【レース予想】2006エリザベス女王杯2006-11-12 00:17:18

 今週のG1はエリザベス女王杯です。
 新旧勢力が入り乱れ、しかもほとんどが未対戦なので、実に興味津々なレースです。
 が、この百花繚乱のメンバーのなかでも、2頭が抜けているような気がします。僕だけでなく、オッズを見ると、一騎打ちだと見る人がかなりいます。

◎スイープトウショウ
 昨年の勝ち馬で、同じく天皇賞・秋の5着からのローテーションです。
 力の衰えもあまり見えず、末脚の確かさは相変わらず当代随一の感があり、ここでも無論本命の扱いです。

○カワカミプリンセス
 こちらも天下無敵のオークス、秋華賞2冠馬です。
 スイープトウショウも3歳時は5着だったように、古馬に開放してから3歳馬は苦戦傾向にあります。有馬記念等の結果から見て、斤量差があるので、必ずしも3歳馬が不利な条件ではないはずですが、やはり目標(秋華賞)が1つ前にあったことの影響でしょうか?但し、本馬の場合、休み明けで秋華賞を勝っているので、むしろ目標はここ?
 いずれにしても、スケールの大きさは衆目する所であり、フレッシュな状態なら、スイープトウショウとでも互角の勝負ができましょう。(いや、スイープトウショウにも勝って無敗を続けちゃうなら、もう脱帽しかありません)

△フサイチパンドラ
 人気サイトを選択したので、あまり手を広げるわけにもいかないので、連下としてフサイチパンドラだけあげます。素質の高さは夙に知られているもので、気性の問題が心配されているが、常識にかかってきた感じがあり、それに意外と成績も安定しています。

【レース予想】2006 マイルチャンピオンシップ2006-11-19 00:40:28

 遅くなりましたが、先週のエリザベス女王杯はショックでした。
 カワカミプリンセスが3走連続G1勝ちの偉業を達成したかに見えましたが、よもや降着になってしまうとは。
 降着の結果、予想(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/11/12/826562) としては一見、的中になりましたが、実は馬券のほうははずれました。というのも、パドックを見て、どうにもカワカミプリンセスが目についたので、フサイチパンドラを気にしつづも切ってしまい、スイープトウショウ - カワカミプリンセスの馬連、ワイドのみに変更しました。
 しかし馬券のことよりも、降着という結果が、なんとなく後味が悪くて、メシまでまずくなりかねない気分。まあ、カワカミプリンセスの実力は誰が見ても疑いのないもので、女王杯のレースで疲れが感じられたので、ちょっと休みを取り、次走にまたがんばってほしいと思います。

 さて、今日はマイルチャンピオンシップですが、これも思い出深いが多いレースの1つです。
 最初に印象に残っているのは、サッカーボーイのレース。休み明けで大きく馬体重を増やしての出走だったと思いますが、そんなのハンデにもならないぐらいの圧勝だったと記憶しています。
 オグリキャップとバンブーメモリーの死闘も、もちろん素晴らしく、レース後、好漢・南井騎手の涙とともに忘れられない名シーンでした。
 あと、タイキシャトルの2度目の勝利も驚異でした。友達と一緒に東京競馬場のターフビジョンで見たんですが、海外遠征後の緒戦というだけで嫌ってしまった自分が恥ずかしくなってしまうぐらいの、ものすごい勝ちぶりでした。

 今回のレース、天皇賞・秋を勝ってきたダイワメジャーが人気ですが、なかなか予想が難しい一戦だと思います。

◎ マルカシェンク
○ ダイワメジャー
▲ スーパーホーネット
△ ダンスインザムード
△ アグネスラズベリ
△ ハットトリック

 思い切って、3歳馬のマルカシェンクとスーパーホーネットを抜擢した一方で、実績のG1馬ダイワメジャー、ダンスインザムード、ハットトリックも捨てきれないあたり、悩みに悩んだ形跡が出ているかも知れません。

 但し、もう直前で変えたりしないようにしたい、といまは思います...

ロシアのジャーナリスト暗殺2006-11-20 23:39:47

 先日のアンナ・ポリトコフスカヤ女史の暗殺について、ジャーナリスト団体や人権団体が抗議声明を発表する中、ロシア政府はいまだあまり反応を示していないそうです。
 それどころか、先ほど古館伊知郎のニュース番組を見ると、事件を追っていた(?)FSBの元幹部アレクサンドル・リトビネンコ氏も、亡命先のロンドンで毒殺未遂に遭ったようです。

 国家権力を乱用してむげに言論を弾圧するのも許し難いが、まして暗殺という手段で事を片づけようとする了見は、まったくもって論外です。このような国、政府が国連の常任理事国を担っているのだから、拉致国を成敗できないのも、むべなるかなと、嘆きが出るばかりです。


 たまたま出久根達郎さんのエッセイを読み直していますが、大正時代のジャーナリストで評論家でもある大庭柯公も、ロシアでスパイと間違いられて暗殺されたそうです。
 死んだのは1924年です。

