている雑誌だと思います。
英国ダービーの歴代優勝馬から選出されたのは以下の6頭:
Ormonde (1883) Bahram (1932) Pinza (1950) Seabird (1962) Nijinsky (1967) Mill Reef (1968)
19世紀のアンケートで最良の馬とされたGladiateurとWest Australianは、いずれも英国3冠馬なので対象に含まれているはずですが、時代の流れというべきか、選から漏れました。
ちなみに、6頭のなかでもベストの1頭は、Gladiateurと同じフランス馬のSeabirdが推されたそうです。
6頭のうち、Pinza以外の5頭は、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」にも選ばれています。
また、Seabird、Nijinsky、Mill Reef の3頭は、原田俊治さんの「新・世界の名馬」に入れられています。
以下、(2)に続く。(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/01/02/1087228)
世界の歴代最強馬(2) ― 2007-01-02 16:11:51
一応、その(1) (http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/01/02/1086731) からの続きです。
ところ変わって、アメリカでも名馬のアンケートがいろいろありました。
例えば、1973年の「Thoroughbred Record」誌の読者アンケート、トップ10は以下のような結果となっています:
なぜか、ヨーロッパでしか走っていないRobotが、320票を獲得して、8位にランクされました。
1983年の「The Blood-Horse」誌は、1933年から1982年の半世紀間の年度代表馬50頭から、ベストホースのアンケートを行いました。
「The Blood-Horse」もかつて2年間ぐらい定期購読していましたが、文句なしに現在アメリカ最もポピュラーな競馬週刊誌です。
1983年の読者アンケート、トップ15は以下の通りです:
Man O' Warは時代的に対象外となり、代わりに1970年以降活躍した馬たちが入ってきました。
もうひとつ、同じ「The Blood-Horse」誌が、そのスタッフによる、20世紀のベストホース100選というのを、1999年に掲載しました。
順位がついているので、50位までを以下に載せます:
ちなみに50頭のうち、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」にも選ばれているのは、Man O' War、Secretariat、Citation、Kelso、Count Fleet、Native Dancer、Forego、Seattle Slew、Spectacular Bid、Tom Fool、Affirmed、War Admiral、Buckpasser、Colin、Damascus、Round Table、Bold Ruler、Swaps、Equipoise、Phar Lap、Nashua、Exterminator、Sysonby、Ruffian、Gallant Man、Northern Dancer、Dahlia、なんと計27頭も。
特に25位までの馬で、山野さんに選ばれなかったのは6位のDr Fager、23位のJohn Henry、25位のSeabiscuit の3頭だけです。
一方、原田俊治さんの「世界の名馬」、「新・世界の名馬」に選ばれているのは、Man O' War、Secretariat、Citation、Kelso、Native Dancer、Seattle Slew、Affirmed、Round Table、Bold Ruler、Phar Lap、John Henry、Nashua、Ruffian、Northern Dancerの14頭です。
ところ変わって、アメリカでも名馬のアンケートがいろいろありました。
例えば、1973年の「Thoroughbred Record」誌の読者アンケート、トップ10は以下のような結果となっています:
1. Man O' War (1917) 2. Citation (1945) 3. Secretariat (1970) 4. Kelso (1957) 5. Native Dancer (1950) 6. Count Fleet (1940) 7. Buckpasser (1963) 8. Ribot (1952) 9. Dr Fager (1964) 10. Tom Fool (1949)
なぜか、ヨーロッパでしか走っていないRobotが、320票を獲得して、8位にランクされました。
1983年の「The Blood-Horse」誌は、1933年から1982年の半世紀間の年度代表馬50頭から、ベストホースのアンケートを行いました。
「The Blood-Horse」もかつて2年間ぐらい定期購読していましたが、文句なしに現在アメリカ最もポピュラーな競馬週刊誌です。
1983年の読者アンケート、トップ15は以下の通りです:
