【レース予想】2006阪神カップ2006-12-16 22:57:50

 安田記念、スプリンターズSや香港での国際レースを見ると、近頃の日本の短距離馬のレベルは、贔屓目に見てもさほど高くはなさそうです。
 にも関わらず、JRAは相変わらず積極的に短距離の重賞を増やしているのには、辟易してしまいます。仮にもパート1国入りしようとしているのだから、グレードの設定にはもうちょっと慎重になったほうがいいですね。
 そろそろ、1、2年やって、出走メンバーやレースのレベルを見極めてから、グレードを制定するように変えても良いかも知れません。パート1国のレースは、そのグレードはそのまま認められる一方、レースのレーティングが低すぎると、降格勧告が来る可能性もありますから。

 それはともかく、新しい阪神コースでの新しいGIIレース。コースの傾向がまだ掴めていないのに加え、過去の参考情報もなく、実に予想が難しいです。
 確固たる本命馬がないなか、一応関東馬優勢と見ました。
 さてはどうでしょうか?

◎シンボリグラン
○マイネルスケルツィ
▲オレハマッテルゼ
△フサイチリシャール
△アサクサデンエン
△ニューベリー

ジャガイモ、サラブレッドの先祖からJ・F・ケネディ2006-12-17 23:51:31

 サラブレッドの成功を決定づけた歴史的な名馬Eclipse(エクリップス)の血を伝えるサイヤーライン(父系)は、St.Simon(セント・サイモン)系を除くと、すべてPot-8O'sを経由して伝わっています。
 すなわち、世界中の何十万頭もいるサラブレッドのうち、かなりの割合で、Pot-8O'sの血を持っていることになります。
http://www.on.rim.or.jp/~macky/horse/sireline/oldsire.html

 だいぶ前に、渋谷のプラザ・エクウスで読んだ「Equine Achievements」という書物は、Pot OOOOOOOO という表記だったように記憶しています。
 こっちが原形かも、とも思いますが、いずれにしても、Oが8個なので「エイト・オー」、「ポテト」の駄洒落ではないかと勝手に思っています。


 ジャガイモは、新大陸の発見とともに、その原産地のペルーやチリからヨーロッパへ渡ったのは16世紀の中葉だと言われています。
 しかし、ジャガイモはイギリスやフランスでは長い間差別されて、一部貴族たちの間で珍味として試食された以外は、一般民衆には受け入られず、主に豚の食料と位置づけされたようです。それどころか、一部の人の間では、有毒、或いは悪魔の食物だとされていました。

 イギリスの場合、差別を受けたアイルランド人が主食として食していたことも、なんらかの影響があったかも知れません。

 ジャガイモのアイルランドへの導入については、1565年スペイン船アルマダ号が遭難し、アイルランドの海岸に積荷のジャガイモを打ち上げたのが初めて、という説と、軍人で海洋探検家であるウオルター・ローリーが導入したのが初めて、という説があります。
 いずれにしても、アイルランドの農村の大部分では小麦や鳩麦の栽培に適していなく、新たに伝わってきたジャガイモの栽培に最適であったために、あっという間に三度の食事に欠かせないものとなりました。

 1846年頃、ジャガイモの大規模の疫病発生によって食糧難に陥ったアイルランドから脱出し、イングランドやアメリカに渡った人が100万人を越えたそうですが、J・F・ケネディなどケネディ家の先祖の人々も含まれていたそうです。

 実は、「毒の話」(山崎幹雄、中公新書)によると、ジャガイモは実際に公式裁判にかけられて、火刑の判決を受けたことさえあったそうです。
 理由は、ポテトは雌雄同体で正常な受精によって生ずる種子から生育せず、塊根からの発芽によって性的不純な増殖するから、ということだったとか。


 ジャガイモが火あぶりの刑を受けて、フライド・ポテト、すなわちフレンチ・フライが生まれた、というのは、笑い話としてもできすぎの嫌いがあるのでしょうか?

 フランスでのジャガイモの普及に努めたアントワーヌ・パルマンティエが、ジャガイモの花束をルイ16世に贈り、夜会で王妃マリー・アントワネットが髪に飾ったりした話があったそうですが、ほぼPot-8O'sが生きていた時代のことだと思います。

PRIDE 男祭り2006のカード2006-12-20 00:48:18

 大晦日恒例となったPRIDE男祭り、今年の対戦カードがだいぶ出揃ったようです。

・エメリヤーエンコ・ヒョードル vs マーク・ハント
・五味 隆典 vs 石田 光洋
・ジョシュ・バーネット vs アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
・川尻 達也 vs ギルバート・メレンデス
・青木 真也 vs ヨアキム・ハンセン
・マウリシオ・ショーグン vs 中村 和裕
・田村 潔司 vs 美濃輪 育久
・郷野 聡寛 vs 近藤 有己

 もう1つや2つ、追加があるかも知れませんが、大体こんなものでしょう。
 PRIDEらしく、素晴らしいメンバーではありますが、組み合わせについてちょっと疑問があります。

