年賀状2012-12-20 22:42:11

 慌しい年の瀬、出すべき年賀状もまだ用意できていないことを、思い出します。
 たまたまですが、枚数が例年より若干少なくて済みます。幸い、とはとても言えない類のものです。

 思い出したのは、朝の出勤前、古い本を引っ張り出して適当に読んだら、阪神淡路大震災の暮れ、神戸での年賀はがきの売れ行きが二割減、という話が出たからです。
 数字は何を語っているか、わけは言わずもかな、と胸が痛む話です。東日本大震災の後はどうだったかなど、まったく調べる気にもなりません。

 本籍は兵庫県で、学生時代は大阪で過ごしたので、あのときは知り合いに被災者がちょっと多かったのです。
 不幸中の幸いというべきか、親戚や友人のなかに犠牲者がいなく、無事です、というお知らせも来ていました。

 暗闇の中、ひどい揺れが続き、気が付いたときに天井が目の前まで落ちてきたよ。
 引き出しをひっくり返して読み直すいまも、思わずびっくりしてしまうような文章が、したためられています。

 元気です。
 一言だけの年賀状も、書かないより良いだろうと、いま思いました。