 大庭柯公という名は、大馬鹿公のパロディですが、親交のある二葉亭四迷を真似たと言われています。
 二葉亭四迷は、父親に文学者志望をなじられ、ののしられ、その文句をペンネームにしたそうです。
 すなわち、くたばってしまえ、です。


 いや、今回の事件で、「おおばか、くたばってしまえ」だと言いたい相手が別にいることは、明白です。

【蔵書自慢】Equine -- LAMENESS2006-11-22 01:32:38

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 千ページを超える、思い切り分厚い大作です。

 「Equine -- LAMENESS」、1997年Wquine Research社から出版された書物ですが、タイトルの通り、馬の脚部のけがや病気に関する専門書です。
 いま考えると不思議ですが、当時は衝動的に知識欲がすごくて、競馬と馬に関することはなんでも知りたがっていました。この本も、完成前から予約していて、確かに出版が何ヶ月か遅れて、出版社からお詫びの手紙も来ていた記憶があります。

 本が届いたときにはいくぶん覚めてきて、素人にはとても読み通せない内容だということも気づきました。結局、何回かパラパラとめぐって、あとはせいぜい検索用として置いているだけ、ですね。

 目次は以下のような構成になっていて、専門家には興味深い内容、かも知れません (^^;)


Section I . Investigating Lameness
Chapter 1 Defining Lameness
Chapetr 2 Lameness Evaluation
Chapter 3 Prepurchase Examinations

Section II . Principles of Therapy
Chapter 4 Physical Therapies
Chapter 5 Medications
Chapter 6 Veterinary Procedures

Section III . Disease Processes & Their Management
Chapter 7 Hoof Conformation & Shoeing Options
Chapter 8 Joint Problems
Chapter 9 Bone Problems
Chapter 10 Muscle Problems
Chapter 11 Tendon & Ligament Injuries
Chapter 12 Neurologic Causes Lameness
Chapter 13 Lameness Caused by Skin Problems
Chapter 14 Developmental Orthopedic Disorders

Section IV . Treatment of Specific Conditions
Chapter 15 The Foot
Chapter 16 The Pastern & Fetlock
Chapter 17 The Cannon & Splint Bones
Chapter 18 The Knee
Chapter 19 The Upper Foreleg
Chapter 20 The Hock
Chapter 21 The Upper Hindleg
Chapter 22 The Back

Appendix

The Age of Empires II からスペイン人の獣(その1)2006-11-23 10:12:36

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 すべてのPCゲーム、テレビゲームを含めても、一番多くの時間を費やしていたのは、恐らくThe Age of Empires II (The Age of Kings)とその拡張パック(The Conquerors Expansion)です。
 一時期(と言っても2,3年間も渡って)、会社の昼休み時間も、このゲームの部内オンライン対戦で盛り上がっていました。

 きっかけは僕が最初手に入れた、The Conquerors Expansionの英文体験版。たぶん2000年の10月頃です。
 製品版も買おうとしていたら、日本語版はまだ発売されていなかったので、まずそのベースであるThe Age of Kingsだけ購入しました。結局は、しばらくそのバージョンで遊んでいたので、The Conquerorsに乗り換えたのは、それから1年以上も経った後だったと思います。
 戦い方で、本人としては領主ラッシュが好きですが、実は比較的に得意なのは内政のようで、攻め自体はかなり雑です。リプレイを見ると、かなり無駄死が多いです。仲間内ではそれでも戦えますが、Chocoa経由でその筋のゲーマーと対戦すると、大体やられてしまいます。

 で、もちろん対COM戦も含むノーマルゲームが中心ですが、キャンペーンモードも多少やりました。
 特に、最初にやった体験版は、The Conquerorsの新文明であるマヤとアステカを紹介していた関係もあり、モクテスマキャンペーンが気になっていました。


 モクテスマキャンペーンでは、アステカ帝国の国王モクテスマII世に仕える司令官になって、部族間の不和を平定し、ヘルナン・コルテス率いるスペイン軍を倒すことが目標です。

 いうまでもなく、史実通りだとこの使命は成功せず、コルテスはごく小人数の軍隊を率いていただけにもかかわらず、なんとわずか2年間、広大なアステカ帝国は完全に滅ぼされました。

 アステカ各部族間のいざこざが背景にあったが、それに加えて、理由のひとつとして語られているのは、「9の風の日」にやや白い肌に黒い服をまとった神ケツァルコアトルが東の海より現る、というアステカ古来の伝承があったことも、大きくアステカ人の戦闘意欲を影響していました。
 それと、もう1つ、スペイン人の獣として、ゲームのなかでも登場している「馬」が、見たことのない原住民を、ひどく怖がらせたようです。

 以下、その2(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/11/23/965722)に続きます。

The Age of Empires II からスペイン人の獣(その2)2006-11-23 11:19:37

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 その1(http://tbbird.asablo.jp/blog/2006/11/23/965689)からの続きですが、AOE II拡張パックのタイトル「The Conquerors」は、通常ヘルナン・コルテス率いるスペイン軍を指しますが、コルテスの時代ではまだConquerorsを名乗っていなかったようです。

