【馬事爽論に書いた話】空を飛ぶ馬2006-11-11 01:36:42

 大昔のノートパソコンを処分するついてに、古いファイルがいっぱい出てきました。
 以下は約10年前、NIFTYの競馬フォーラム「馬事爽論」で書いた雑文です。まさか日本にも竜巻の大惨事が起きるなんて、当時は全然考えもしなかったんです。


 メデューサの血から生まれたペガサスを始め、空を飛ぶ馬の伝説は数知れない。現実に見た人はしかし、少ないでしょう。少ないというが、ないとは言いきれない、風の助けがあれば。(怪馬スレイプニルの8本足も風の象徴と考えられているらしい。)

 さて、きょうもドジャースの野茂投手が勝ち星を上げ、去年に続いてアメリカで大暴れ。野茂といえばトルネード、ラテン語のtornare(回転する)から名前を取ったトルネードは、もう太古の昔からアメリカ大陸で暴れ続けている。

 その暴れぷりといや、信じられないような逸話が多く残されている。動物史上に残る記念すべき話(^^;)として、家畜の群がそっくり空中を舞い上がり、「巨大な鳥の群が空を飛んでいるようだった」というのがある。その事件について、別の気象学者は「家畜の群が世界中をものすごい速さで飛び回った」と記しているらしい。
 「風の博物誌」(ライアル・ワトソン)に出ているが、トルネードに吸い上 げられたある男の話がおもしろい。「天に昇っていく間に手を伸ばしたら、馬の尻尾かたてがみか定かではないが、なにかに触れた。彼はそれをしっかり握りしめたが、空の遠征の途中で馬とはぐれてしまい、地上に戻ってみると片手に馬の毛をいっぱいにつかみ、もう一方の手には自分の帽子を握っていたという。」

 運が良ければ、空を飛ぶ馬ならぬ、空にとばされる馬をみることが可能かも知れない。<---良好な動態視力を必要とするかも(^^;)。

 ところで、「大馬風」という言い方があるんでしょうか?やはり馬を飛ばすぐらいの強風をいうのかな?

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