昼食前の会話 ― 2009-04-13 00:02:32
ね、パパ、100を3で割ると、いくつになるの?
33で、余りが1だね。
おー、そうか、わかった。ありがとう。
意味はわかるよね。
うん。
でも、もうひとつの答えは33と三分の一だよ。
なんで答えが2つある?
そうだね、例えば100人の子供を3つの組に均等に分けようとすれば、ひと組は33人ずつ、最後にひとり余るんだよね。ケーキ100コを3人で分けるなら、最後に余った1コは三分の一ずる切ればいいけど、子供は3つに切っちゃいけないだろう。
(うーん、ちょっと例が悪かったかな...)
は、は、3つに切ったら死んちゃうよ。33.3とも言うんだよね。
33.3333333... だね。
3はどこまで続くの?
正しくは無限個続くけど、普通は気にならない所で止めていいよ。
ふーん...
ケーキを33コももらって、最後の三分の一はちょっとだけ少なくても気にならないだよね?
(ちょっと違うか?)
パパ、無限大×3はいくつなの?
無限大だよ。わかるよね?
わからない。
無限大はいくつ掛けても無限大だよ。
無限大はゼロだと思えばいいのかな。
ちょっと違うかな。0は100より小さいけど、無限大は明らかに100より大きい。
無限大の1コ前は何?
1コ前って?
無限大-1は?
ちょっと難しいけど、無限大-1も無限大。
ふーん...
無限大+1も無限大だよ。それと、1÷0も、無限大みたいもんだね。
53÷0は?
53ってなに?
え?適当。
53÷0も無限大だよ。その前に、1÷0.1はいくらになるか知っている。
0.01?
違う、10だよ。
あ、10だね。
例えば飴は1コ0.1円で、1円持っていたらいくつ買える?10コだよね。
うん、知ってる。
じゃ、1コ0円の飴で、1円持っていたらいくつ買える?
なるほど、無限個ね。
そう、これが1÷0みたいなものだ。53円持っていても同じ無限個だよね?
まあね。
抽象的な学問は、具体的な例を持ち出すのは必ずしも良くない、という話を転載した覚えがありますが、実際はすぐに使ってしまいました。
33で、余りが1だね。
おー、そうか、わかった。ありがとう。
意味はわかるよね。
うん。
でも、もうひとつの答えは33と三分の一だよ。
なんで答えが2つある?
そうだね、例えば100人の子供を3つの組に均等に分けようとすれば、ひと組は33人ずつ、最後にひとり余るんだよね。ケーキ100コを3人で分けるなら、最後に余った1コは三分の一ずる切ればいいけど、子供は3つに切っちゃいけないだろう。
(うーん、ちょっと例が悪かったかな...)
は、は、3つに切ったら死んちゃうよ。33.3とも言うんだよね。
33.3333333... だね。
3はどこまで続くの?
正しくは無限個続くけど、普通は気にならない所で止めていいよ。
ふーん...
ケーキを33コももらって、最後の三分の一はちょっとだけ少なくても気にならないだよね?
(ちょっと違うか?)
パパ、無限大×3はいくつなの?
無限大だよ。わかるよね?
わからない。
無限大はいくつ掛けても無限大だよ。
無限大はゼロだと思えばいいのかな。
ちょっと違うかな。0は100より小さいけど、無限大は明らかに100より大きい。
無限大の1コ前は何?
1コ前って?
無限大-1は?
ちょっと難しいけど、無限大-1も無限大。
ふーん...
無限大+1も無限大だよ。それと、1÷0も、無限大みたいもんだね。
53÷0は?
53ってなに?
え?適当。
53÷0も無限大だよ。その前に、1÷0.1はいくらになるか知っている。
0.01?
違う、10だよ。
あ、10だね。
例えば飴は1コ0.1円で、1円持っていたらいくつ買える?10コだよね。
うん、知ってる。
じゃ、1コ0円の飴で、1円持っていたらいくつ買える?
なるほど、無限個ね。
そう、これが1÷0みたいなものだ。53円持っていても同じ無限個だよね?
まあね。
抽象的な学問は、具体的な例を持ち出すのは必ずしも良くない、という話を転載した覚えがありますが、実際はすぐに使ってしまいました。
コメント
_ (未記入) ― 2009-04-13 09:48:31
_ 花うさぎ ― 2009-04-13 09:50:11
すみません。上のコメント、名前が未記入になってしまいました。
_ T.Fujimoto ― 2009-04-14 07:44:49
花うさぎさん、おはようございます。
仰ったことはよくわかります。僕も同じです。
真に理解しなくても、よく見聞きするものに具体化するだけで、わかったような気がして、結局核心へ探求をやめてしまう場合もありますね。
仰ったことはよくわかります。僕も同じです。
真に理解しなくても、よく見聞きするものに具体化するだけで、わかったような気がして、結局核心へ探求をやめてしまう場合もありますね。
_ haru ― 2009-04-15 21:08:29
私も混乱しちゃいました。^^
_ T.Fujimoto ― 2009-04-16 00:59:28
haruさん、こんばんは。
∞ ÷ ∞ は何になる?とか、いきなり聞かれると、確かに混乱したりする場合もありますよね。
∞ ÷ ∞ は何になる?とか、いきなり聞かれると、確かに混乱したりする場合もありますよね。
_ why ― 2009-05-06 21:18:46
私はFujimotoさんの説明がものすごく魅力的だと思いました。昔、もしこんな風に説明してくれる人がいれば、もしかして、違う道に進んで、私の人生が変わっていたのかもしれません。
息子さん、かなり高度な質問をしていますね。後生畏るべしですね。
息子さん、かなり高度な質問をしていますね。後生畏るべしですね。
_ T.Fujimoto ― 2009-05-08 00:50:30
whyさん、実生活上の問題解決に抽象的な算術、公式を適用させるべきで、経験則に照らし合わせてわかった風にさせるのは、本当はよくないかも知れませんね。
_ ぜ ― 2012-01-30 00:11:35
面白い。
私、こういう感じで塾をしていたことがあります。
もちろんこれほど切れ味は良くはありませんでした。
私、こういう感じで塾をしていたことがあります。
もちろんこれほど切れ味は良くはありませんでした。
_ T.Fujimoto ― 2012-02-03 00:08:07
To:ぜ様
いいえ、いいえ、切れ味が良い、というには程遠いものでした。
ケーキの三等分ぐらい、かろうじて切れるかもしれませんが。
いいえ、いいえ、切れ味が良い、というには程遠いものでした。
ケーキの三等分ぐらい、かろうじて切れるかもしれませんが。
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たしかにそうですね。
でも私を含めて多くの普通の人(凡才ともいう)にとっては、「具体的な例にたとえられなくなるところから数学が分からなくなり始める」とも言えますね。