【レース回顧】2008天皇賞・秋2008-11-04 12:15:31

 遅くなりましたが、今年の秋天は歴史に残る、血も沸き立つ名勝負となりました。

 名勝負にはスターが必要です。天高く、煌くスターたちがターフに戻ってきました。
 休み明けに初コース、悪条件を意に介せず、厳しいペースを自ら刻んでゆくダイワスカーレット。
 もはや宿命のライバルに負けまい、負けられないと、渾身の差しを見せたウオッカ。
 2頭の先輩牝馬の間に挟まれ、懸命に勝負を挑む新時代の旗手ディープスカイ。
 追い込みにかけた古豪のカンパニーやエアシェディ。
 主役、脇役がそれぞれ光り、好時計にも裏付けられたすばらしいレースとなりました。乗る人は惜敗に切歯扼腕しているのもいるかも知れませんが、見る人はさぞ満足したのでしょう。

 ジャパンカップや有馬記念には、メイショウサムソンも帰って来るし、マツリダゴッホもでんと構えているでしょうし、新興勢力のオウケンブルースリも出るかも知れません。
 夢は現在進行形。楽しくない、はずがないです。

帰ってきたみんなのヒーロー2008-11-10 07:49:42

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 昨日の東京競馬場に、あのオグリキャップが帰ってきました。
 人間なら古稀にもなろうかという23歳で、葦毛の馬体は真っ白になりましたが、とても元気そうでした。

 写真は18年前、ラストランとなった1990年の感動の有馬記念、その翌日のスポーツ紙から切り取ったものです。
 いま思い出しても、興奮と涙の一頁です。

時計回りか、反時計回りか2008-11-12 00:52:21

 先日、北岡先生の錯視のページを書きました(http://tbbird.asablo.jp/blog/2008/10/15/3821473)が、そこでも紹介されているのが、下の「回る人影」です。

<http://www.procreo.jp/labo/labo13.html>

 回り続ける女性のシルエットですが、これが「時計回り」に見えるか、「反時計回り」に見えるか、人によって違うようです。

 僕は基本的に後者です。なんとか「時計回り」に見える時もありますが、普通に目を向けると、いつも「反時計回り」になっているように見えます。
 ある統計(http://scienceblogs.com/cognitivedaily/2008/10/casual_fridays_tk421_why_cant.php)によると、「時計回り」に見える人が3分の2を占め、つまり僕が少数派になります。
 だからどう、というオチは特にありませんが。

【読後感】「推理小説に見る古書趣味」 長谷部史親、図書出版社2008-11-17 00:41:04

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 推理小説はあまり読んでいないので、どうかなと思いながら手に取ったが、思いのほか面白く読めました。


 元々古書趣味の世界は奥が深くて興味が尽きないですが、博覧の作者が、様々な作者の作品からそれぽい内容だけを抽出して、おもしろおかしく並べて見せたので、実に楽しいものとなっています。
 但し、推理物の紹介としては当然かも知れませんが、導入部で興味を惹かれたあと、さあ果たしては、というところで寸止めされてしまうのは、精神衛生上よくないところもあります。

 それと、ここでいう推理小説はかなり範疇を広げているときもあります。
 あげられている作者は知らない名前が多く、まあ本職の推理小説家でありしょうが、ほかにアナトール・フランスの名前も見かけるし、たまたま読んだドロシー・ギルマンのポリファックス夫人シリーズの一作目(「おばちゃまは飛び入りスパイ」)が言及されているのは、驚いてしまいました。


 ちなみに海外の翻訳ものをメインに扱っていますが、最後の15章は日本の推理小説も取り上げています。
 推理小説の範囲を広げたついてに、ひとつ出久根達郎の長編「むほん物語」か中編の「狂聖・芦原将軍探索行」も是非付け加えて頂きたいと思います。典型的な推理小説とは言えませんが、なにしろ作者は本物の古書店主であるうえ、ストーリーのほうも謎と推理がたっぷり入る本格派顔負けの美味しい話ですから。

【格闘技】吉田秀彦×菊田早苗2008-11-20 23:58:19

 日本人対決が多すぎて、どちらかというと食傷気味ですが、1月4日の「戦極の乱2009」に追加発表されたこのカードは、しかしおもしろいと思います。
 吉田道場 vs. GRABAKAの大将戦、というのもありますが、看板を背負うかそうでないかは別として、二人の実力派ファイターの対戦は勝敗と内容の両方で楽しみです。