 写真は、手元にある「The ENCYCLOPEDIA of the HORSE」(Dorling Kindersley出版)という本に出ているConquerorsのページです。

 記録によると、コルテス軍の内訳は600のスペイン人、250のインディアン人、そして16頭の馬となっています。この程度の人数でアステカ帝国を崩壊させたのは、もちろん圧倒的な火力によるところが大きいが、馬たちの貢献も大きかったと言われています。
 その時代のアメリカ大陸には馬がいなかったそうで、初めて馬を見た原住民たちには恐ろしい何かに見えたのでしょう。コルテスの話として、「Next to God, we owed the victory to the horse.」というのが残されています(むろん元から英語とは思えませんが)。
 それぐらい、彼たちの貢献は大きかった、という話です。


 最初の16頭の馬については、すべて記録に残っています。それは11頭の牡馬と 5頭の牝馬、そのなかにコルテス本人が騎乗していたEl Morzillo号も含まれていました。
 写真のページによると、El Morzilloとは"The Black One"の意味らしいです。

 1524年、コルテスはEl Morzilloを騎乗して、Hondurasまで遠征していました。道中は深い森と悪路で、ついにEl Morzilloが足にけがをし、前に進めなくなりました。コルテスは仕方なく、馬を原住民たちに託し、そして再会を約束しました。

 けがをしたEl Morzilloは原住民のところに預かられました。インディアンたちは、白人と、そしてこの奇妙な動物を懼れ、できうる限りのもてなしをしました。伝えによると、彼は馬を華麗な宮殿に置き、選びすぐれた果物とチキン(^^;) を供えたらしい。El Morzilloはしかしこの敬意と食べ物を感謝することはなく、やがて死んでしまいました。

 迷信な原住民は果報を恐れ、結局単純な発想により、El Morzilloの像を作りました。湖の中にそれを置き、雷と閃光の神Tziunchanとみなして祭っていたそうです。
 ここで、馬と雷の神との結びつきは個人的に興味深いものがあります。この結びつきはなぜか世界中で見受けられて、ことにインド=ヨーロッパ語系を中心にとしてしばしば報告されています。
 恐らく馬の蹄音が雷鳴に連想されているためでしょう。


 実は思わむ形で、El Morzilloの話に後日談がついています。

 手持ちの「馬と人の文化史」(J・クラットン・ブロック著、東洋書房)にも、簡単ながら、同じ話が載っています。

 1697年、スペインから来た伝教士たちが奥地の湖で、原住民の人々が崇拝しているTziunchanという神像を発見しました。
 神の栄光に対する熱い熱意に満ちた伝教士たちは、この異教的な偶像崇拝には容赦しませんでした。
 「岩を掴んで、その像をこなごなにした」だと。

 彼らは自分がつぶしたのは先人たちのコンクェストを成功させた、勇気ある馬たちの魂だとは、夢にも思わなかったのでしょう。

【レース予想】2006 ジャパンカップ・ダート2006-11-25 00:37:49

 外国からも参戦もなく、アジュディミツオーとカネヒキリの名もなく、タイムパラドックスまでもけがで引退し、なんだか寂しいメンバーとなりました。

 これなら、さすがにシーキングザダイヤが勝ちそうです。
 と誰もが考えているようで、前売りでは馬連・3連単の中心であるだけでなく、単勝でも抜けた1番人気となりました。

 しかし、いいでしょうか?
 ダートのG1で2着8回のG1未勝利馬、確かに運のなさもありますが、どこか勝負弱さもあるのでしょう。8回も続いたら、9回目がないと考えるのがむしろ不自然なぐらいです。

 サイライズバッカスを本命に抜擢します。
 早くから、この馬は大成すると思っていました。ちょっと回り道してしまった感もありますが、ここでG1ウイナーになって、ダート界の中心に躍り出てほしいと思います。

 もちろんシーキングザダイヤ。
 そして、ヴァーミリアンとフサイチリシャールもかなりの期待馬です。2頭とも芝での実績馬ですが、ダート適性もあるようで、スタミナもそう問題はないと考えています。
 ヴァーミリアンのほうは休み明けなので、4番手に落としましたが、本来はこちらが上じゃないかな、と思っています。


◎サンライズバッカス
○シーキングザダイヤ
▲フサイチリシャール
△ヴァーミリアン
△ピットファイター
△ハードクリスタル

【音楽】越智順子&石井彰&コモブチキイチロウ&加藤樹麻のジャズライブ2006-11-26 01:10:19

 横浜ドルフィー(http://www.dolphy-jazzspot.com/)でのジャズライブを見に行ってきました。

 職場の先輩にして友人のNさんがプロデュースしたこのライブは、越智順子(VO)、石井彰(PF)、コモブチキイチロウ(B)、加藤樹麻(DS)によるセッションです。
 狭い店内が満員で膨れあがりましたが、ジャズに限らず、ソウルのスタンダードナンバーEverything Must Changeや、ビートルズの曲まで楽しく聞かせてくれて、本当に楽しい時間でした。

 改めて音楽の持つ魅力、魔力そのものに驚き、そして幸せさえ感じました。