1. Secretariat (1970) 2. Kelso (1957) 3. Citation (1945) 4. Native Dancer (1950) 5. Forego (1970) 6. Seattle Slew (1974) 7. Affirmed (1975) 8. Spectacular Bid (1976) 9. Round Table (1954) 10. John Henry (1975) 11. Buckpasser (1963) 12. Swaps (1952) 13. Count Freet (1940) 14. Nashua (1952) 15. Bold Ruler (1954)
Man O' Warは時代的に対象外となり、代わりに1970年以降活躍した馬たちが入ってきました。
もうひとつ、同じ「The Blood-Horse」誌が、そのスタッフによる、20世紀のベストホース100選というのを、1999年に掲載しました。
順位がついているので、50位までを以下に載せます:
1. Man O' War 2. Secretariat 3. Citation 4. Kelso 5. Count Fleet 6. Dr Fager 7. Native Dancer 8. Forego 9. Seattle Slew 10. Spectacular Bid 11. Tom Fool 12. Affirmed 13. War Admiral 14. Buckpasser 15. Colin 16. Damascus 17. Round Table 18. Cigar 19. Bold Ruler 20. Swaps 21. Equipoise 22. Phar Lap 23. John Henry 24. Nashua 25. Seabiscuit 26. Whirlaway 27. Alydar 28. Gallant Fox 29. Exterminator 30. Sysonby 31. Sunday Silence 32. Skip Away 33. Assault 34. Easy Goer 35. Ruffian 36. Gallant Man 37. Discovery 38. Challedon 39. Armed 40. Busher 41. Stymie 42. Alysheba 43. Northern Dancer 44. Ack Ack 45. Gallorette 46. Majestic Prince 47. Coaltown 48. Personal Ensign 49. Sir Barton 50. Dahlia
ちなみに50頭のうち、山野浩一さんの「伝説の名馬100選」にも選ばれているのは、Man O' War、Secretariat、Citation、Kelso、Count Fleet、Native Dancer、Forego、Seattle Slew、Spectacular Bid、Tom Fool、Affirmed、War Admiral、Buckpasser、Colin、Damascus、Round Table、Bold Ruler、Swaps、Equipoise、Phar Lap、Nashua、Exterminator、Sysonby、Ruffian、Gallant Man、Northern Dancer、Dahlia、なんと計27頭も。
特に25位までの馬で、山野さんに選ばれなかったのは6位のDr Fager、23位のJohn Henry、25位のSeabiscuit の3頭だけです。
一方、原田俊治さんの「世界の名馬」、「新・世界の名馬」に選ばれているのは、Man O' War、Secretariat、Citation、Kelso、Native Dancer、Seattle Slew、Affirmed、Round Table、Bold Ruler、Phar Lap、John Henry、Nashua、Ruffian、Northern Dancerの14頭です。
世界の歴代最強馬(3) ― 2007-01-03 02:19:45
一応、その(2) (http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/01/02/1087228) からの続きです。
英国の「Timeform」誌は、毎年に年間を出して、そこに掲載されているフリーハンデは歴史もあり、非常に評価が高いです。
一応の基準は、以下のようにしているようです。
140 - An outstanding horse
130-135 - Above average Group 1 winner
125-129 - Average Group 1 winner
115-120 - Average Group 2 winner
110-115 - Average Group 3 winner
100-105 - Average listed race winner
そこで、2000年までに、136を越える評価を得ている馬たちのリストが手元にありますので、以下に転載します:
日本馬のエルコンドルパサーが 136にランキングされています。
それと、このレイティングは修正済みのもののようです。
