【レース予想】2009オークス2009-05-24 06:11:59

 本日、第70回優駿牝馬が府中の東京競馬場で行われます。

 いわゆる日本オークス、1着の本賞金は9700万円。来週の東京優駿(日本ダービー)の1着賞金は1億5000万円ぐらいだと思いますので、約三分の二です。
 本家イギリスのオークスだと、去年の1着賞金は22万2千ポンド余り、ザ・ダービーの80万ポンドと較べて、3割も満たないです。
 なにかと言うと、日本にいて、リスクを冒してダービーに出走しなくても、ブエナビスタはオークスで十分稼げますね。


 新馬戦で後の皐月賞馬に破れた以外、ブエナビスタは目下4連勝中です。無論牝馬には遅れを取ったことがなく、実力が抜けているのは衆目するところです。
 前日の単勝オッズは1.7倍ぐらい、当日でだいぶ下がると思いますが、桜花賞の単勝120円と比較して、なぜか人気が落ちています。

 すでに阪神ジュベナイル・フィリーズでコース実績があった桜花賞と較べて、東京の1.5マイルは未知の距離、新興勢力に食指が動くのも理解はできます。
 但し、ブエナビスタのほうは決してマイルまでの馬ではないです。大はずれした桜花賞予想で書いた通り、むしろ距離が伸びて真価がはっきりすると考えています。


 相手も月並みですが、トライアルを勝ったディアジーナ、レッドディザイアあたりで考えています。
 本当はオークスのイメージに、小柄でレースキャリア豊富な関西馬がよく好走して来ますが、今年の場合、該当しそうなのが見当たりませんでした。



◎ ブエナビスタ
○ ディアジーナ
△ レッドディザイア
△ ヴィーヴァヴォドカ
△ ルージュバンブー

【レース回顧】2009ヴィクトリアマイル2009-05-18 07:48:34

 月並みの表現ですが、恐れ入りました。昨日のウオッカは、桁違いに強かったのです。

 思い出したのは昨年の安田記念、内目をうまく抜け出した後は、すでに勝利を確信して、悠々とその余韻を楽しんでいるような風情でした。
 これで4年連続にして5つ目のG1(Jpn1)、獲得賞金も歴代牝馬の1位に躍り出たそうです。いまさらですが、名牝というより歴史的な名馬として、記録と記憶の両方に名を残すのでしょう。

 さて、次は安田記念の連覇へ挑むのでしょうか。この調子を維持できれば、可能性は十分にあるのでしょう。

 離されはしましたが、ブラボーデイジーは上がり馬の勢いを見せて、軽快な、よい走りを見せました。
 一方、ウオッカ以外のG1(Jpn1)馬、カワカミプリンセス、レジネッタ、リトルアマポーラはいずれも掲示板に載ることができず、結果としては期待はずれだったと言わざるを得ません。

【レース予想】2009年天皇賞・春2009-05-03 09:36:53

 3200メートルの天皇賞は好きです。

 近年、スピード競馬がもてはやされ、多くの重賞は距離が短縮され、新設されたG1も中、短距離のレースばかりです。確かにスピード重視の配合が多くなるにつれ、重厚なスタミナ型が少なくなってきましたが、何もマラソンを走らせるわけでなく、16ハロンぐらいなら問題はないと思います。
 一息つく向こう正面、人馬の呼吸、折り合いはどうか。そろそろ仕上げに入る二周目の3コーナー、騎手の駆け引き、仕掛け所はどこか。そういう見方も楽しめるのは、長距離戦ならではです。


 今年のメンバーは、よく言えば百花繚乱、多士済々ですが、悪く言ってしまえば、ドングリの背比べ、そんな気がします。信頼が置けるスーパースターがいなく、どこからでも買える、どう買えても安心できない、出馬表を見ながらそういう溜息が出ます。
 能力だけ押し切れてしまう中心馬がいないから、ステイヤーが活躍する古き良き時代の天皇賞を思い出しても、まあ、よいでしょう。

