【馬関係の本】「馬と語る 馬を語る」(高良鉄夫 著)2007-04-12 23:59:42

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 正式題名は「馬と語る 馬を語る 愉快で不思議な馬ものがたり」、那覇出版社から発行された本です。

 昨日取り上げた「馬~この素晴らしき友」(http://tbbird.asablo.jp/blog/2007/04/11/1394198)とは、ある意味でタイプが似ています。

 但し1つは北、1つは南。
 本書の作者、高良鉄夫さんは沖縄本島に生まれ、琉球大学農学部の教授、部長を務めていた人です。
 この本に書かれた内容は、作者の実体験に基づく話が多く、当然ながら沖縄の馬についての記述が多くなります。


 目次を抄録すると、以下のようになっています:

1 はじめて見た在来馬
2 「青」との出会い
3 馬草刈りの思い出
4 「浜青」海を泳ぐ
5 赤馬行状記
6 馬のキック・ボクシング
7 悪馬あれこれ
8 秋風号とともに戦地へ
9 名馬「秋風号」と数々の感動
10 馬の言葉
11 沖縄の馬
12 むすび
 付録

 「青」、「浜青」、赤馬は、年次別、作者の家で飼っていた3頭の在来馬、「秋風号」は戦地で作者と生死をともにした乗馬です。
 彼らとの思い出話がこの本のメインとなります。

 その描写はなかなか詳しく、そして実体験が裏打ちされているだけに、鮮烈です。
 所々出てくる沖縄の植物や動物にも注釈を付けたり、写真を載せたりするなど、全編読みやすく、読んでいて楽しいです。
 
 内容を紹介すると、ほとんどきりがないですが、この本は間違いなくお薦めです。