【映画】時をかける少女2008-07-19 23:19:54

 ポケモンの映画「ギラティナと氷空の花束シェミー」を、子供を連れて、公開初日の今日に見ました。ジブリの「崖の上のポニョ」も本日ロードショーだし、映画館は子供であふれていました。

 夜、フジテレビの「土曜プレミアム」で「時をかける少女」を見ましたが、同じアニメ映画として、前記の大作や同時期に公開した「ゲド戦記」などと比べると、宣伝規模が遙かに小さく、2006年公開当時の上映館数も少なかったのです。しかし口コミにより、一部の上映館では立ち見が出るほどの観客で溢れ、ネット上を見てもすこぶる評判がよかったようです。

 大林宣彦・原田知世版の「時をかける少女」をビデオで見たのは、まだ台湾に住んでいた、高一の夏だったと思います。
 感受性のとりわけ強かった年頃だし、叙情性に富むその描写は大いに気に入って、大林宣彦ファンになったきっかけである、忘れがたい作品でした。

 そういう経緯もあって、今回評判になっていたアニメ版についても、多少気にはなっていました。なるほど、現代の「時をかける少女」は、もうすでにこうあるべきなのでしょう。

 青春を語るには、残念ながらブログ主は現役から離れすぎましたが、それでもこの瑞々しさは、なんでしょうか。とうに翳っていた青春時代の記憶を、いまさらながら思い出させるほどの力を感じ、期せずに胸がキュンとなってしまいました。

コメント

_ sharon ― 2008-07-20 01:18:25

原田知世版の「時をかける少女」を見たことがありましたけど、彼女のデビュー作でしょうか?
アニメ版もあったのが知りませんでした。きになります。

_ sharon ― 2008-07-20 01:18:26

原田知世版の「時をかける少女」を見たことがありましたけど、彼女のデビュー作でしょうか?
アニメ版もあったのが知りませんでした。きになります。

_ 月の光 ― 2008-07-20 11:02:30

当時、ラベンダーの香りのイメージが掴めなくて それはそれは特別な香りなのだろうと思っていましたが・・・
未だに本物の香りを嗅いだ事はございません。
ところで知世さんの作品の3年ぐらい前?
NHKでSF小説の実写版がやっていました。その中でも「時をかける少女」があったと思います。誰が出ていたかなんて覚えていませんが、良い時代でした

_ 花うさぎ ― 2008-07-20 11:43:41

アニメ版「時をかける少女」、テレビでやっていたようですね。
息子の話だと、すごくよいできだそうです。

青春時代って、はたして感受性が鋭かったのかな、と思うことがあります。
ただひたすらに自意識過剰でした。
そして何も分かっていませんでした。

20代の若い日に、「トトロ」を封切館でみました。
その時には、なんとも思わなかったし、メイってなんて面倒くさくてウザイ子供なんだろうと思ったものです。
でも、大人になってから見ると、かわいくてしかたがないんですね。
終盤近く、「お母さんが死んじゃうのもいやだ」、「でも、おかあさんが家に帰ってきてくれないのもいやだ」と駄々をこねる場面では、いくつもの思いを同時に抱えて、どうにもならなくて泣き出す幼い子供の気持ちを思ってボロボロと泣いてしまいました。

少女よりも、おばさんのほうが感受性が豊かかもしれません。

_ T.Fujimoto ― 2008-07-20 23:45:44

sharonさん、「時をかける少女」は原田知世のデビュー作だと言ってもよいのでしょう。
今回のアニメ版はしかし同じ話ではなく、原作から二十年経ったあとの時代設定になっています。原田知世が映画で演じた本来の主人公・芳山和子は、おばさん役で出ています。

_ T.Fujimoto ― 2008-07-20 23:56:30

月の光さん、こんばんは。
ウィキペディアを見たら、大林宣彦版の映画が公開された1983年から遡って11年、1972年にNHKの「少年ドラマシリーズ」第一弾として、「タイム・トラベラー」のタイトルで初映像化されたそうですね。
大林宣彦版が公開された頃でさえ、ラベンダーは本州の人にとってほとんど見たことのない、馴染みの薄い花でしたね。

_ T.Fujimoto ― 2008-07-21 00:10:27

花うさぎさんのコメントを見て、藤原正彦氏のエッセイを思い出しました。
「若者は、愛や憎しみなどに関してみずみずしい感性を持っている。社会不正に対する潔癖感や正義感も強い。」「一方、六十歳以上の人々は、こういった部分への反応は若者ほど鋭くないが、より複雑な人間性に触れるような部分には、極めて鋭敏に反応する。人生の寂寥とか郷愁などについては、若者のとうてい及ばぬ感受性を持つようである。」
若者と年寄りとは反応する部分が違っているのでしょうか?
まあ、僕の場合、生来のひねくれに磨きがかかって、感動しても素直に言えず、こまかいあら探しに目が行くようになっただけかも知れません。

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