東京オリンピック2012-07-07 10:21:37

 第15回のヘルシンキ大会から12年を経て、オリンピックが東京にやってきました。

 1964年(昭和39年)10月11日のスポーツニッポン紙(スポニチ)は、「聖火に誓う 世界は一つ」のタイトルを掲げ、東京オリンピックの開会式を伝えました。

 「これから十五日間世界の平和とスポーツを愛する若人たちが日本を舞台に、”武器のない戦い”をつづけるのだ。オリンピックの守護神ゼウスよ、平和の宴、東京オリンピックに加護をあえたまえ!」と、高らかに謳い上げていました。
 もっとも、「そうした中でインドネシアと北朝鮮両国選手団の姿はついにみつけ出すことはできなかった。神もすべても超越したオリンピックであるはずなのに、悲しむべき現実である。」とも漏らしています。


 しかし、スポニチの一面のトップを飾ったのは、開会式のニュースではありません。
 「南海、二度目の王座へ」と大きな見出しで伝えたのは、プロ野球の日本シリーズです。10月10日、東京オリンピック開会式の日は日本シリーズの最終戦でもあり、阪神タイガースを相手に七戦目まで戦い、南海ホークスがプロ野球日本一に輝いたのであります。

 開会式よりも重要なスポーツニュースだと判断されたのでしょう。スポーツ紙という立場、頷ける判断だと私も思います。

コメント

_ 花うさぎ ― 2012-07-12 14:22:57

ロンドンオリンピックの記事のあとは、東京オリンピックですね。
更新されていたのに、気づきませんでした。

記事の表現がやたらと血の気が多い感じなのは、スポーツ紙だからでしょうか。
それとも、昭和の雰囲気を映し出しているからでしょうか。

そういえば、南海ホークスって、なくなったんでしょうか。
野球もぜんぜん見ないうちに、昔あったチーム名の多くがなくなってしまったようです。
先日、ニュース番組で、野球の結果が画面に映し出された時、「西」は「スペイン」、「ソ」は「ソ連」、「ロ」はロシア、「中」は中国かと思ってしまいました。
しかし、「ソ連」なんて今あるわけがないですよね。

娘の学校では、「NIEs(ニーズ)」に含まれる国には何があるかという質問に、「日本、イギリス、ええっとあとは分かりません」と答えた子がいるらしいですが、私もそれを笑えません。

_ T.Fujimoto ― 2012-07-13 00:10:25

花うさぎさん、なるほど、NIEsはもう古いでしょうね。Nippon、Italy、Englandの略だと思われていますか?BRICsぽくて良いかも知れません(^^;)

東京オリンピックがあった1964年のパ・リーグ、1位から6位は順に、南海ホークス、阪急ブレーブス、東映フライヤーズ、東京オリオンズ、西鉄ライオンズ、近鉄バファローズ、となっています。つまり、これらの親会社は、いまではひとつもプロ野球界に残っていないです。
西日本の私鉄が多かったのですが、確かに20年前ぐらいまではそんな感じでしたね。もっと前だと、東映のほかに、松竹、大映など映画関係の親会社が多くあったし、一番最近にできたチームは楽天、DeNAといったIT系なのもおもしろいです。プロ野球チームの親会社から、各時代の花形?産業が見えるかも知れません。

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