「戦極 Soul of Fight」ほか2011-01-11 22:56:40

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 今年の年末年始は遠出せず、近場で子供を遊ばせたり、あとは格闘技三昧でした。

 まずは12月26日のボクシング・亀田祭りですね。真ん中の大毅の試合は見逃しましたが、派手な言動とは裏腹に、基本的に三兄弟ともボディ打ちがうまく、基本に忠実で、堅実なボクシングをする選手だと改めて思いました。

 大晦日はもちろん「Dynamite!! ~勇気のチカラ2010~ 」の中継を見ましたが、例年と較べて中継枠が短く、試合の半数近くは最後のダイジェストにまとめられて、地上波ではほぼ割愛されました。長島☆自演乙☆雄一郎選手がDREAMライト級チャンピオンの青木真也を総合ルールの第2ラウンドでKOしたようなサプライズもありましたが、あとは良くも悪くも大晦日のイベントらしいものでした。川尻達也vsジョシュ・トムソンや、桜井“マッハ”速人vsジェイソン・ハイのような良いカードが放送されなかったのは、とても残念です。

 日本だけでなく、UFCも去年に続いてニューイヤーイベントを開催しました(日本時間では1月2日ですが)。そのUFC125のメインは、B.J.ペンを返り討ちしたフランク・エドガーが、プロ無敗のグレイ・メイナードを迎えてのライト級チャンピオンシップ戦でした。挑戦者がやや優勢に見えましたが、結果はドローです。再戦があるかも知れませんが、両者が同じようなタイプの選手で、試合としてはあまりおもしろくなく、次の挑戦者はエヴァン・ダーナムあたりのほうが見たいと思います。同じライト級では五味隆典がクレイ・グイダに一本を取られて敗退したようです。こちらは映像が未見ですが、結果だけなら五味はタイトル戦線から三歩後退したような感じです。

 順番は逆になりましたが、12月30日の「戦極 Soul of Fight」 は会場(有明コロシアム)で観戦しました。
 朝11時にスタートし、全28試合(試合前にドクターストップの1試合を含む)が終了となったのが夜8時20分過ぎ、中味もジャケットルールの試合があって、キックボクシングルールの試合があって、ムエタイルールの試合があって、総合MMAルールのSRC16があると、バラエティ豊かでボリュームの厚いイベントでした。
 そして、長い大会の最後を飾るSRCフェザー級王座戦のマルロン・サンドロvs日沖発戦は、これまた名勝負と言ってよい大熱戦でした。サンドロの強烈すぎるロングフックとアッパーを避けながら、打撃に寝技とコプリートに戦った挑戦者の日沖選手は、いままでの集大成の一戦だったように思います。この勝利によってSRCの新チャンピオンになっただけでなく、Sherdogのオフィシャル・ランキングでも、ジョゼ・アルドに次ぐフェザー級の世界2位にランクされるようになりました。岡見勇信はミドル級で3位にランクされていますが、2位というのは日沖だけで、日本人ファイターのなかでは最高位の評価です(DREAMのフェザー級新チャンピオン・高谷裕之はTOP10にも入っていない)。
 日沖選手がMVPなら、この日の殊勲賞は中村K太郎、技能賞は藤原あらし、敢闘賞はチーム朝青竜のジャダンバ・ナラントンガラグ、それと、特別賞を女子の中井りん選手にあげたいです。
 読んでいないですが、すごいことに東京中日スポーツ新聞は表紙一面が中井りんだったそうです。まあ、試合後の宙返りも筋肉ポーズも確かにインパクト大でしたが。