ヨーロッパの馬のみ対象にしていた1988年の資料を見ると、対象馬だけでなく、レイティング値もいくぶん異なっていたようです。
英国の「Timeform」誌は、毎年に年間を出して、そこに掲載されているフリーハンデは歴史もあり、非常に評価が高いです。
一応の基準は、以下のようにしているようです。
140 - An outstanding horse
130-135 - Above average Group 1 winner
125-129 - Average Group 1 winner
115-120 - Average Group 2 winner
110-115 - Average Group 3 winner
100-105 - Average listed race winner
そこで、2000年までに、136を越える評価を得ている馬たちのリストが手元にありますので、以下に転載します:
145 Sea Bird (1962) 144 Secretariat (1970) 143 Ribot (1952) Brigadier Gerard (1968) 142 Hyperion (1930) Tudor Minstrel (1944) Citation (1945) 141 Bayardo (1906) haris (1936) Mill Reef (1968) Seattle Slew (1974) Spectacular Bid (1976) 140 Native Dancer (1950) Vaguely Noble (1965) Nijinsky (1967) Affirmed (1975) Shergar (1978) Dancing Brave (1983) Dubai Millennium (1996) 139 Hurry On (1913) Man O' War (1917) Brantome (1931) Windsor Lad (1932) Abernant (1946) Pappa Fourway (1952) Alydar (1975) Reference Point (1984) Peintre Celebre (1994) 138 Fairway (1925) Nearco (1935) Alycidon (1945) Swaps (1952) Star of India (1953) Exbury (1959) Forego (1970) Alleged (1974) Dr Fager (1976) Generous (1988) Cigar (1990) Celtic Swing (1992) Daylami (1994) 137 Tom Fool (1949) Pinza (1950) Princely Gift (1951) Never Say Die (1951) Right Boy (1954) Molvedo (1958) Ragusa (1960) Reliance (1962) Buckpasser (1963) Damascus (1964) Kelso (1967) Rheingold (1969) Apalachee (1971) Grundy (1972) Troy (1976) Nashua (1982) lzal (1986) Mark of Esteem (1993) Montjeu (1996) Moorestyle (1977) Sunday Silence (1986) Easy Goer (1986) Dayjur (1987) 136 My Babu (1945) Black Tarquin (1945) Tantieme (1947) Hafiz (1952) Crepello (1954) Ballymoss (1954) Alcide (1955) Texana (1955) Herbager (1956) Floribunda (1958) Relko (1960) Allez France (1970) Thatch (1970) Bustino (1971) Northjet (1977) Habibti (1980) El Gran Senor (1981) Slip Anchor (1982) Bering (1983) Warning (1985) Old Vic (1986) Suave Dancer (1988) Gentlemen (1992) Helissio (1993) El Condor Pasa (1995) Sakhee (1997)
日本馬のエルコンドルパサーが 136にランキングされています。
それと、このレイティングは修正済みのもののようです。
ヨーロッパの馬のみ対象にしていた1988年の資料を見ると、対象馬だけでなく、レイティング値もいくぶん異なっていたようです。
