春を満喫 ― 2008-04-01 00:17:55
幻の曲「廣陵散」 ― 2008-04-07 22:52:12
武侠小説の巨匠・金庸は、その「笑傲江湖」のなか、「廣陵散」という古い琴曲について言及しています。
小説のタイトルにもなっている、曲洋と劉正風が合作した「笑傲江湖曲」、その一部は「廣陵散」をもとに改編した曲だそうです。
「廣陵散」は、晉の稽康が亡くなった後に伝わらなくなったが、曲洋が漢時代の皇帝、重臣の古墳を掘りまくって、ようやく古い楽譜を見つけ出した、という設定になっています。
いま、ちょうど「剪燈餘話」(明・李禎の著作)を読んでいますが、その第一巻の「月夜彈琴記」に、思いかけず、この「廣陵散」が出ています。
既に鬼籍に入った、趙氏の侍女だった碧桃女子が、祭ってくれた馬緝之に感謝し、「廣陵散」の楽譜を授けた、というくだりです。
馬緝之はこの曲を大事にして、決してほかの人に教えず、結局、馬緝之が死んだあと、この曲が弾ける人もいなくなった、という話になっています。
ところで、ネットで調べたら、「廣陵散」の楽譜は現存しているようです。
明・朱權が編著した「神奇秘譜」に初めて出ている楽譜なので、云われているような、漢の時代から存在していた幻の曲かは、だいぶ怪しいです。
しかし、そのいま残っている「廣陵散」も、四十五段もあるかなり長い曲で、難易度も非常に高いとのことです。
小説のタイトルにもなっている、曲洋と劉正風が合作した「笑傲江湖曲」、その一部は「廣陵散」をもとに改編した曲だそうです。
「廣陵散」は、晉の稽康が亡くなった後に伝わらなくなったが、曲洋が漢時代の皇帝、重臣の古墳を掘りまくって、ようやく古い楽譜を見つけ出した、という設定になっています。
いま、ちょうど「剪燈餘話」(明・李禎の著作)を読んでいますが、その第一巻の「月夜彈琴記」に、思いかけず、この「廣陵散」が出ています。
既に鬼籍に入った、趙氏の侍女だった碧桃女子が、祭ってくれた馬緝之に感謝し、「廣陵散」の楽譜を授けた、というくだりです。
馬緝之はこの曲を大事にして、決してほかの人に教えず、結局、馬緝之が死んだあと、この曲が弾ける人もいなくなった、という話になっています。
ところで、ネットで調べたら、「廣陵散」の楽譜は現存しているようです。
明・朱權が編著した「神奇秘譜」に初めて出ている楽譜なので、云われているような、漢の時代から存在していた幻の曲かは、だいぶ怪しいです。
しかし、そのいま残っている「廣陵散」も、四十五段もあるかなり長い曲で、難易度も非常に高いとのことです。
ポケモン集め・続報 ― 2008-04-08 23:43:11
ちょっとずつ続けています。
GTSを介しての交換も何回か活用して、
「みつけた数312」、「つかまえた数265」、となりました。
またいくらか増やせるネタはありますが、子供がGBAのルビーを進めてくれないと、そろそろ頭打ちになってしまいます。
GTSを介しての交換も何回か活用して、
「みつけた数312」、「つかまえた数265」、となりました。
またいくらか増やせるネタはありますが、子供がGBAのルビーを進めてくれないと、そろそろ頭打ちになってしまいます。
回文詩「四時」 ― 2008-04-08 23:56:13
「剪燈餘話」(明・李禎)は、もうちょっとで読み終えますが、第二卷の「田洙遇薛濤聯句記」に出ている回文詩、なかなかおもしろいので、メモしておきます。
田洙が出したお題は「四時」。
薛濤が詠んだのは、
花朶幾枝柔傍砌 柳絲千縷細搖風 霞明半嶺西斜日 月上孤村一樹鬆
涼回翠簟冰人冷 齒沁清泉夏井寒 香篆裊風清縷縷 紙窗明月白團團
蘆雪覆汀秋水白 柳風凋樹晩山蒼 孤燈客夢驚空館 獨雁征書寄遠郷
天凍雨寒朝閉戸 雪飛風冷夜關城 鮮紅炭火圍爐暖 淺碧茶甌注茗清
