【観戦記】UFC64 Rich Franklin 対 Anderson Sliva2006-10-17 00:28:19

 UFC64のメインはミドル級タイトルマッチ、抜群の安定性を誇る王者Rich Franklin(リッチ・フランクリン)に、現在UFC内最強の挑戦者Anderson Sliva(アンデウソン・シウバ)が挑む、かなりの好カードでした。

 Rich Franklinは、2003年イノキ・ボンバイエでヘビー級のLYOTOにKOされた1敗を除くと、とにかくミドル級では連戦連勝の快進撃です。Anderson Silvaは好きな選手で、疑いのないの実力者ですが、たまにポカもあるし、Rich Franklinと比べると安定度や総合力で劣るじゃないかと考えていました。

 ところが、蓋を開けてみると、一方的な試合で、Andersonが1R KOし、新チャンピオンになりました。
 中継のなかで、盛んに「ムエタイ・クリンチ」と言っていた、ムエタイ式の首相撲、そこから繰り出された強烈な膝蹴りに、Rich Franklinはほとんど抵抗するすべがなかったです。
 UFCのリングではあまり見かけない戦い方で、ある意味、Anderson Slivaの作戦勝ちだったとも言えます。しかし、Andersonはもっともムエタイの心得があり、彼にとってはごく普通な戦い方であり、むしろRich Franklinがあそこまで無策だったのが、とても意外でした。

 これでUFCのミドル級が新時代になった、ということかも知れません。
 個人的には、長期政権から引きづり降ろされたRich Franklinが、首相撲対策を練ったうえで再挑戦する、というのも見たいと思います。

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