媽祖祭(1)2011-06-12 10:11:54



 この3月、横浜中華街でも被災地復興への願いを兼ねて「媽祖(まそ)祭」が行われましたが、こちら(↑)は、台湾での祭りの映像です。
黄色の服、正面は「天上聖母」と書いていますが、台湾語(閩南語)では「テンションシェンビョウ」と読み、映像では6分30秒の時点、司会者のセリフに出ています。

 下のほう(↓)は、「廟」ではなく、民家の間の広場で行われていたようですが、やはり「天上聖母」と書かれた看板を掲げています。


 「天上聖母」とは、「媽祖」のことです。

 道教において、媽祖は天災や厄病から人々をお守りする神様として知られ、航海・漁業の守護神として信仰を集めています。特に台湾・福建省・広東省など南部沿海各地で信徒が多く、信仰が厚いです。

媽祖祭(2)2011-06-14 01:28:30

 日本の領土として統治を受けていた時代、台湾における日本語文学を語るうえ、避けて通れないのが西川満です。
 西川満の功過は語るに難しく、台湾文壇を牛耳るやり方には批判の声も多かったようです。しかし、二十代に書かれたこの「媽祖祭」の詩は台湾語(閩南語)のフレーズを多用し、絢爛たるエキゾチシズムを醸し出し、僕は好きです。








【翻訳練習 (日→中)】昔から雨が降ってくる2011-06-28 01:53:15

 いつものようにwhyさんのブログを眺めていたら、中島みゆきの歌詞を中国語に翻訳されているのを見つけました(http://blogs.yahoo.co.jp/bao_bao_cj/60615579.html#60617634)。
 どうやら元は、塵さんが先に訳されていたようで(http://blogs.yahoo.co.jp/sea85419sen/archive/2011/06/19)、いわば競作?です。

 whyさんの訳も、塵さんの訳も、さすがにプロだけに、それは実に素晴らしいものです。あえて顰みに倣い、素人なりに訳してみたいと思いました。
 推敲はあまりできていないですが、素朴な原詩から、素直に思いつく言葉を並べると、このようになりました。

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  「雨總是下不停」  ~中島みゆき

以前 我好像是池辺的一棵樹
只懂得要把手伸向遙遠的天際 是一棵無奈的樹
雨珠不停地飄落
於是我想起來了 我到底是誰
雨總是下不停 令人千思萬想的雨

以前 我好像是海辺的一尾魚
只想著如何学会説出心裏的話 是一尾寂寞的魚
雨珠不停地飄落
於是我想起來了 我到底是誰
雨總是下不停 令人千思萬想的雨

以前 這裡有大恐龍 還有小恐龍
是不是也如此仰頭看著雨 是不是也如此垂頭被雨打
雨珠不停地飄落
雨總是下不停

以前 我好像是崖辺的一隻虫
只知道朝著遙遠森林的那頭走 是一隻虔誠的虫
雨珠不停地飄落
於是我想起來了 我到底是誰
雨總是下不停 令人千思萬想的雨
雨珠不停地飄落
令人千思萬想的雨
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