 まだカードが出揃っていないですが、三崎和雄 vs ジョルジ・サンチアゴとかはすでに発表されていて、今後のマッチメイク次第ですが、年末のDynamite!!よりも楽しみなうれしい大会になるかも知れません。

激動期の新聞広告2008-11-24 08:38:14

 「新聞の歴史」(ビジュアル版日本文化史シリーズ、日本図書センター)を借りていますが、本の中に、昔の新聞がたくさん掲載されています。
 記事もそうですが、広告もよく時代を反映しているように見受けられます。


・<大正10年6月3日、九州日報>
  目明きは不自由だ
  こう言つた塙保己一も 大学目薬 のある代だつたら、
  自分も不自由な目あきの一人になつたのだ。
  大学目薬 大阪参天堂合資會社発行


・<昭和3年2月22日、夕刊東京朝日新聞>
 四百匁の石炭で煙草呑む間に沸きすぎる
 知らず知らず腹が福々
 服部式福風呂
  瓦斯風呂も好評です
 日本橋本銀町一 福商会


・<昭和3年4月2日、国民新聞>
 国境を越えて
  等しく各国の人々の味覚に奉仕する
 誇るべき国産調味料の覇王
  日本名物 味の素
 舌は躍る その美味! 舌を巻く その効力!


・<昭和6年8月2日、よみうり少年新聞>
  お存じですか!
  今頃がラチ゛オの一番故障を起こす時です
  おや......ラチ゛オがブツブツ文句いつてゐる
    どうしたのせう......何がわるくなったのです
  おや......ラチ゛オは今日お休みかしら
    ちつとも鳴らないや......ラッパ、トランスが切れたのです
  今スグ電話下谷六六七七 愛國電氣 修理専門店へ


<昭和11年3月1日、大阪毎日新聞>
  高岡博士御指導・専売特許
  缶詰 長崎カステーラ
   春近し! 御進物には......
   缶詰 長崎カステーラをお選びください。
   いつ迄も風味変わらず御遠方へも安心して送れます


・<昭和20年4月25日、静岡新聞>
  アルミ貨総動員!
  沖縄決戦あと一押し、今こそ一枚残らず供出だ
   献納 大和証券静岡支店

【格闘技】ブロック・レスナー2008-11-26 00:48:42

 いまさらですが、UFC91のランディ・クートゥア vs ブロック・レスナー戦を見ました。

 久々の金網復帰でしたが、ランディ・クートゥアは相変わらずの大人気で、ブロック・レスナーは完全にヒール扱いされてしました。
 しかし、この試合に勝利して新チャンピオンになったのは、ブロック・レスナーのほうでした。


 ブロック・レスナーは、ある意味で不思議な人です。

 短大在学中は元々レスリングのNJCAAチャンピオンでしたが、学校のレスリング部が消滅してしまったためにミネソタ大学に編入すると、そぐにNCAAのチャンピオンにもなりました。
 2002年プロレスのWWE入りすると、同年8月にザ・ロックを破って早くもWWEの統一チャンピオン・ベルトを手に入れました。
 2004年にWWEを退団してアメフト最高峰のNFLに挑戦し、試合出場は果たせなかったが、トライアウトを経て一度はミネソタ・バイキングスに入団したほどです。
 2005年は日本でプロレスに復帰して、いきなりIWGPヘビー級王座を手にしたが、翌年に防衛戦をドタキャンして王座を剥奪されました。
 2007年、今度は総合格闘技(MMA)に参戦を果たし、2008年からUFCに参戦することになりました。今回のランディ・クートゥア戦はUFCでのわずかに3戦目ですが、それに勝利してまたもいちはやく、MMA老舗UFCのヘビー級チャンピオンになりました。


 ブロック・レスナーは、体が大きく、抜群の身体能力に恵まれています。
 なにをやってもすぐに頂点に手が届き、うまく成功してきた人生ではありますが、どうもいままでは1つのことに専念できず、歴史に残る名チャンピオンにはいま一歩です。

 MMAではいまのところ、まだ巷でこの勝利フロック視している向きがあるようですが、この世界に長く留まり、真のチャンピオンになれるか、これからが見物です。

來途若夢行 去世法舟輕2008-11-26 23:17:17

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 上國随縁住  來途若夢行
 浮天滄海遠  去世法舟輕
 水月通禅寂  魚龍聴梵声
 惟憐一燈影  萬里眼中明


 唐の時代の錢起が書いた、「送僧帰日本」という律詩です。
 日本へ帰国することになった僧侶を送る、とありますが、その日本から来た和尚さんは誰でしょうか?

 詩を詠みながら、古の日中交流に思いを馳せてみました。