平仄について、どうもいまひとつよくわかってない(^^;)ですが、少なくとも前から後ろから、いずれも韻脚はきれいに揃えています。
田洙が返したのは、
芳樹吐花紅過兩 入簾飛絮白驚風 黄添曉色春舒柳 粉落晴香雪覆鬆
瓜浮甕水涼消暑 藕疊盤冰翠嚼寒 斜石近階穿筍密 小池舒葉出荷團
殘日絢紅霜葉赤 薄煙籠樹晩林蒼 鸞書寄恨羞封涙 蝶夢驚愁怕念郷
風捲雪篷寒罷釣 月輝霜拆冷敲城 濃香酒泛霞杯滿 淡影梅橫紙帳清
前から読んだときの韻脚は、薛濤の詩と同じ文字で合わせましたが、逆から読んだときは別の韻で終わらせています。
遊び心が満載した、なかなかの労作です。
田洙が出したお題は「四時」。
薛濤が詠んだのは、
花朶幾枝柔傍砌 柳絲千縷細搖風 霞明半嶺西斜日 月上孤村一樹鬆
涼回翠簟冰人冷 齒沁清泉夏井寒 香篆裊風清縷縷 紙窗明月白團團
蘆雪覆汀秋水白 柳風凋樹晩山蒼 孤燈客夢驚空館 獨雁征書寄遠郷
天凍雨寒朝閉戸 雪飛風冷夜關城 鮮紅炭火圍爐暖 淺碧茶甌注茗清
平仄について、どうもいまひとつよくわかってない(^^;)ですが、少なくとも前から後ろから、いずれも韻脚はきれいに揃えています。
田洙が返したのは、
芳樹吐花紅過兩 入簾飛絮白驚風 黄添曉色春舒柳 粉落晴香雪覆鬆
瓜浮甕水涼消暑 藕疊盤冰翠嚼寒 斜石近階穿筍密 小池舒葉出荷團
殘日絢紅霜葉赤 薄煙籠樹晩林蒼 鸞書寄恨羞封涙 蝶夢驚愁怕念郷
風捲雪篷寒罷釣 月輝霜拆冷敲城 濃香酒泛霞杯滿 淡影梅橫紙帳清
前から読んだときの韻脚は、薛濤の詩と同じ文字で合わせましたが、逆から読んだときは別の韻で終わらせています。
遊び心が満載した、なかなかの労作です。
【観戦記】K-1 WORLD MAX 2008 世界一決定トーナメント FINAL16 ― 2008-04-10 00:14:56
とても楽しみだったK-1 MAXの決勝トーナメント開幕戦。
ですが、期待が高かったせいか、最後まで、思ったほど自分のなかでは燃えなかったのです。
技術的にレベルが高いなのは間違いないですが、参戦選手がちょっとマンネリ化したところもあり、僅差の試合が続いたものの結果として、勝ち上がったのはほとんど予想されたメンバーでした。
そのなかで、メインをまかされた魔裟斗は、調整がうまくいったようです。強敵にKO勝ちした結果だけでなく、ボディの切れやローとのコンビネーションもよく、二回戦以降も期待したくなる内容でした。
それと、優勝経験者のアルバート・クラウスが1回戦で消えたのは、やはりちょっと勿体ないです。
HIROYAの試合は要らなかったのですな。
その代わりに、キシェンコの試合をノーカットでやってくれたほうが、どれほどうれしいものか、ですな。
ですが、期待が高かったせいか、最後まで、思ったほど自分のなかでは燃えなかったのです。
技術的にレベルが高いなのは間違いないですが、参戦選手がちょっとマンネリ化したところもあり、僅差の試合が続いたものの結果として、勝ち上がったのはほとんど予想されたメンバーでした。
そのなかで、メインをまかされた魔裟斗は、調整がうまくいったようです。強敵にKO勝ちした結果だけでなく、ボディの切れやローとのコンビネーションもよく、二回戦以降も期待したくなる内容でした。
それと、優勝経験者のアルバート・クラウスが1回戦で消えたのは、やはりちょっと勿体ないです。
HIROYAの試合は要らなかったのですな。
その代わりに、キシェンコの試合をノーカットでやってくれたほうが、どれほどうれしいものか、ですな。
【読後感】「江戸へ旅する本」(矢崎市朗、近代文芸社) ― 2008-04-17 23:19:08

