【レース回顧】2009弥生賞、チューリップ賞2009-03-09 23:25:21

 3歳のクラシック・レースに向けて、最も重要なトライアルと言えば、牡馬では弥生賞、牝馬だとチーリップ賞。いずれも先週に行われ、無事に終わりました。
 春のクラシックもこれで終わってしまったのではないかと思えてしまうほど、両レースとも単独人気を博した大本命が、これでもかのパフォーマンスを見せて圧勝しました。

 特にチーリップ賞を差し切ったブエナビスタ、どう見ても逃げ馬おあつらえ向きのスローペースを、外から捲って完勝する様は、見ていて溜息が出てしまいました。
 未対戦の新星がまだまだ潜んでいるかも知れませんが、とりあえず桜の主役の座は、これで決まってしまったような気がします。

 ライバルより頭1つも2つも抜けているのは、4連勝無敗の牡馬・ロジユニバースも同じです。まさか自分でペースを主導して逃げ切るとは思いわなかったが、走り方を見るとあくまでも楽なペースを悠々と走っているだけで、ムキになることなく、相手が先手を主張すれば鼻を譲れる余裕もありそうです。
 セイウンワンダーやアーリーロブストら強敵と目される馬がよいところなく自滅してしまったのは、まあ事実かも知れません。一戦毎に増える体重と言い、成長しながら勝つ、少なくともロジユニバースにとっては、これ以上にない完璧な形で本番を迎えそうです。