 ジョシュ・バーネットとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは、確かに今年の無差別級グランプリで、ベストバウトと言えるほどの好試合を演じた(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/09/14/523578)。しかし、ジョシュは試合のしすぎて疲労がたまり、ヒョードル戦を回避したはずです。なのに、なぜここで同レベルのノゲイラ兄さんと急遽再戦しなかればならないでしょうか?正直、ジョシュのコンディションが心配だし、再戦の間隔も短すぎました。

 郷野と近藤の再戦は、間隔も十分空けたし、一応見たいカードだとは思いますが、大晦日のPRIDEで戦うのはいささか違和感があります。どちらかというと、郷野はPRIDEでの実績を持って、パンクラスのリングで近藤のベルトに挑戦してほしいと思います。

 田村と美濃輪は、どちらも僕にとっては、いくぶん旬を過ぎた過去の選手です。外国の強豪との戦いなら、またなんとか応援できますが、ただでさえ日本人同士の対戦が多く、このカードは実に興味が湧きにくいです。

 今年は地上波での放送がなくなり、K-1ダイナマイトのほうを見てしまうかも知れません。(スカパーのペーパービューはちょっと高いし)

【レース予想】2006有馬記念2006-12-23 23:44:20

 自慢じゃないですが、実はこのブログで予想を発表したレース、なに1つ的中していません。
 プラス・マイナスを言っているわけではなく、ただの1点も、これらのレースで的中馬券が買えていないです... (T.T)

 予想の印だけ見れば、そこまでひどくはないように見えるかも知れませんが、事実だから、仕方のありようがないです。

 例えば阪神カップは、8番人気の勝ち馬を4番手にあげ、4番人気の3着馬を対抗にあげましたが、6番手の2着馬は完全に抜けました。
 例えばジャパンカップは、4頭の馬だけあげ、本命のディープインパクトが勝ち、2着馬も△にしていたが、この日の馬連はディープとハーツクライの1点のみ、あともすべて惨敗したハーツクライを含む3連単と3連複でした。
 例えばマイルCS、勝ったはダイワメジャーは対抗にあげ、2着のダンスインザムードも4番手にあげましたが、本命のマルカシェンクに拘りすぎ、その組み合わせまで手が回りませんでした。
 例えばエリザベス女王杯、予想ではスイープトウショウ、カワカミプリンセス、フサイチパンドラの順で3頭のみあげて、どう見ても当たりそうですが、実はパドックを見てカワカミプリンセスが連をはずすことはないと感じ、馬連はスイープトウショウとカワカミプリンセスの組み合わせのみにしました。ちなみに、降着がなかったら、馬連と3連複がともに1点のみで的中となっていましたが...

 挙げればきりがないですが、予想の下手さに輪をかけて、馬券の買い方がさらに下手なのだから、かつて年間収支が2年連続105%を越えた面影もなく、ほとんど救いようがないですね。


 とはいうものの、金に縁なし衆生にも年の瀬、はずし放しのままだろうと、有馬記念は訪れてきます。
 終わりがよければ、すべてよし。ディープ様にすがりついても、ここは是が非でも的中したいところです。

1 ポップロック
 今年に入ってからの充実ぷりは、目を見張るものがあります。ここでも好走できたら、来年はいっそう楽しみが増えます。

2 デルタブルース
 菊花賞馬にして、豪メルボルンカップを勝った一流馬ですが、有馬記念は過去2回参戦して、満足のいく着順ではなかったと思います。

3 ドリームパスポート
 2冠馬を押さえて、いまや3歳最有力と目されています。追い込み一辺倒のようで、実は3着をはずしたことのない安定株。この馬をはずしてだいぶ痛い目に遭ったりしましたが、決してその実力を軽視しているわけではありません。

4 ディープインパクト
 言わずと知れた、日本競馬史上でも1、2を争うスーパースター、異能の馬です。これが引退レース、強さをみせようと早めのスパートも考えられますが、どの馬がそのすきをつけられるかを論じるのもいいが、とにかく、後生に語れるように、まずその走りを目に焼き付くべしでしょう。

5 ダイワメジャー
 調教を見ても、素晴らしい動きですね。本当にこの秋心身とも絶好調で来ています。あとは距離ですが、有馬記念は過去タイキブリザード、ダイユサク、サッカーボーイなどが好走して、マイルベストの馬でもこなせるようです。むしろここはジョッキーの乗り方が難しそうなので、注目です。

6 スイープトウショウ
 女傑と言われて久しいですが、意外にも中山は初コース。能力の高さでこなせるかも知れませんが、プラス材料ではないでしょう。

7 コスモバルク
 2歳時からそうですが、底力は確かです。しかしポカも多く、能力の割にあてにしづらい面もあります。有馬記念は3年連続参戦ですが、JC2着と好走したあとの一昨年は凡走し、JC惨敗して人気薄の去年は4着にまとめていました。