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江戸時代にタイムスリップして、1ヶ月間ぐらいのツアー旅行ができるなら、という視点に立って、江戸を紹介する本です。
その江戸時代も、主に宝暦、明和から、天明、寛政を経て、そして文化、文政の頃までという、僕も一番好きで興味が沸く時代です。
花のお江戸と言えば、多くの人は1700年前後の元禄時代を思い浮かべるかも知れませんが、その繁栄期から更に百年以上も経つ文化、文政年間になると、庶民の力がより台頭し、さらに多種多様なカルチャーが形成された時代です。退廃的な部分を帯びながらも、まさに文化的な爛熟期だと言えましょう。
江戸時代は古いイメージがありますが、文政あたりだといまから二百年も経っていないので、われわれからわずか数世代前の人が過ごしていた時代なんですね。
その数世代前の先祖たちは、長屋に住み、往来する物売りの呼び声を聞き、相撲や歌舞伎に熱を上げ、春の桜や秋の菊を楽しんでいました。
祭り好き、きっぷがよい、「粋」とか「いなせ」といったものを、こよなく愛する人たちでした。
この本のなかでも、一番興味深いなのが、まさにその「江戸の生活」を紹介した第3章です。
年間の祭り、四季の行事、銭湯、床屋、寄席、出版業......実にいろいろなものが紹介されています。そのひとつひとつが、楽しいネタです。
例えば食べ物も、そば、寿司、鰻の蒲焼き.....メニューや値段も出たりして、僕にはとてもおもしろいです。
第4章は、ツアーガイドらしく(?)、江戸の名所を紹介しています。
実地まではいかなくても、これは、現代の地図と見比べながら、あれこれと調べて遊んでみたいものです。
作者の文章が、多少気になるところもありますが、そんなことよりも内容の面白さに目を奪われて、大いに楽しめた一冊でした。
江戸時代にタイムスリップして、1ヶ月間ぐらいのツアー旅行ができるなら、という視点に立って、江戸を紹介する本です。
その江戸時代も、主に宝暦、明和から、天明、寛政を経て、そして文化、文政の頃までという、僕も一番好きで興味が沸く時代です。
花のお江戸と言えば、多くの人は1700年前後の元禄時代を思い浮かべるかも知れませんが、その繁栄期から更に百年以上も経つ文化、文政年間になると、庶民の力がより台頭し、さらに多種多様なカルチャーが形成された時代です。退廃的な部分を帯びながらも、まさに文化的な爛熟期だと言えましょう。
江戸時代は古いイメージがありますが、文政あたりだといまから二百年も経っていないので、われわれからわずか数世代前の人が過ごしていた時代なんですね。
その数世代前の先祖たちは、長屋に住み、往来する物売りの呼び声を聞き、相撲や歌舞伎に熱を上げ、春の桜や秋の菊を楽しんでいました。
祭り好き、きっぷがよい、「粋」とか「いなせ」といったものを、こよなく愛する人たちでした。
この本のなかでも、一番興味深いなのが、まさにその「江戸の生活」を紹介した第3章です。
年間の祭り、四季の行事、銭湯、床屋、寄席、出版業......実にいろいろなものが紹介されています。そのひとつひとつが、楽しいネタです。
例えば食べ物も、そば、寿司、鰻の蒲焼き.....メニューや値段も出たりして、僕にはとてもおもしろいです。
第4章は、ツアーガイドらしく(?)、江戸の名所を紹介しています。
実地まではいかなくても、これは、現代の地図と見比べながら、あれこれと調べて遊んでみたいものです。
作者の文章が、多少気になるところもありますが、そんなことよりも内容の面白さに目を奪われて、大いに楽しめた一冊でした。
【格闘技ニュース】Dreamと戦極 ― 2008-04-25 00:11:24
5/18の「戦極~第二陣~」 、メインイベントはジョシュ・バーネット対ジェフ・モンソンの対戦に決まったようです。