145 Sea Bird (1962) 144 Tudor Minstrel (1944) Brigadier Gerard (1968) 142 Abernant (1946) Windy City (1951) Ribot (1952) 141 Mill Reef (1971) 140 Vaguely Noble (1965) Shergar (1978) Dancing Brave (1983) 139 Pappa Fourway (1952) Reference Point (1984) 138 Alycidon (1945) Exbury (1959) Nijinsky (1967) Alleged (1974) 137 Pinza (1950) Never Say Die (1951) Princely Gift (1951) Right Boy (1954) Molvedo (1958) Ragusa (1960) Reliance (1962) Rheingold (1969) Apalachee (1971) Grundy (1972) Troy (1976) Moorestyle (1977) 136 My Babu (1945) Black Tarquin (1945) Tantieme (1947) Hafiz (1952) Crepello (1954) Ballymoss (1954) Alcide (1955) Habibti (1980) Floribunda (1958) Relko (1960) Thatch (1970) Bustino (1971) Northjet (1977) El Gran Senor (1981) Slip Anchor (1982) Bering (1983) Warning (1985)
雷電の由緒碑 ― 2007-01-05 23:48:20
今年の恵方は北北西だそうです。
我が家のまさに北北西にあるのが、通称「飯泉観音」の飯泉山勝福寺です。1月2日は散歩がてら、初詣に行って来ました。
あまり広くはない観音寺の境内に、相撲の土俵跡と、雷電為右衛門の手形つき由緒碑がありました。
雷電はいうまでもなく、史上最強とまで言われていた天下無双の名大関ですが、碑文を読むと、土地の暴れ者の大岩大吾五郎を倒し、地元力士・相模灘の仇を取った地になっているそうです。
帰ってネットで調べてみると、微妙に記述が異なる記事がヒットしました
( http://www1.ocn.ne.jp/~oomi/yomono3.html )。すなわち、以下の通り、大岩を負かしたのは雷電の四股名を授ける前だとしています。
「相模国小田原での相撲興行に出場した無名の太郎吉は、対戦相手の大岩岩五郎の両腕を折ってその強さを示しました。しかし、これが仇となって大坂場所(難波新地)で東小結に初めて付け出されたのですが出場できませんでしたが、太郎吉の強さを認めた松江藩が8月に国元へ招き、8石3人扶持で召抱えました。そして、松江藩ゆかりの四股名であった雷電という名を授けました。」
一方で、飯泉観音の碑文では、雷電と大岩の相撲は寛政年間(1789~1801)の出来事としています。
「雷電為右衛門略年譜」によると、雲州松江藩のお抱えになり、雷電の四股名が許されるのが1788年ですので、上の記述とは合いません。
事実のほどは、すでにわからないのかも知れませんが。
我が家のまさに北北西にあるのが、通称「飯泉観音」の飯泉山勝福寺です。1月2日は散歩がてら、初詣に行って来ました。
あまり広くはない観音寺の境内に、相撲の土俵跡と、雷電為右衛門の手形つき由緒碑がありました。
雷電はいうまでもなく、史上最強とまで言われていた天下無双の名大関ですが、碑文を読むと、土地の暴れ者の大岩大吾五郎を倒し、地元力士・相模灘の仇を取った地になっているそうです。
帰ってネットで調べてみると、微妙に記述が異なる記事がヒットしました
( http://www1.ocn.ne.jp/~oomi/yomono3.html )。すなわち、以下の通り、大岩を負かしたのは雷電の四股名を授ける前だとしています。
「相模国小田原での相撲興行に出場した無名の太郎吉は、対戦相手の大岩岩五郎の両腕を折ってその強さを示しました。しかし、これが仇となって大坂場所(難波新地)で東小結に初めて付け出されたのですが出場できませんでしたが、太郎吉の強さを認めた松江藩が8月に国元へ招き、8石3人扶持で召抱えました。そして、松江藩ゆかりの四股名であった雷電という名を授けました。」
一方で、飯泉観音の碑文では、雷電と大岩の相撲は寛政年間(1789~1801)の出来事としています。
「雷電為右衛門略年譜」によると、雲州松江藩のお抱えになり、雷電の四股名が許されるのが1788年ですので、上の記述とは合いません。
事実のほどは、すでにわからないのかも知れませんが。
【カンプラ】ガナー・ザクウォーリア ― 2007-01-06 01:02:58

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ガナー・ザクウォーリア、格好いいです。
ちなみに、ZAKUは"Zaft Armed Keeper of Unity"(ザフト統一のための武装守護者)の略、だそうです。
ガナー・ザクウォーリア、格好いいです。
ちなみに、ZAKUは"Zaft Armed Keeper of Unity"(ザフト統一のための武装守護者)の略、だそうです。
【読後感】「御書物同心日記」出久根達郎 ― 2007-01-10 02:13:05

