懐かしい名前2012-08-21 23:31:52

 ネットニュースをいろいろ見ていて、台湾でいわゆる韓流が流行っていることに対して、台湾の文化部長が異論を唱えた記事に、たまたま辿りつきました。( http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20120608/Recordchina_20120608002.html
 記事そのものはどうというほどの内容ではないですが、台湾の行政院に「文化部」という省庁ができたのは知らなかったし、なにより大臣に龍應台女史がなっていることに、びっくりしました。

 龍應台は、作家です。
 僕が台湾で高校生をやっていた頃に突如現れて、「中國時報」という新聞(家で購読していました)にコラムを持ち、80年代の台湾社会を批判する文章をいくつも書き、センセーショナルな反響を呼び起こしました。

 龍應台は、女性です。
 名前を見て、最初は男性だと僕も思いました。名前を付けた父親は「龍應台」と「龍三條」の両案しかなく、龍應台に最終的に落ち着いたことに、思えば感謝すべきだと本人が書いたのを、僕は読んだ記憶があります。

 単行本の「野火集」は売れまくり、大変なベストセラーになりました。台湾の民主化にも影響を及ぼしたような気がします。単行本を僕は買っていませんが、新聞で連載された文章はわりと気に入って、嫌いではなかったのです。但しなんとなく一発屋で、すぐに人気がなくなるだろうと思っていました。
 高校を卒業して日本に戻ってからは、台湾の情報に疎くなり、この名前もとうに忘れました。いつの間にか、政界に進出したようですね。

 いや、懐かしい名前に出会って、当時のことを若干思い出しただけです。

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