「スペイン」の聞き較べ2010-05-08 01:30:29

 ホアキン・ロドリーゴの有名になりすぎた「アランフェス協奏曲」は、多くの人に愛聴されるだけでなく、さまざまなジャンルのミュージシャンにインスピレーションを与えているようです。
 巨匠級に限定しても、パコ・デ・ルシア(Paco De Lucía)がオーケストラとの共演、マイルス・デイビス(Miles Dewey Davis)とギル・エヴァンス(Gil Evans)のコラボレーション「スケッチ・オブ・スペイン」、MJQ(Modern Jazz Quarter)やジム・ホール(Jim Hall)による演奏、そしてチック・コリア(Chick Corea)とReturn to Foreverによる「スペイン」などがあげられます。

 チック・コリアの「スペイン」は、ここからさらにさまざまな形の演奏を生んでいます。ちょっと検索するだけでも、例えばGRPオールスターズやラベック姉妹(Marielle et Katia Labèque)、さらに「人類共通の歌を捜して」(http://tbbird.asablo.jp/blog/2009/09/07/4566246)で登場させて頂いたボビー・マクファーリン(Bobby McFerrin)など、いまやジャズの名曲になっています。

 この曲が好きです。
 YouTubeでもたくさんヒットしました。

 こちら本家、チック・コリアとReturn to Foreverの音です:


 これは、Jazz Pistolsというドイツで活動するジャズグループのライブ映像です:


 グラミー賞も取ったアル・ジャロウ(Al Jarreau)は、この曲に詩をつけて歌いあげました:


 一昨年に他界した越智順子さんも、この「スペイン」を十八番にして、ここぞという時に歌います。僕は横浜ドルフィーでその迫力のライブを見聞きすることができて、感激しました。  あまり音の良いのはないですが、一応これもYouTubeで映像が見つかりました。
 

 「スペイン」の聞き較べをしているうちに、夜が更けてしまいそうです。