コン比べ、根競べ2013-05-16 23:40:23

 十数年前に、JRAでコンクラーベという競走馬が走っていました。

 確かに重賞にも出走したことがあり、そこそこ活躍していた馬です。毎週競馬中継に釘付けしていた時期、というのもありますが、いまもってよく覚えているのは、なにより名前が面白かったからです。
 日本語の「根競べ」を、わざわざ音を伸ばした、なかなかしゃれた珍名馬ではありませんか、と。

 そう思っていた僕は、恥ずかしいぐらいのバカです。
 しばらく前に、新ローマ法皇決定会議のニュースを聞きながら、ふっと昔の記憶が蘇り、あっ、こっちのほうだな、といまさら気づきました。

 netkeiba.comで調べてみたら、コンクラーベの母は米国産馬のコンカロ(Concaro)、コンクラーベの妹にコンフィデンスとコンパス、弟にコンタクト(重賞2勝)、コンカローレ、コンセルティスタがいます。一年前の記事(http://tbbird.asablo.jp/blog/2012/06/22/6488722)ではないですが、コン繋がりで、まさにコンだらけです。
 オーナーの方、命名に若干手抜きしていたかも知れません。
 ちなみに、Concaroの父は名種牡馬Caro、母はConfessという名前の馬で、ConとCaro、アメリカ人もやはり手抜きだったのでしょうか?

 そういえば、テレビのニュースは法皇を選ぶほうのコンクラーベの仕組みも教えてくれました。
 投票権を持つ枢機卿たちは、システィーナ礼拝堂で缶詰され、新教皇が決定されたら、白い煙を礼拝堂の煙突から出して外部へ合図するそうです。しかし、新教皇が決まらない場合は黒い煙を出し、決まるまで延々と投票が繰り返されるそうです。
 複数の候補者が拮抗したら容易に結論が出ない仕組みで、そうすると、やはり根競べになるのではないかと、つい邪推してしまいます。