架空世界の地球儀2008-02-19 23:47:17

 Google Earthはおもしろいです。

 しかし、ぐるぐる地球を回してみると、我々と我々の先祖が住んできたこの世界が、思いの外に狭いことに気付きます。
 狭いという表現は、きっと正しくないでしょうが、人工衛星で隅から隅まで写真に写してしまったら、宇宙にでも飛び出さないかぎり、この地球にはもうはや秘境が存在しえなくなります。

 インドやエチオピア付近に住んでいる奇怪な民族を自由に書き綴るプリニウスの「博物誌」、荒唐無稽を恐れずに怪力乱神を思い切り語る「山海経」、想像力のみで構成された架空の「東方旅行記」......
 こういう想像力を掻き出す、魅力的な書物はもう出てこないでしょうか?


 Google(じゃなくてもいいですが)には、架空の地図、想像上の世界も、なんとか作って欲しいものです。

 まったくの創作でなくても、手始めに、例えば「オズの虹の国」を、どこかに埋め込んでもらえないでしょうかね。
 エメラルドの都から赤い峡谷までどれぐらいの距離があるか、ギリキン山脈はどんな形をしているのか、眺めてみたい気持ちはあります。

 それができたら、次は「中つ国」を希望します。
 中つ国なら、むろん霧ふり山脈は北から南へと縦断しているはずですし、ホビットの村とエルフが住むリンドンの地、ゴンドール王国とローハンの草原、太古の森が残るファンゴルンと滅びの山も、それぞれしかるべき方角で見付けられるのでしょう。

 中つ国もできて、なおも暇をもって余すなら、そうですね。ついてに、テンガン山がそびえ立つシンオウ地方(ポケモン)もどうでしょうか?