骨折しても骨を折らずにできること ― 2010-06-06 10:38:01

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体験のときに親切してくださったチームのみなさんのおかげもあって、子供は、少年野球の練習がおもしろくて仕方なかったようです。練習漬けになると時間が取れなくなると思って、通っていたスイミングスクールもやめました。さあ、これから正式入隊しようと思った矢先に、利き手を骨折してしまいました。
野球の練習でではなく、体育の授業でやるドッジボールで、でした。ドッジボールで骨折するのは初めて聞きましたが、あまり無理すると、こういうこともあるようです。
全治1ヶ月間なので当分野球はできそうにないです。左手で書く漢字も汚いです。
ゲーム機だけは利き手でなくても、なぜか不自由なく使えるようです。
体験のときに親切してくださったチームのみなさんのおかげもあって、子供は、少年野球の練習がおもしろくて仕方なかったようです。練習漬けになると時間が取れなくなると思って、通っていたスイミングスクールもやめました。さあ、これから正式入隊しようと思った矢先に、利き手を骨折してしまいました。
野球の練習でではなく、体育の授業でやるドッジボールで、でした。ドッジボールで骨折するのは初めて聞きましたが、あまり無理すると、こういうこともあるようです。
全治1ヶ月間なので当分野球はできそうにないです。左手で書く漢字も汚いです。
ゲーム機だけは利き手でなくても、なぜか不自由なく使えるようです。
イカロスを探せ ― 2010-06-12 06:13:31
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路地を出ると整形医院があって、家から徒歩1分なので、こういうときは便利です。
待合室で手に取ったブリュセル王立美術館の画集に、「イカロスの墜落が描かれた風景」が載っていました。
<http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bruegel,_Pieter_de_Oude_-_De_val_van_icarus_-_hi_res.jpg>
遅ればせながら、巨匠・大ブリューゲルことピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel de Oude)は、最近気になる画家のひとりとなっています。
題名とは裏腹、初めて見たときはこの絵のどこにイカロスが、と捜すのに30秒はかかりました。蝋で鳥の羽毛を固めてできた翼を付け、空高く飛びあがったイカロスの大冒険も、その終焉は呆気ないものでした。
ウイキペディアに格納されている画像はいくぶんくすんでいますが、画集で見たのはもっと明るく、海面も朝焼けで光っていました。
現実は主にリアリズムに支配され、日々の営みに出かける農夫にとっては、文字通り他人事ですね。
路地を出ると整形医院があって、家から徒歩1分なので、こういうときは便利です。
待合室で手に取ったブリュセル王立美術館の画集に、「イカロスの墜落が描かれた風景」が載っていました。
<http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bruegel,_Pieter_de_Oude_-_De_val_van_icarus_-_hi_res.jpg>
遅ればせながら、巨匠・大ブリューゲルことピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel de Oude)は、最近気になる画家のひとりとなっています。
題名とは裏腹、初めて見たときはこの絵のどこにイカロスが、と捜すのに30秒はかかりました。蝋で鳥の羽毛を固めてできた翼を付け、空高く飛びあがったイカロスの大冒険も、その終焉は呆気ないものでした。
ウイキペディアに格納されている画像はいくぶんくすんでいますが、画集で見たのはもっと明るく、海面も朝焼けで光っていました。
現実は主にリアリズムに支配され、日々の営みに出かける農夫にとっては、文字通り他人事ですね。
訂正印付き切手、その1 ― 2010-06-19 14:58:29
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上の写真は「中華民國郵政」とある切手、同じ絵柄ですが、下の3枚には黒い印字があり、額面上の値が訂正されています。
