昭和7年珍事総決算、8月分抜粋2014-06-18 21:13:58

 七月は飛ばして、ロサンゼルスオリンピックで盛り上がった八月を見てみましょう。(開幕したのは7月30日ですが)

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五日、南部、三段跳に優勝、大島も三位。
    義経もあの世で満足の由。

六日、ダンスホール、フロリダ全焼。
    明日から野天で踊ります。

十一日、魚河岸の騒ぎ。
    一心太助の末孫、ねぢ鉢巻でタンカをきる。

十五日、平泳ぎ、千五百に優勝して、水泳日本の名を成す。
    帰へりは泳いで帰へらうよ。

十八日、ベルギーの気象学者ピカール氏、昇天の新記録をつくる。
    もどつてこないのならザラにあるです。

十九日、女中凶器を奪つて強盗をねぢ伏す。
    あまり公表するとお婿さんのなり手がなくなる。

廿七日、景気は次第によくなると、鐡道省が発表しました。
    天気の間違ひぢやないか。

廿九日、宇治山田の富豪、売掛代三萬圓あつさり棒引とする。
    少し借りておけばよかつた。

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 南部忠平さんは三段跳びでの金メダルと併せ、走り幅跳びでも銅メダルを獲得しました。また、競泳男子は実施された全六種目(自由形の100m、400m、1500m、800mリレー、平泳ぎ200m、背泳ぎ100m)のうち、日本選手が5つの金メダル、4つの銀メダルを獲得したので、水泳日本と称したのは決して大げさではありません。

 8月18日、自ら開発した気球FNRS-1に乗って成層圏に達し、自身の高度記録を更新したオーギュスト・ピカールは、「タンタンの冒険」のビーカー教授のモデルだそうです。ウィキペディアによれば、とスイス生まれのスイス人であるそうです。Free University of Brusselsの教授をしていたせいで、ベルギー人だと思われただけかも知れません。

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