8 メイショウサムソン
 春のクラシック2冠馬も、秋は未勝利です。本来大きくくずれるタイプの馬ではなく、JCの6着はいまの実力かも知れません。

9 トウショウナイト
 調子いいときは続けて好走できるタイプのようで、いまはその好調期にあたるような気がします。但し、さすがにここでは相手が強すぎるかも知れません。

10 アドマイヤメイン
 ハナを切りそうなのがこの馬ですが、ほかにも前々で競走しそうなライバルがいて、楽な逃げができる確率は低いと見ています。

11 スウィフトカレント
 夏のチャンピオン、天皇賞・秋の2着は立派ですが、そろそろ疲れが心配される6戦目です。

12 アドマイヤフジ
 素質馬の復活は大変うれしいですが、いきなり有馬記念は、さすがにきついでしょう。トウカイテイオーのケースもありますが、そこまで求めるのは酷だと思います。

13 ウインジェネラーレ
 大好きだったタマモクロスの産駒。頑張ってほしいとは思いますが、この相手では、厳しいと言わざるを得ません。

14 トーセンシャナオー
 外枠に人気薄の馬が集まっていますが、なかでもこの馬は一番きついかも知れません。先行したいと思いますが、それも叶うかどうか怪しいです。


(結論)
 
◎ ディープインパクト
○ ドリームパスポート
△ コスモバルク
△ メイショウサムソン
△ スイープトウショウ
△ デルタブルース

【レース回顧】2006有馬記念2006-12-26 12:18:11

 パドックでデルタブルースとメイショウサムソンを切り、ポップロックを拾ったため、久々のG1的中となりましたが、馬券よりも、希世のスーパーホースが、危なげなく有終の美を飾ったレースを見た幸福感が、はるかに大きかったのです。

 いつものように後方からレースを進み、4コーナーを前に一瞬にして全馬を捕らえ、そして置き去りにする圧倒的な走りでした。

 ダイワメジャーは確かに成長しました。ドリームパスポートは相変わらず堅実に追い込んできました。ポップロックの好馬体とペリエの好騎乗も賞賛されるべきです。が、ディープインパクトの前ではすべてが、霞むばかりです。

 JRAの競馬を見て19年、幾多の名馬を目にしたが、ディープインパクトはそのなかで特別な存在だと思います。

 レース前のテンションが高いとか、スタートが危ういとか、レースぶりが追い込み一辺倒だとか、ディープインパクトは決して完璧な馬ではありません。それでも、2年間にも渡って、常に桁違いの能力でライバルたちを凌駕し続けてきました。 なにかほかの馬とは完全に別次元の存在、とさえ感じさせています。

 完璧ではないゆえに、ディープインパクトのレースはスリリングでドラマチックでした。
 しかし、水戸黄門の印籠よろしく、さすがにいつも同じように決まってしまうと、マンネリというか、もしかして見飽きた人もいるかも知れません。
 今年の有馬記念、あれだけ名馬のラストランだと煽られても、売り上げも入場者も去年を大きく下回る結果となりました。ハーツクライも引退したし、誰もがディープが勝つであろうということ、真のライバルが不在だったことが、影響したのでしょう。

 しかし、傑出した者同士が1秒を争う真剣勝負で、これだけのパフォーマンスを見せられる馬は、どれだけ貴重でかつ偉大なものかを再認識すべきでしょう。
 これからもそうそう出るものではないし、僕などは、死ぬまで2度と出会えないかも知れません。

雨を聴く2006-12-27 01:54:59

 ほとんど一日中、雨でした。

 高校時代の恩師から教わった、蔣捷という人が書いた詞を思い出しました。
 漢詩と比べても、最初から最後覚えている宋詞なんて数えるほどしかないですが、この「虞美人」はそのなかの一首です。

 教科書に載っていたわけでもなく、試験で出たわけでもないですが、なぜかずっと忘れられない、とても印象深い詞です。


 少年聴雨歌楼上, 紅燭昏羅帳
  壮年聴雨客舟中, 江闊雲低 断燕叫西風

 而今聴雨僧廬下, 鬢已星星也
  悲歓離合総無情, 一任階前 點滴到天明
    

 かなり適当に訳してみました:

 少年の頃は、遊廓の上で雨を聴き、
 ロウソクの炎が寝床を柔らかく照らしていた。
 壮年のときは、旅を行く船のなかで雨を聴き、
 広い川を雲が低く覆い、群れから離れた雁が西風のなかで悲しく泣いていた。

 いまは、僧院の屋根の下で雨を聴き、
 すでに鬢に白いものが多く混じている。
 人世の悲喜と離合はどうしようもなく、
 階段の前のあまおとを、夜が明けるまでただ聞くばかり。

【ガンプラ】ブラック・ガンダム来襲2006-12-29 00:36:52

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 ガンダムMk-II ティターンズカラー 01号機、グフ・カスタムのワイヤード・ロッドをシールドでガードして、ビームサーベルで反撃しようとしている、白兵戦の一コマです。