先般の大戦時や大戦直後、中華民国中央銀行が発行した銀行券が激しいインフレにより減価を続けていたので、切手の印刷が間に合わず、こうした訂正印を入れただけの切手が大量に残っています。
元々5セント(伍分)や、21セント(貳角壹分)だったのが50元(伍十圓)に訂正されたり、8分(捌分)だったのが20元(念圓)に訂正されたりします。
この程度でインフレが収まったわけではなく、それほど年代が違うわけではないですが、額面上30元なのが800元に訂正された切手、あるいは同じ孫文博士の絵柄で額面が20000元、50000元の高額切手も持っています。
大変な時代だったなのは、容易に想像できます。
切手とは関係ないですが、この記事を書きながら、僕にとっての発見がひとつありました。上の文章にもあった「念圓」です。
壹、貳、參、肆、伍...など、数字の大字は、さすがに僕でもわかります。しかし、「念」の一文字で20を表すのは、寡聞にして知りませんでした。(「廿」ならたまに使いますが)
額面が元々20元の切手もあって、よくみるとやはり漢字は「念圓」と印刷されたので、訂正印が間違ったわけではないのがわかります。
たぶんとてもバカな質問をしていると思いますが、読み方も、どなたか、教えてください。
上の写真は「中華民國郵政」とある切手、同じ絵柄ですが、下の3枚には黒い印字があり、額面上の値が訂正されています。
先般の大戦時や大戦直後、中華民国中央銀行が発行した銀行券が激しいインフレにより減価を続けていたので、切手の印刷が間に合わず、こうした訂正印を入れただけの切手が大量に残っています。
元々5セント(伍分)や、21セント(貳角壹分)だったのが50元(伍十圓)に訂正されたり、8分(捌分)だったのが20元(念圓)に訂正されたりします。
この程度でインフレが収まったわけではなく、それほど年代が違うわけではないですが、額面上30元なのが800元に訂正された切手、あるいは同じ孫文博士の絵柄で額面が20000元、50000元の高額切手も持っています。
大変な時代だったなのは、容易に想像できます。
切手とは関係ないですが、この記事を書きながら、僕にとっての発見がひとつありました。上の文章にもあった「念圓」です。
壹、貳、參、肆、伍...など、数字の大字は、さすがに僕でもわかります。しかし、「念」の一文字で20を表すのは、寡聞にして知りませんでした。(「廿」ならたまに使いますが)
額面が元々20元の切手もあって、よくみるとやはり漢字は「念圓」と印刷されたので、訂正印が間違ったわけではないのがわかります。
たぶんとてもバカな質問をしていると思いますが、読み方も、どなたか、教えてください。
訂正印付き切手、その2 ― 2010-06-19 15:03:05
工場 ― 2010-06-24 00:01:28
目的を追求してはならないケースが、どうやら、世の中には時々あるようです。
「市」の文庫所長として招聘されたローベルト・リンドホフは、「市」でさまざまな不可解の光景や出来事を目撃しました。
そのひとつ、特にローベルトを困惑させたのは「工場」の存在です。
「市民」の大多数が暮らす地下には、厳密な規格に基づくサイコロ状の人工石を生産する工場があります。昼夜を問わず、大量に生産し続けたこの人工石の用途は、工場長に聞いても、わからないという答えが返えてきただけです。
しかし、あまり人が暮らしていない地上に、もうひとつ工場があることをローベルトが見つけました。地下の人工石工場に原料の石粉を供給するこの地上の工場は、石粉を作るために、地下から運び込まれた、きれいなサイコロ状の人工石を砕き続けている......
(ヘルマン・カザックの「流れの背後の市」より)
「市」の文庫所長として招聘されたローベルト・リンドホフは、「市」でさまざまな不可解の光景や出来事を目撃しました。
そのひとつ、特にローベルトを困惑させたのは「工場」の存在です。
「市民」の大多数が暮らす地下には、厳密な規格に基づくサイコロ状の人工石を生産する工場があります。昼夜を問わず、大量に生産し続けたこの人工石の用途は、工場長に聞いても、わからないという答えが返えてきただけです。
しかし、あまり人が暮らしていない地上に、もうひとつ工場があることをローベルトが見つけました。地下の人工石工場に原料の石粉を供給するこの地上の工場は、石粉を作るために、地下から運び込まれた、きれいなサイコロ状の人工石を砕き続けている......
(ヘルマン・カザックの「流れの背後の市」より)
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