【レース予想】2007皐月賞2007-04-15 09:24:51

 数多い大レースのなかでも、牡馬・牝馬が出走できる3歳クラシック第1弾の皐月賞は、特に好きなレースの1つです。
 生涯一度のチャンスを争うクラシックは、古馬のチャンピオン戦と違って、高校野球みたいな新鮮さと儚さとが同居し、刹那に生きる命を写す鏡と感じたりさえもします。

 今年も、例年通りですが、その栄冠へのチャンスが残っている馬は18頭となりました。

 2歳時から最右翼と目されているフサイチホウオーは、共同通信杯も無事クリアし、予定通り無敗のまま挑戦して来たにもかかわらず、前売りで一番人気の座から落ちました。
 考えられるのは、共同通信杯からのレース間隔が開いたのと、最内枠が嫌われたのでしょう。
 共同通信杯から直行は父・ジャグルポケットと同じもので、確かにジャグルポケットもダービーは勝ったものの、皐月賞はアグネスタキオン、ダンツフレームから水をあけられました。
 しかし少なくとも内枠に入り、前に馬を置いて進められることは、この馬にとっては決してマイナスではないと思います。
 アンカツの手綱さばきも信頼できるものだし、なにより、いままでのレースで再三再四見せた本馬の根性は素晴らしいもので、無敗での1冠制覇を期待したいと思います。

 最大のポイントレースである弥生賞を制し、1番人気に祭り上げられたアドマイヤオーラも、無論軽視できない1頭です。実際、先週桜花賞を勝ったダイワスカーレットをシンザン記念を下していますし。
 キャリア1戦でそのアドマイヤオーラと首差の好勝負を演じたココナッツパンチも、センウンスカイを思い出させるような新星で、素質では負けていません。

 しかし弥生賞の2頭よりも、今回上位に取りたいのはナムラマースです。
 数多くのレースをこなしながら、まったくくずれない堅実さは十分ほめてよいものです。パワフルな走りと、しぶとい伸び脚は混戦に強いイメージがあり、中山10ハロンの皐月賞にこそのタイプだと思います。

 ヴィクトリーは素質が楽しみではありますが、現時点では危うさがより目立ち、ここではまだまだ狙えないと見ました。
 代わりにもう1頭の先行馬、アサクサキングス。きさらぎ賞でナムラマースに勝ったし、連対候補に入れたいと思います。


◎ フサイチホウオー
○ ナムラマース
▲ ココナッツパンチ
△ アドマイヤオーラ
△ アサクサキングス