塩味のゆで卵2006-10-21 16:27:31

 ファミリーレストランで、料理が来るのを待ちながら、藤原正彦さんのエッセイ集「父の威厳 数学者の意地」を読んでいたら、ゆで卵の話が出てきました。

 お母さんが駅の売店で買ってきたゆで卵は、なぜ殻をむくとあらかじめ塩味がほどよく付いていたかを、著者の一家が不思議がって、いろいろ考えながら実験した、のんびりとした話です。
 「エサに塩を混ぜたに違いない」という次男の意見は、養鶏業を営むおじさんに一蹴され、「卵を塩水に一晩をつけてからゆでる」という長男の意見は、実験でその効果が否定されました。

 注文した、ベーコン・ほうれん草・半熟卵のドリアが来たので、食べながら続きを読むと、

 スタンフォード大学の工業化学教授は「ゆでる前に、注射器で食塩を入れたのだろう」と言ったが、注射器がうまく手に入らず実験ができなかったとか。また、著者は、手間を考えると採算が合うかを疑ったようです。

 ドリアはおいしかったですが、家の薄味に慣れた僕には、ちょっとばかり塩気がきつかったように感じました。

 さて、塩味のゆで卵ですが、小さく穴をあけて、あとは塩水につけてゆでればいいじゃないかと、僕は思ったのですが、どうでしょうかね。