 古き良き時代のスタミナの権化と言えるのが、メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンの血統。去年(http://tbbird.asablo.jp/blog/2008/05/04/3453481)同様、ここでは改めてホクトスルタに期待したいです。
 対抗は、中途半端な一番人気になりましたが、菊花賞を勝っているアサクサキングス。
 去年1、2着したアドマイヤジュピタ、メイショウサムソンが引退したいま、3、4着にそれぞれ粘ったアサクサキングス、ホクトスルタが、ここで大威張りして不思議はないはずです。


◎ ホクトスルタ
○ アサクサキングス
▲ ジャガーメイル
△ モンテクリスエス
△ アルナスライン
△ スクリーンヒーロー
△ ネヴァブション

【レース予想】2009皐月賞2009-04-19 10:00:47

 先週の桜花賞では、主役と伏兵たちがそれぞれ良い走りを見せて、今年のクラシックは素晴らしい幕開けとなりました。

 そして今週は牡馬による皐月賞、数ある大レースのなかでも、僕が特に好きなレースのひとつです。

 アンライバルドが勝った新馬戦は、リーチザクラウンが2着、ブエナビスタが3着に入ったことで、早く伝説化されてきました。デビュー戦の結果だけでそれぞれの能力を判断するのは早計ですが、のちのレースで見せたスケールあふれる走りは、紛れなくクラシック級の姿です。
 アンライバルドの新馬戦以上に、リーチザクラウンを圧倒したのが年末のロジユニバースでした。完成度が高いから、という感じだけはなく、こちらもやはりスケールの高い本格派です。1番という難しい枠に入ってしまいましたが、先行できる自在な脚を持っているので、そつなくこなせてしまうような気もします。


◎ アンライバルド
○ ロジユニバース
▲ リーチザクラウン
△ ベストメンバー

【レース予想】2009桜花賞2009-04-12 00:04:52

 頭が悪いからこそ、その事実に確証を持つのに二十年もかかりました。
 いや、競馬を真剣に初めてから二十年余り、そうではないかと前から薄々感づいていたのでとかくショックはないし、逆にわかってしまえば、いろいろと気楽に開き直ることできます。


 さて、年々歳々季節があらたまっていき、例年通り、春の訪れとともに桜花賞がやってきました。
 今年の桜花賞は、誰が考えてもブエナビスタの桜花賞です。
 そりゃレースにアクシンデントは付き物で、強い馬だって負けることもあります。ブエナビスタが勝つ桜か負ける桜かで、ほとんどの馬キチが頭をひねてそう考えている状況から見て、もう結果が出る前から、ブエナビスタの桜花賞だと言えましょう。

 では、その勝つか負けるかですが、前売りの単勝オッズは1.2倍なのだから、ほとんどの人は前者だと見ているようです。
 ここ3戦の走りを見れば当然と言えば当然ですが、本来はもっと距離が長いほうが合う、と主戦騎手が言ったのに引っかかっています。
 3走を続けてマイル戦で快勝しているのに何を今更ですが、印象のなかではもの凄い強い勝ち方だったのに、印象点ほど突き放していないのはこの距離だからではないでしょうか?チューリップ賞の道中でいくぶんもたついたように見えたのも、この距離だからではないでしょうか?
 いや、説得力がないのは重々承知していますが、歴史的名牝にこれからなっていくはずの馬にしては、記録に表れる数字もとくに抜けたものではありません。この距離なら互角近い走りができる相手は、もしかしているのではないでしょうか?

 狙いはいかにもマイルまでのワンカラットとサクラミモザです。ルージュバンブーも意外とスケールがある走りをしています。


◎ ワンカラット
○ サクラミモザ
▲ ルージュバンブー
△ ディアジーナ
△ コウエイハート

 ブエナビスタに◎以外の記を付けるのは、それこそ失礼のような気がして、強いのを承知したうえで今回は無印とさせて頂きます。

 馬券は、でも弱気の「ワイド」中心かも...(^^;)

【レース回顧】2009弥生賞、チューリップ賞2009-03-09 23:25:21

 3歳のクラシック・レースに向けて、最も重要なトライアルと言えば、牡馬では弥生賞、牝馬だとチーリップ賞。いずれも先週に行われ、無事に終わりました。
 春のクラシックもこれで終わってしまったのではないかと思えてしまうほど、両レースとも単独人気を博した大本命が、これでもかのパフォーマンスを見せて圧勝しました。