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年末年始、近所の「復活書房」で大規模な100円セールをやっていたので、散歩がてらに何冊かの古書を引き取らせて頂きました。
そのなかの1冊、というわけ、ではありません。
売り場のほぼ半分が100円セール用で、100円セールでない反対側の半分も、一応適当に見回ったが、「続・御書物同心日記」というタイトルがふっと目に入りました。
あっと、目を見張りました。
そう、思い出しました。そのようなタイトルの本を前に購入して、確かに未読のまま、どこかに、ほったらかしていたような気がしました。
家に戻って探してみれば、はたして、講談社文庫から出ている「御書物同心日記」が、ありました。その「続編」の前編にあたるものと思われる書籍(ややこしい言い方だが)は、本棚の裏のほうに、ぽこんと落ちてました。
懺悔の気持ちも多少あり、新たに入出したものよりも、こちらを先に読みました。
これが、良かったのです。
江戸時代の紅葉山に、将軍家代々のご蔵書を保管する、紅葉山御文庫という場所がありまして、この小説の主人公・東雲丈太郎や同僚の白瀬角一郎などはそこで働く御書物同心、すなわち、将軍家ご蔵書を守る、整理する仕事を職とする人たちです。
時代背景は江戸の世、御書物同心は基本的に世襲の武家ですが、この小説には、無敵な神技を見せる剣士も、神出鬼没の忍法を操る伊賀者も、野心に満ちた悪代官も、時代小説によくいるキャラは一切出てきません。
同心たちにとって、最大の行事は土用のお風干し、つまり本の虫干しだったりします。
しかし、どんな仕事もその仕事でしか味わえない喜びがあると、作者は言います。
本好きな同心たちは、もしものことがあるとお咎めを受ける緊張のなかも、秘蔵な珍本を拝める機会を、大いに楽しみにしていた様子でした。
ちょっとした謎ぽい伏線を残し、なるほどそうかと合点させて、また思い切り裏切ったりする悪戯ぽさ。
和事でも荒事でもなく、派手に見栄もきらず、同心たちとその周りの人々の何気ない日常の、力を入れたり抜いたりする描写力。
素晴らしいとしか言いようがありません。
その作者・出久根達郎さんの本職は、知る人ぞ知る、古書店の店主です。
年末年始、近所の「復活書房」で大規模な100円セールをやっていたので、散歩がてらに何冊かの古書を引き取らせて頂きました。
そのなかの1冊、というわけ、ではありません。
売り場のほぼ半分が100円セール用で、100円セールでない反対側の半分も、一応適当に見回ったが、「続・御書物同心日記」というタイトルがふっと目に入りました。
あっと、目を見張りました。
そう、思い出しました。そのようなタイトルの本を前に購入して、確かに未読のまま、どこかに、ほったらかしていたような気がしました。
家に戻って探してみれば、はたして、講談社文庫から出ている「御書物同心日記」が、ありました。その「続編」の前編にあたるものと思われる書籍(ややこしい言い方だが)は、本棚の裏のほうに、ぽこんと落ちてました。
懺悔の気持ちも多少あり、新たに入出したものよりも、こちらを先に読みました。
これが、良かったのです。
江戸時代の紅葉山に、将軍家代々のご蔵書を保管する、紅葉山御文庫という場所がありまして、この小説の主人公・東雲丈太郎や同僚の白瀬角一郎などはそこで働く御書物同心、すなわち、将軍家ご蔵書を守る、整理する仕事を職とする人たちです。
時代背景は江戸の世、御書物同心は基本的に世襲の武家ですが、この小説には、無敵な神技を見せる剣士も、神出鬼没の忍法を操る伊賀者も、野心に満ちた悪代官も、時代小説によくいるキャラは一切出てきません。
同心たちにとって、最大の行事は土用のお風干し、つまり本の虫干しだったりします。
しかし、どんな仕事もその仕事でしか味わえない喜びがあると、作者は言います。
本好きな同心たちは、もしものことがあるとお咎めを受ける緊張のなかも、秘蔵な珍本を拝める機会を、大いに楽しみにしていた様子でした。
ちょっとした謎ぽい伏線を残し、なるほどそうかと合点させて、また思い切り裏切ったりする悪戯ぽさ。
和事でも荒事でもなく、派手に見栄もきらず、同心たちとその周りの人々の何気ない日常の、力を入れたり抜いたりする描写力。
素晴らしいとしか言いようがありません。
その作者・出久根達郎さんの本職は、知る人ぞ知る、古書店の店主です。
カリール・ジブランの「愛」 ― 2007-01-11 00:29:37

レバノンが生んだ偉大な詩人、芸術家にして哲学者のカリール・ジブラン(Kahlil Gibran)は、もちろんそれなりの知名度はありますが、中国などに比べると、日本では比較的に読まれていないような気がします。
写真は名作「The Prophet」の中国語訳、高校時代、友人H.C.C.が贈ってくれたものです。
僕がジブランの著作に触れたのは、そのときが初めてでしたが、まことに素晴らしい体験でした。
著作のなか、作者は預言者アルムスタファの口を通して、人の世に存在する各種の感情や具体的な要求を、詩のような美しい言葉で表現し、人々の心に内在する神に触れ、不滅な真理を伝えました。
なかでも、一番好きだったのは、「愛」に関して語った章の後半部分です。
原作英文
Love gives naught but itself and takes naught but from itself.