ほか、ケビン・ランデルマンにパンクラスのホープ・川村亮が挑戦したり、マイク・パイル vs ダン・ホーンバックル戦があったり、相手未定ながらも注目のホジャー・グレイシーが参戦決定したりと、煌びやかとまでは言い難いが、堅実な好カードがそろってきました。
その前の、4/29の「DREAM.2」はといえば、「ミドル級グランプリ2008開幕戦」と銘打って、一般的な知名度の高い選手を集めてきましたが、残念ながら、どうも組み合わせに問題があるような気がします。
例えば、いまさら田村潔司 vs 船木誠勝と言われても、賞味期限が十数年もすぎてしまって、まったく興味の沸きようがないです。
例えば、田村潔司ならデニス・カーン、船木誠勝ならホナウド・ジャカレイ、桜庭和志ならフランク・トリッグかユン・ドンシク。
金泰泳 vs ミノワマン戦も、ほかの相手と戦ったら、もっとおもしろくなりそうですが。
ライト級の青木真也 vs J.Z.カルバンは三度目の正直です。
もう一度期待したいですが、今度もすっきりした結果が出なかったら、はやいですが、賞味期限になってしまうかも知れません。
ほか、ケビン・ランデルマンにパンクラスのホープ・川村亮が挑戦したり、マイク・パイル vs ダン・ホーンバックル戦があったり、相手未定ながらも注目のホジャー・グレイシーが参戦決定したりと、煌びやかとまでは言い難いが、堅実な好カードがそろってきました。
その前の、4/29の「DREAM.2」はといえば、「ミドル級グランプリ2008開幕戦」と銘打って、一般的な知名度の高い選手を集めてきましたが、残念ながら、どうも組み合わせに問題があるような気がします。
例えば、いまさら田村潔司 vs 船木誠勝と言われても、賞味期限が十数年もすぎてしまって、まったく興味の沸きようがないです。
例えば、田村潔司ならデニス・カーン、船木誠勝ならホナウド・ジャカレイ、桜庭和志ならフランク・トリッグかユン・ドンシク。
金泰泳 vs ミノワマン戦も、ほかの相手と戦ったら、もっとおもしろくなりそうですが。
ライト級の青木真也 vs J.Z.カルバンは三度目の正直です。
もう一度期待したいですが、今度もすっきりした結果が出なかったら、はやいですが、賞味期限になってしまうかも知れません。
動物の守護精霊 ― 2008-04-27 22:47:07
いまさらですが、映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の公式HP(http://www.goldencompassmovie.com/)は、実によくできてきます。
20の質問に答えて、性格に合う?ダイモン(生涯をともにする動物の精霊)が現れる、というどこにもありそうな性格診断みたいな作りですが、絵がきれいです。
3ヶ月前にやったときは、Loreanaという蝶のダイモンでしたが、今日やり直してみたら、Anexaというテンドウムシのダイモンでした。
昆虫である点で繋がっていますが、生涯をともにする、というわけではなさそうです。
前回、気まぐれ、と言われましたが、その部分では当たっているかも知れません。
20の質問に答えて、性格に合う?ダイモン(生涯をともにする動物の精霊)が現れる、というどこにもありそうな性格診断みたいな作りですが、絵がきれいです。
3ヶ月前にやったときは、Loreanaという蝶のダイモンでしたが、今日やり直してみたら、Anexaというテンドウムシのダイモンでした。
昆虫である点で繋がっていますが、生涯をともにする、というわけではなさそうです。
前回、気まぐれ、と言われましたが、その部分では当たっているかも知れません。
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