 特にチーリップ賞を差し切ったブエナビスタ、どう見ても逃げ馬おあつらえ向きのスローペースを、外から捲って完勝する様は、見ていて溜息が出てしまいました。
 未対戦の新星がまだまだ潜んでいるかも知れませんが、とりあえず桜の主役の座は、これで決まってしまったような気がします。

 ライバルより頭1つも2つも抜けているのは、4連勝無敗の牡馬・ロジユニバースも同じです。まさか自分でペースを主導して逃げ切るとは思いわなかったが、走り方を見るとあくまでも楽なペースを悠々と走っているだけで、ムキになることなく、相手が先手を主張すれば鼻を譲れる余裕もありそうです。
 セイウンワンダーやアーリーロブストら強敵と目される馬がよいところなく自滅してしまったのは、まあ事実かも知れません。一戦毎に増える体重と言い、成長しながら勝つ、少なくともロジユニバースにとっては、これ以上にない完璧な形で本番を迎えそうです。

【レース予想】2009きさらぎ賞2009-02-14 23:37:53

 大器晩成とはまことに便利な言葉ですが、実際その通りであることは少ないです。ダービーまではまだ日があるとして、少なくとも皐月賞を考えると、今ごろ雌伏したままではほぼ絶望的です。

 そういう見方で見たいのはきさらぎ賞です。
 クラシックに直結しないレースだと、ハクタイセイが勝つあたりまでは言われていたような記憶がありますが、その後に西高東低がずっと続いていることもあり、いつの間にかクラシックの登竜門レースになってきました。

 今年も大器だと騒がれているリーチザクラウンが出走してきます。年末のラジオNIKKEI杯でロジユニヴァースに負けるまでは、ダントツのクラシック候補ナンバー・ワンでしたが、さすがにあの4馬身差でややトーンダウンしています。それでも千両賞とその前の未勝利戦での勝ち方があまりに派手なので、明日では引き続き一番人気は間違いないでしょう。
 リーチザクラウンに負けた馬たちのその後は、しかし見てみるとぱっとしていないので、意外と千切られたほうが軽かっただけかも知れません。
 まあ、勝ちタイム等を分析すれば、弱い馬でないのは間違いないですが、飛び抜けていないとすれば、こんなところで大本命を押すほど素直ではありません。

 本命は、ベストメンバーでいいかと考えています。
 寒竹賞は強かったし、負かしたピースオブラックも将来性が豊かな一頭なので、2馬身差は十分に優秀だと見ています。
 北島三郎のキタサンガイセンは2連勝中ですが、新馬戦のほうの末脚が印象的です。

 人気の一角になりそうなリクエストソングですが、前走はハマったという印象があるし、対戦相手の質を調べると、言われるほど信頼は置けないと思えました。


◎ ベストメンバー
○ リーチザクラウン
▲ キタサンガイセン
△ ダノンカモン

【レース予想】2008有馬記念2008-12-28 07:54:51

 金に縁なき衆生にも年の瀬。
 いくら競馬の神様に愛想を尽かされてはいても、年末最後の祭りには参加したいものです。

 ウオッカとディープスカイ、天皇賞とJCを連戦した名優は、ひとまずお疲れさま。ここではJCをスキップしたダイワスカーレット、天皇賞を回避したマツリダゴッホ、メイショウサムソン、JCで突如彗星のごとく頭角を現したスクリーンヒーローがいます。
 前売りの1番人気はダイワスカーレット。それもそうでしょう。その安定感は当代随一、どこにも付き入れる隙間がありゃしません。マツリダゴッホとも周知の通り中山の鬼、去年の連対馬2頭は、誰もが思うように、今年も最有力です。
 ペースが速くなって前が崩れたときのドリームジャーニーとアルナスライン、このへんも付け加えたいところです。


◎ ダイワスカーレット
○ ドリームジャーニー
▲ マツリダゴッホ
△ アルナスライン
△ スクリーンヒーロー