古いレストランの百年間の精神を溶かす錯覚2008-10-14 22:52:47

 dragonfly様が前回スペインへご旅行され、Botinへ行かれたときの記事(http://dragonfly.asablo.jp/blog/2008/01/12/2556523)を読み直して、改めて羨ましく思いました。

 ヘミングウェイも通っていたBotinは、ギネスにも載っている、現存する世界最古のレストランだそうで、創業は1725年です。
 日本では、あの徳川吉宗が八代将軍の座にいる享保年間、中国だと清王朝のまだ初期、雍正帝の在位中です。


 この歴史あるレストランのサイト(http://www.botin.es/)を見ると、フロントページに国旗が並んでいます。
 おっ、日の丸もありまして、日本語を含む多言語サイトですね。

 しかし、です。
 恐らく自動翻訳による日本語のページは、開いてみればわかりますが、まったく理解不能な文章になっています。
 試しに英文なら「Philosophy of the Company」の最初のところを写しましたが、読みながら、コンピュータによる自動翻訳が実用できるレベルまで、あと何年かかるだろうかと、嘆いてしまいました。
 

「会社の哲学」
 結婚がEmilio GonzalezとAmparo Martinによって形作ったときに、Madrilenianの古いレストランの百年間の精神の精神を溶かす錯覚を写し出したこれは子供、Antonio及びJoseが開発し、家族及びしっかりと"オーストリアのマドリード"の中心で定着する残物の第三世代がこの頃は続ける美しい冒険の基盤を解決した。これらの年中のRestaurante Botinの道を支配した哲学は、ある機会で、Antonio Gonzalez Martinが表現した考えに忠実に反映される。......

コメント

_ why ― 2008-10-14 23:43:40

あはは、参りました。会社の哲学って、難しいですね。会社員になったことはないので余計難解です。

Fujimotoさん、解説をお願いします。

_ 村長 ― 2008-10-15 21:17:03

「日本人も来てね♪」という気持ちは伝わったかな、国旗から(笑)
そういえば昔読んだ哲学や思想関係の訳書ってこんな文が多かったような。
訳者先生の頭には案外、自動翻訳機が入っていたのかもしれません。

_ T.Fujimoto ― 2008-10-15 23:21:52

whyさん、すみません。難解すぎて、解説はほかの方に譲りたいと思います。

_ T.Fujimoto ― 2008-10-15 23:39:14

村長さん、日本人も来てね、という気持ちなのは間違いないでしょうね。

それと仰る通り、やたらと文が長かったり、語順が不自然だったり、翻訳物の学術書には日本語が変なのが多いと思います。
しかし自動翻訳もここまで酷いと、二十年前の人工無脳の会話がむしろマシに思えてしまいますな。

_ 花うさぎ ― 2008-10-19 00:38:36

たとえば、下の文も自動翻訳みたいではないですか。


「つまりは世俗の目やすにいい生活というものの基準をおいて、家庭は家庭と代々の凡俗な生き手たちが結論した結論をこの作品の中に知ろうとして、もし現代の若い人々がこの小説にひかれなければならないとしたら、彼等の青春の精神の鋭さと誇りとは、今日の日本の社会生活のなかで、どのように不具にさせられ、麻痺させられているというのだろう。」

実は、これは宮本百合子の
文章なのですが、いつもこのひとの文を読むと、「機械翻訳みたい」と思うのです。
でも、ドナルド・キーンは彼女の文を絶賛したらしいです。

とすると、やっぱりこの人の文の良さが分からない私は頭が悪いのかもしれません。(宮本百合子の文は昔から読むとストレスを感じていましたが、率直にそれを言うのは躊躇してきました。)

_ sharon ― 2008-10-19 02:15:48

はは、中国の古文、唐詩など難しくても、ちゃんとルールがあって、分かりやすい現代文に変換するのが結構国語の試験中の得点を稼ぎだ。

花ウサギさんが書いた宮本百合子の
文を何回も読み上げていくと、いったいこの作品はいいのか?悪いのか?さえ分からなかった。

一時期、「为装深沉」、自動通訳みたいな文を自分の中で理解しようと、そして真似っこしたこともありました。

_ T.Fujimoto ― 2008-10-20 06:51:32

花うさぎさん、寡聞にしても宮本百合子は知らないですが、とてもわかりにくい日本語ですね。それに機械かどうかは別として、確かに欧米から翻訳物ぽい雰囲気があります(^^;)
ドナルド・キーンが絶賛するなら、どこかにその価値があるかは思いますが、読むためだけでも読者がストレスを感じるのは、あまりいい文学だと言い難いですね。

_ T.Fujimoto ― 2008-10-20 06:59:01

sharonさん、古文や詩だと一口言っても、ルールあ時代などによって違いますよね。たぶんですが、英文やほかの言語にもさまざまなルールがあるのでしょうね。
それにしても、「为装深沉」は、おもしろいです (笑)
難解な文だからこそ価値があるのは、少なくとも違うと思いますね。

_ dragonfly ― 2008-11-11 01:07:44

Fujimotoさん、お久しぶりです。忙しい10月が、忙しい11月に続いてますね。

「今日マドリード"の"である何がおよそ1620年"Cava de サンミゲール"の」Botinですが、その後スペイン学生を3人教え、マドリー出身の学生がもちろんこの店を知っていました。行ったことはないらしいけど。

学生の日本語を面白がっているものの、自分の英語と自動翻訳にそれほどの違いはないような気もして、勉強しなきゃと思います、時々。

_ T.Fujimoto ― 2008-11-11 07:48:50

dragonflyさん、おはようございます。
現地出身の方、名前は知っていても、意外と行かない、行けないものですね。
ちなみに自分の英語は、文法が成り立っていないので、自動翻訳以下です (^^;)

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