2006 Breeders' Cup展望2006-10-14 00:59:31

 本番まであと3週間を残していますが、チャーチルダウンズ競馬場で行う今年のブリダーズカップは、特にClassic Division、大変前人気が高いようです。
 というのも、それぞれ無敵の快進撃を続けている、Lava Man(ラヴァマン)、Bernardini(バーナーディニ)、Invasor(インヴァソール)の3強が、順調にここで初対決しそうですから。

 まず西海岸の古馬チャンピオンLava Man。
 昨年のジャパンカップ・ダートで11着に惨敗した時点では、通算27戦7勝、G1は1勝のみ、という普通の上級馬の成績でしたが、今年になって急成長(?)、G1 4勝を含めて7戦全勝と、とにかく絶好調です。なにしろサンタアニタH、ハリウッド金杯、パシフィッククラシックSという西海岸古馬3大レースをすべて制したのは、たぶん史上初の快挙で、ブリダーズカップまで勝ってしまうと、歴史的名馬の境地に達してしまいそうです。

 一方で、3歳馬の代表格はBernardiniでしょう。
 1月のデビュー戦で負けた以外は、現在6連勝中ですが、クラシックのプリークネスS(GI)が5馬身と1/4、ジムダンディS(GII)が9馬身、真夏のダービー・トラヴァーズS(GI)が7馬身半、ジョッキークラブ金杯(GI)が6馬身と3/4、J SportsESPNとかでそのレースを見ても、たまげたとしか言いようがないような圧勝続きです。自分ではこの馬が本命だと見ています。

 そしてもう1頭、東海岸の古馬チャンピオンInvasor。
 アルゼンチン産、1995年ウルグアイのクラシック3冠馬、という異色のプロフィールですが、その実力はまぎれもなく本物です。トレードされた直後、今年初戦のUAEダービーでの4着が、この馬にとっては唯一の敗戦(3着までは4キロも斤量が軽い3歳馬)で、そのあと現在はアメリカのGI を3連勝中です。熱発でBernardiniとの初対決が流れましたが、体調さえ持ち直せば、本番でも勝ち負けは可能でしょう。

 3強でもすごいですが、もう1頭、噂の3歳馬がそのUAEダービーの勝ち馬Discreet Cat。角居厩舎のフラムドパシオンが3着に健闘したそのレースを、6馬身で圧勝したDiscreet Catは、休み明けの8月の一般戦を11馬身差で圧勝すると、先週のGIIも馬なりでちぎりました。いまのところ、ブリダーズカップへの出走は未定ですが、出たら大変なレースがますます大変になってしまいます。
 youtubeでのレース映像を見れば、その意味はわかると思いますが。
http://www.youtube.com/watch?v=5BZaO3UaKHw
http://www.youtube.com/watch?v=XZ0rGZ8eAgY&mode=related&search=