Love possesses not nor would it be possessed;
For love is sufficient unto love.
When you love you should not say, "God is in my heart," but rather, I am in the heart of God."
And think not you can direct the course of love, if it finds you worthy, directs your course.
Love has no other desire but to fulfil itself.
But if you love and must needs have desires, let these be your desires:
To melt and be like a running brook that sings its melody to the night.
To know the pain of too much tenderness.
To be wounded by your own understanding of love;
And to bleed willingly and joyfully.
To wake at dawn with a winged heart and give thanks for another day of loving;
To rest at the noon hour and meditate love's ecstasy;
To return home at eventide with gratitude;
And then to sleep with a prayer for the beloved in your heart and a song of praise upon your lips.
中国語訳 (by 施一中)
愛所給予的, 只是他自己, 愛所取的, 也只是取自他自己。
愛不占有, 也不会為人所占有。
因為愛本身是自足的。
当你愛的時候不要説, 「神在我的心裏」, 而應該説, 「我在神心裏」。
不要以為你能指引愛的路線, 因為如果愛覺得你相宜, 就会指引你的路線。
愛没有別的願望, 只想発揮自己。
但是, 如果你愛, 就必需要有欲望, 就譲你的欲望是這様子吧:
融化自己, 像流動的小渓, 對著夜晩唱他的歌曲。
去体会過多的愛所引起的痛苦;
受傷於對愛的了解,
自願而且愉悦的流血。
清晨醒来時, 帯著一顆軽快的心, 感謝又有一天的愛。
在中午休息, 沈思愛的狂喜;
黄昏時懐著感恩的心回家;
然後入睡, 心裏為所愛的人祈禱, 口裏唱著讃美詩。
日本語訳 (by T.Fujimoto)
愛が与えるのは愛自身、愛が受け取るのも愛自身だけ。
愛はなにかを占有せず、だれかに占有されることもない。
愛の望みはただひとつ、愛自身を満たすことです。
あなたが愛するときは、「神は我が心にあり」と言うべからず、むしろ「我は神の心にあり」というべき。
あなたが愛の進む道を決めると思うのではなく、あなたが適しているなら、愛はあなたの道を決める。
愛にはほかの望みがなく、ただ自身を遂行するのみ。
ただ、もしあなたが愛するときにどうしても欲望が必要なら、あなたの欲望をこのようにしよう:
自身を溶かし、流れる小川のように、夜に向かって彼の歌を歌う。
優しすぎるゆえの苦痛を知り;
愛に対する理解のために傷を負い、
喜んで進んで血を流す。
朝は踊る心で目覚め、もう一日の愛に感謝する。
昼時に休み、愛の狂喜を思い;
黄昏時に感謝の気持ちを抱いて家に帰り;
そして、心のなかで愛する人のために祈り、賛美歌を口ずさみながら、眠りにつく。
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